おはようございます。 生き生き箕面通信1434(121124)をお届けします。
・いよいよ本日、試験焼却か――大阪市のがれき受け入れ
逮捕者4人が出た大阪市のがれき受け入れ説明会から10日ほど経った本日11月24日、市のゴミ処理施設「舞洲(まいしま)工場」でがれきの試験焼却を始めるようです。橋下大阪市長は、岩手県宮古地区のがれき受け入れを決めましたが、大阪市をはじめ周辺住民の反対が強い中、試験焼却をいつ始めるか明らかにしていません。しかし、どうやら本日から始める見通しというのです。住民に十分な説明もせず、「がれき受け入れ」というパフォーマンスを先行させています。
昨日、「緑の党」が大阪・中之島で「被災地のガレキを引き受けることが復興支援ですか?」というタイトルで集会を開きました。「緑の大阪」共同代表の野々上愛さんが司会し、「みどりの未来・尼崎」代表の丸尾牧さんが基調報告。その中で丸尾さんは「そもそも、がれきを含む放射性物質は拡散すべきではないというのが、国際的な処理の原則です。被災地でがれきを処理、処分する方が、地元での経済効果、雇用効果もありますし、全体処理もスムーズに進みます」と訴えました。放射能がれきを、それがどんなに薄いといっても放射能はあるのですから、それを日本列島全体に引き受けさせれば、列島全体が放射能列島になってしまいます。放射能被害は、私たちの2世代、3世代あとになってから出てきます。
さらに、焼却後の灰は、夢州(ゆめしま)に埋め立て処分する計画ですが、当然のことながら津波などの影響を受けることが想定されます。津波をかぶらなくても、雨水などにより、放射能が漏れだす恐れがあります。いくら薄くして放射能の影響はないといっても、薄い放射能が漏れ出したあと、生物濃縮などによってどのような影響が出るのかもまったく想定されていません。行政には、想定外のことも想定しつつ、ことを慎重に判断する義務があるはずです。
橋下氏は、石原前東京都知事と徒党を組むにあたり、看板政策としていた「脱原発社会の構築」旗を降ろしました。橋下氏にとって、「脱原発」は単なる世論向けのパフォーマンスだったことが明らかになったわけです。野田氏が「ウソつき」なら、橋下氏は「ペテン師」がふさわしい。また、橋下氏は石原氏と手を組むことで、自らの立場が「超右翼」のウイングであることを明らかにしました。
結局、民主党と自民・公明党がいぜれもほとんど変わらずに「反国民的な立場」であり、石原・橋下新党も同じ。やはり、「国民の生活が一番」を中心とする陣営を育て、私たちの信託をゆだねましょう。