生き生き箕面通信

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2447 ・この期に及んでまだ「安保法制は合憲」と言い張る安倍首相の愚鈍

2015-09-05 10:03:11 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2447(150905)をお届けします。

・この期に及んでまだ「安保法制は合憲」と言い張る安倍首相の愚鈍

 安倍首相は昨日9月4日、国会審議をサボって大阪まで出向き、読売テレビの「ミヤネ屋」というワイドショー番組に出て、「安保法制は合憲」と強調しました。この期(ご)に及んで、まだ「合憲」と言い張る。何という頭の悪さ。

 安倍首相が挙げる合憲の根拠が「1959年の砂川判決」と「72年の政府見解」であることは、本人はもちろん、政府与党のお歴々がさまざまな場面で繰り返し説明し、しかも分かりやすい説明の努力がなされたので、いまや多くの人が理解しているはずです。ところが、説明されればされるほど、世論調査では安保法制に「反対」が増えています。

 なぜなのか。本日の朝日新聞が朝刊3面でこの問題を取り上げましたので、それも参考にしながら、考えてみます。政府の安保法案に「反対」が増えた理由は、「集団的自衛権は合憲」と政府が無理やり押し通そうとしているからですよね。つまり、「政府は憲法違反の安保法案をごまかして成立させようとしている」という政府不信が広がった。

 安倍首相らが主張する合憲の根拠は、59年の砂川判決が「自国の存立を全うするために必要な自衛の措置はとりうる」としている部分です。ここから、「限定的なら集団的自衛権の行使も容認される」という拡大解釈の根拠にしました。

 さらに、72年見解では、砂川判決が認めた「必要な自衛の措置」について、「外国の武力攻撃による窮迫、不正の事態に対処する必要最小限度の範囲で認められる」としている点を根拠にしました。この点を拡大解釈して、「集団的自衛権も限定的なら、合憲」というのです。

 この72年政府見解は、結論部分でわざわざ「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」と明記しています。にもかかわらず、これについても「限定的なら、集団的自衛権は行使できる」と言い張っています。

 これでは、いくら「わかりやすく説明」する努力をしても、分かるはずがありません。黒を白というのですから。黒は白ですか。頭のいい安倍首相とその仲間たちくらいしか理解できない論理です。

 しかも、「安全保障環境が激変してきたから、集団的自衛権は絶対に必要」といいますが、単にアメリカから「我々と一緒に軍事活動せよ」といわれて素直に従っているだけという背景が明らかになってきています。

 これでは、世論の「反対」が増えるのも仕方ないですよね。それでも、14日からの週には参院で法案を可決する段取りのようです。いくら国民の反対が強くても、すべて無視。

 首相をはじめ権力の座にあるものは、憲法を順守する義務が憲法に明記されています。それも、無視。日本は民主主義国ですか?総理大臣は憲法違反してもいいのですか。いつからそんな国になったのでしょうか。

 それでも、国民の意思によって、なんとか阻止したいものです。民主党をはじめ野党の頑張りどころです。

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
政治的言葉の暴力 (まともさ)
2015-09-05 15:20:34
安倍、自公政権のしていることは、「国民への政治的言葉の暴力」だと思いました。

市民としての脳細胞が破壊されます。
真正 右翼の人たちが。 (まともさ)
2015-09-07 11:15:16
<< 集団的自衛権なんぞなくても自分の国は自分で守る。
「米軍の傭兵に直結する安保法案を廃案にせよ」「国民の声を聞かない安倍首相は辞任せよ」
 (主催:対米自主・民族自決デモ実行委員会、一水会?)

http://tanakaryusaku.jp/2015/09/00011917 が紹介

安倍、ハシシタ、ヨミウリ・サンケイ人士ら  隷米右翼、ニセモノ 右翼の人たち は真っ青でしょう。
真正右翼の人たちも (まともさ)
2015-09-07 11:20:24
< 「米軍の傭兵に直結する安保法案を廃案にせよ」「国民の声を聞かない安倍首相は辞任せよ」
と安倍邸へデモ。 (主催:対米自主・民族自決デモ実行委員会) 
http://tanakaryusaku.jp/2015/09/00011917 が紹介
昨日の日曜日に(9月6日) (まともさ)
2015-09-07 16:07:27
<<  安倍政権が成立を急ぐ安全保障関連法案に反対する大学生らのグループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」と学者のグループ「安全保障関連法案に反対する学者の会」が6日、東京都新宿区の繁華街で協力して街宣行動をした。近くの早稲田大であった集会の参加者も合流した。

貴重な一日、賛辞する言葉が有りません。

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