おはようございます。
生き生き箕面通信2253(150223)をお届けします。
・高畑勲監督も安倍首相を批判――「ズルズル体質」の一般国民の体質も批判
「戦争の記憶が薄れようとしている」との強い思いを述べた皇太子。本日2月23日に55歳の誕生日を迎えるにあたっての記者会見で、戦後70年について、「戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と、歴史継承への考えを語りました。
自身も両陛下から聞いた戦争の話を長女、愛子さま(13)に伝えているそうです。
今年1年を「平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と、「平和」を強調しました。
天皇、皇后も、折に触れ、「平和の尊さ」を強調します。そこには、安倍政権に対する危機意識が強く感じられます。天皇、皇后、そして皇太子を含め、天皇一家は、あからさまにいえば「反安倍」であり、安倍政治に危機を感じ、国民が流されていく事態に歯がゆい思いをしているようです。
「平和」を強調すればするほど浮かび上がってくるのは、「戦争ができる体制づくり」に傾斜する安倍政治への批判です。立場上鮮明にはできないものの、天皇一家は「反安倍」、もっといえば「倒閣」の先頭に立っているとすら見えないわけではない。
いまや安倍晋三という男の存在自体が、「日本の危機」を招く元凶となってきています。
ただ、その存在を認め、支持している幅広い有権者がいるのです。一般人が安倍支持を続けています。
高畑勲監督の言葉が、最近のブログに掲載されていました。「(先の戦争について)いやいや戦争に協力させられたのだと思っている人も多いけれど、大多数が戦勝を祝うちょうちん行列に進んで参加した。非国民という言葉は、一般人が自分たちに同調しない一般人に向けて使った言葉です」
「『空気を読む』と若者が言うでしょう。私はこの言葉を聞いて絶望的な気持ちになります。私たち日本人は昔と全然変わっていないんじゃないか、と。周りと協調することは良いことですが、この言葉は協調ではなくて同調を求めるものです。歩調を合わせることが絶対の価値になっている」
「古くからあるこの体質によって日本は泥沼の戦争に踏み込んでいったのです。私はこれを『ズルズル体質』と呼んでいますが、『空気を読む』なんて聞くと、これからもそうなる危うさを感じずにはいられません」
それだけに、戦後70年を機に、アジア太平洋戦争に突入していった現代史をいままた学び直す必要を感じます。なかでも、自分の頭で考え、自分の意見を持つこと。周りに安易に同調するのではなく、たとえ「空気を読んでも」、自分なりに納得のいく行動を保つために、歴史を学び直したいものです。
他人の後ろにくっついていく「同調主義」にこだわるのではなく、今年から「自分主義」を押し通す勇気を持ちたいものです。「ズルズル主義」から脱皮しましょう。
「戦争の惨禍を繰り返すことのないよう、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います。子どもの頃から沖縄慰霊の日、広島や長崎への原爆投下の日、終戦記念日には両陛下と一緒に黙とうしており、原爆や戦争の痛ましさを伺ってきました。沖縄での地上戦の激しさも伺ったことを記憶しています。私自身、戦争を体験しておりませんが、戦争の記憶が薄れようとしている今日(こんにち)、謙虚に過去を振り返り、戦争を体験した世代から、戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切だと考えています。(中略)
わが国は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。本年が日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」
天皇様のご家族に敬意を表します。
「天皇陛下万歳!」と国民に死なれて天皇家の人々は喜ぶものでしょうかねえ。
そういった国際情勢を、天皇家の人々は望んでいるのでしょうもかねえ。