生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1344 ・許されざる偽善――ブラック企業賞に輝く「ワタミ」

2012-08-14 06:48:51 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1344(120814)をお届けします。



・許されざる偽善――ブラック企業賞に輝く「ワタミ」



 

 第一回ブラック企業大賞を、東京電力や外食チェーンのワタミが見事、

受賞しました。「就職すべきではない企業、しても続かない企業」なら、東

電はホワイト企業ですが、正社員の待遇と、原発下請け労働者との待遇

があまりにも違いすぎる「偽善」が高く評価されたものです。*本日の「箕

面通信」は、週刊金曜日(8月10日号)を下敷きにしています。



 一般からの投票で選ばれる市民賞では、悪名高い「ワタミ」が総投票2万

116票のほぼ5割にあたる1万24票の圧倒的多数を集めました。創業者で

もある渡邉美樹会長は、テレビにもしばしば登場し、とくに教育問題で聞い

た風な発言を抜かしていらっしゃいます。著書には、「夢」を持つことの大

切さが繰り返し語られているそうです。一方、従業員のなかからは「過労

自殺」も出ています。



 同週刊誌の記事によると、森美菜さん(当時26歳)は2008年4月に入社、

横須賀市の居酒屋「和民」に配属されましたが、配属1か月で残業が100時

間超となり、5月中旬には心身に変調をきたし、6月に自殺。横須賀労基署

は当初、労災を認めませんでしたが、今年2月にようやく労災認定。しかし、

渡邉会長は、「何も悪いことはしていないと」とツイッターで発信しており、

遺族には「謝罪もない」そうです。



 渡邉会長は、見た目、テレビ映りもよく、人のような印象はないので

だまされますが、自社が利益を上げるのが最も大切で、従業員の労働条件

を改善することなどまったく考慮しない典型的な搾取型経営者です。こうした

表と裏の差が激しいいわば詐欺師を、テレビもよく使うものだと思いますが、

やはりスポンサーなら大事にするということのようです。こうした経営者を持

ちあげるテレビも、罪を隠すという意味で同罪です。



 ブラック企業としてランクアップされる企業が多い業界は、外食産業、IT

企業、訪問販売企業、貸し切りバス業界などです。労働法3法がかつては

働く者の権利を守り、人間としての労働条件を確保する砦になっていまし

た。しかし、とくに小泉首相(当時)のグローバル経済推進以来、労働条件

の悪化、逆コースが顕著になってきました。はじめは「一部の業種だけに

限ります」と約束して導入した派遣労働でしたが、すぐに裏切ってほとんど

の業種で派遣労働ができるようにし、働く者の権利はめためたにされました。



 渡邉会長らは、そうした劣化させられた労働条件の上にあぐらをかく「許

されざる偽善経営者」です。


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1 コメント

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Unknown (赤い旗の新しく聞く)
2012-08-15 20:47:47
ここも赤い旗ですか?
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