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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1363 ・行き詰った「核のゴミ」最終処分場――487億円のムダ遣い

2012-09-02 06:51:18 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1363(120902)をお届けします。



・行き詰った「核のゴミ」最終処分場――487億円のムダ遣い



 「困った」というところでしょうか。原発で使った後の「核のゴミ」はどこ

に捨てたらいいのか、捨てる場所が見つからず行き詰ってしまったの

です。本日9月2日の朝日新聞朝刊が一面トップで、「核燃処分場探

し487億円 12年間で候補地ゼロ」の見出しで伝えました。



 使用済み核燃料、いわゆる「核のゴミ」の最終処分場探しは、原子力

発電環境整備機構(NUMO:ニューモ)の仕事です。電力業界が経産

相の認可を得て2000年10月に設立し、処分場探しの費用は皆さんの

電気料金にふくまれ、私たちが負担しています。朝日によると、昨年度

までの12年間で計487億円を使っていたことがわかった、としています。



 昨年度の費用は計35億円で、テレビCMなどの広報活動に8億円、

人件費に12億円が使われた。NUMOの役員10人のうち2人が経産

相OBで、このふたりに年間計4千万円町支払ったいる。理事長は東

電のOB.



 こうした原子力ムラの面々で固めて、処分場探しを行ったのですが、

12年間かけても見つからず、これから先も見つかるあてはないという

惨憺たる結果でした。記事は、「政府は『処分場探しを一層強化する

必要がある』(経産相幹部)として、これまでのやり方を見直し、国が

主体的に処分場探しにかかわることも検討する」と結んでいます。



 先の大戦の末期、アメリカ相手に敗戦が誰の目にも明らかになっ

ても、「本土決戦で戦いを一層強化する必要がある」と、原爆を広島、

長崎に落とされるまでずるずる結論を引き延ばしたのとそっくりの構

図です。その時、だれも責任を取らなかった。



 原発ムラの面々も責任は取らないまま、「核のゴミ」だけは積み上が

っています。もうどうしようもないところまで来ています。しかし、誰もそ

のことに触れずに、ずるずると先延ばししている。いよいよたなれば、

おそらく、青森県か北海道、あるいはどこか無人島にでも穴を掘って、

「直接処分」するのでしょう。やけくそで、むりやり強行する。政府のや

り方はいつもそうです。いまオスプレイの沖縄への配備もむりやり強行

しようという構えです。



 最終処分場も決められないなら、「核のゴミ」をこれ以上増やさないた

めにも、原発は直ちに全基停止すべきではないでしょうか。その決断を

せずにずるずる「核のゴミ」を増やし続ける愚は、いい加減にやめてい

ただきたいものです。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
原発の全基停止の根拠の一つ (まともさ)
2012-09-03 10:24:54
原発は直ちに全基停止すべきではないでしょうか、との主張が了解できました。
返信する
ムダ遣いの尻拭い (まともさ)
2012-09-04 09:30:35
487億円のムダ遣い
ムダ遣いの尻拭いはわれわれ国民。
消費税からも充当されるのでしょうか。うまく誤魔化すのでしょうね。
やりきれません。
返信する

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