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妻の成り立ち

2021年12月05日 | ことば遊び
  「妻」には、女性が男性と結婚すればなれるけど、きょうは 漢字「妻」の成り立ちのおハナシ 

は神前でひざまずく女性の姿。そしては嫁入りした家の先祖の霊にお参りするために廟(みたまや)の中で座っている新妻の姿。

「妻」は「十」と、片仮名の「ヨ」の真ん中の横棒が右に突き出た字形(「彗(すい)」の下部と同形)と「女」を合わせた文字。
 この「十」の部分は髪に飾る「(かんざし)」が三本かかれた形。「ヨ」の真ん中の横棒が出た字形は「手」の形。それに「女」を加えた「妻」は三本の簪を手で頭に挿している女性の姿を字にしたもの。これは結婚式の際に正装した女性の姿。

 次の「毎」の古代文字を見ると、文字の上部は頭に挿した三本の簪。下部の「母」の部分が「女」の字に点が二つ加わって乳で子を育んでいる。
 つまり、「毎」は髪を結って簪を挿して身だしなみを整えた女性が祭り事に「いそしむ」という意味。現在の「つねに」の意味は、字の音を借りて別の意味を表す仮借(かしゃ)という用法です。

 「すばしこいこと」を「敏捷(びんしょう)」と言う。この「敏」「捷」もやはりかんざしを挿した女性。
 まず、「敏」は「毎」に「攵(ぼく)」を加えた字形。
 「攵」は木の枝で何かを打つ形で、古代文字を見ると「攵」ではなくて、「又(また)」(手の形)の形に書かれたものがある。
 つまり「毎」に「又」(手)を加えたのが元の「敏」で、正装した女性が、手で髪飾りを整えながら祭事にいそしむ姿を「敏」という。

 最後は「捷」。この旁(つくり)は「妻」の「女」が「止」になった形。「止」は「足」のことで、人が動くことを表している。
 これに「扌」(手)を加えた「捷」は簪など髪飾りを着けた女性がそれに手を添え、祭事に忙しく奔走する姿のこと。

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5 コメント

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Unknown (りょうかん)
2021-12-05 19:39:50
女性を男性に嫁がせると、「妻」です。

つまり、嫁ぐときにカンザシなどで着飾った花嫁なのですね。
 
(りょうかん) さん へ (iina)
2021-12-06 08:25:12
つまり、女性が男性に嫁ぐときに、カンザシなどで着飾った花嫁のことを「妻」というのでした。
(妻)                                                 (了解) 
妻の成り立ち (らいちゃん)
2021-12-06 11:24:09
現在では洋式の結婚式が増えたことから、かんざしを飾る花嫁が少なくなりました。
ということは結婚しても妻になるのではなく、女のままでいることなのですね。
我が愚妻を始め、ひざまずく女性も見ることがありません。
時代が変わりましたね。
(らいちゃん) へ (iina)
2021-12-07 09:51:55
「鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺」の夏目漱石の句を下敷きにして、正岡子規が「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句を詠んだ説があるのでしたか。

iinaもらいちゃんと同じく、漱石に俳句を教えた子規が、「建長寺」の句を真似したなどとは思えないです。


> 様式の結婚式が増え…かんざしを飾る花嫁が少なくなり…結婚しても妻になるのではなく、女のままでいることなのですね。
いえいえ、女性が男性と結婚すれば「妻」になりますょ。はい。

きのうは、健康麻雀の日でした。

ajioka1025 さん へ (iina)
2021-12-07 10:09:42
「妻」と「毒」は、よく似ていますネ。

「妻」の字の上半分は、髪のかんざしとかんざしに添えた手を表しているそうです。

「毒」は、通常より髪飾りなどを多くつけているため、厚化粧の意から「好ましくないこと」さらに「害をあたえるもの」という意味がうまれたとか・・・。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/7431e5939d29218e8acc0c85bdb79060

   ajioka1025さんのブログアドレスをコメント上に置きました。

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