生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・「集団自殺」と「一瞬、ゼロ」を超えて

2012-04-17 06:42:33 | 日記
 おはようございます。

 生き生き箕面通信1226(120417)をお届けします。



・「集団自殺」と「一瞬、ゼロ」を超えて



 日本の政治の中枢に、「なんとしても原発は動かさなければダメだ。

そうでなければ、日本は集団自殺になってしまうぞ」と、原発再稼働へ

猪突猛進の人間がいます。仙石由人という名の、政調会長代行にすぎ

ないにもかかわらず、首相を含む大飯原発4閣僚会合にもしゃしゃり出

て再稼働のしりを叩く男です。昨日4月16日の講演で、「集団自殺」など

という下品な言葉で原発再稼働をぶちました。



 その子分の枝野幸男という経産相の立場にいる男は、同じく昨日の

講演で「(日本の原発は)一瞬、ゼロになる」見通しを明らかにしました。

原発業界を仕切る立場にありながら、発言はぶれまくっています。「再

稼働を急ぐ気持ちはまったくない」と発言したかと思うと、福井県に行っ

ては西川知事に「引き続き重要な電源として活用することが必要だ」と、

再稼働を催促する。「電力需給という観点からの(原発再稼働の)必要

性はない」とも言っています。だから、今年の夏も乗り切れる見通しは

持っているはずですが、一方では「足りない、足りない」ともいう。



 もしも枝野氏が「脱原発」を本気で信条としているなら、現在の経産相

と立場はおあつらえ向きのはずです。再稼働を急がないだけでいいの

です。



 しかし、再稼働を遅らせると「反原発」のレッテルを貼られ、政権内で

主流から少し胡散臭く見られる恐れがあるという計算も働いているの

でしょう。結局、国民の命より、自分の保身です。こんな連中ばかりが

政権を担っているのが実情です。



 今は、橋下徹・大阪市長がなんとなく頼もしく見えてしまう。(黒い猫

でも白い猫でも、ネズミを取る猫はいい猫だから)、ま、いいか。なにし

ろ、「再稼働を決めるなら、民主党には政権を代わってもらわないと

いけない」と、最後通牒を突きつけたのですから。再稼働阻止では、

草の根運動を別にすれば、いま最もパンチがあるように見える。



 それにしても、福島原発であれだけの事故を起こしておきながら、

「原発再稼働」とは――。日本はどうなっているんだ、と思ってしまう。

ドイツはただちに全原発を止め、「脱原発」に舵を切った。ところが、

事故を起こした方が性懲りもなく、原発にしがみつく。それも、民衆

の味方のはずだった民主党政権が率先して原発を動かすという。

原発事故の原因もまだ解明されておらず、安全性に至っては危険

だらけのまま、それを見ないことにして「安全、安全」という。かつて、

太平洋戦争で、アメリカに負けても負けても、「勝った、勝った」と言

い続けたのと同じ構図です。それをたれ流すマスコミのありようもほ

とんど変わっていない。



 だけど、ここで踏ん張れば、野田政権を追い込むことができるかも

しれない。それから、あと10日足らずの4月26日に迫った小沢一郎

氏の判決。これが、まともな判決なら、つまり「完全無罪」ならさまざ

まな面で展開を変えられる希望が持てます。しかし、たとえそうでな

くても、当面は野田政権を追い込んで、私たちの国をしっかり立て直

しましょう。できますよ、きっと。

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