もののはじめblog

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必ずコメントに参ります by iina

天地創造

2007年01月30日 | 
聖書では神が、なにもない暗黒の世界から光あれと天地創造をはじめ、七日間で終えた。

ライプニッツ(1646-1716年)やオイラー(1707-1783年)のような偉い数学者が、次のようなことを考えたことから、イタリアのある熱心な信徒が「神が無から天地を創造したことの可能性」を論証(?)したという。

では、その論証にしたがって、
”無”を無限にあつめると、”有”が生ずることの可能性について証明してみます。
”0”に何を加えても”0”だけど、こんな風に考えると”0”以外の答を導き出せる。

〔証明〕0+0+0+0+・・・
   =(1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+・・・
   =1-1+1-1+1-1+1-1+・・・
   =1+(-1)1+(-1)2+(-1)3+・・・
   =1/2     
おや? "0" が "1/2" に化けてしまった

使った公式は、無限等比級数だよ。
   1+r+r2+r3+・・・=1/(1-r)
   ここで、r=-1とおいて、
   1-1+1-1+・・・=1/(1-(-1))=1/2
   を求めたのです。

こんな公式は知らぬゾという方には、次がわかりやすいヨ・・・

 S=1+r+r2+r3+・・・    ..①
rS=  r+r2+r3+r4+・・・   ②   ( ①×r )
①― ② =
S-rS=1+(r-r)+(r2-r2)+(r3-r3)+0+0+・・・
    =1
∴S(1-r)=1
∴   S =1/(1-r)
 公式を求めました !


もちろん、
どこかに誤りがあってこんな解を導いたのです。"解"というより"怪"でした !
               どこでミスリードしたでしょうか?
               [参考:無限等比級数の和]

iinaブログでは、天地創造した神の存在についても数学的に考えてみました。
[神は存在するか?]


いかがでしたか ?
ライプニッツとオイラーは、深い考えもなくこの公式を信じてミスったようですが、
 初項a,公比r、総和S とすると、
無限級数の場合は、S=a/(1-r)  の公式に
         -1<r<1   の 条件がかかります。
         従って、r=-1 としたのは、誤りです。
         一見、1-1+1-1+・・・は、
         無限につづくと、1か0になりそうで、
         その半分の1/2なら、ありそうだと誤解しやすいですね。
         でも、思い起こしてください。
         なにしろ、0と(1-1)は、ワンセットなのです。

有限級数の場合は、Sn=a(rn-1)/(r-1) の公式に         
         r≠1 の 条件がつきます。

iina命題『1+1=1』の証明を彷彿します。
         [一驚!1+1=1]  

2月1日ブログは、癒し系に しま~す !


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10 コメント

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まだ頭は覚めておらず、 (あやのすけ)
2007-01-31 08:37:22
頭がぼーっとしているのですが、たぶんお昼になっても↑は見たくないかも(笑)
数学得意だったはずなんですが・・・・。もう何年も使わない頭は錆付いちゃっているどころか・・・です。
返信する
(あやのすけ)さん へ (iina)
2007-01-31 17:17:44
おいしそうな中華だこと・・・。
eなぁ~ 食べ歩きが日課だとは。
無限等比級数の公式の求め方をわかりやすく変えたので
もういちどトライしてネ。次の②は、①をr倍したもの、
 S=1+r+r2+r3+・・・    ①
rS=   r+r2+r3+r4+・・・  ②   (=①×r)
ここで、その差を取って ①―② を 求めます。
(1-r)S=1+(r-r)+(r2-r2)+(r3-r3)+0+0+・・・
      =1
∴S=1/(1-r)
ねっ! 初項a=1にしたので、少し理解しやすくなったかなぁ~?

やはり、食べる方が気楽でiina~
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天地創造 (勿忘草)
2007-01-31 20:44:11
無から有を導きだす
天地創造
それを「もののはじめ」というのでしょうか?
iinaさんのようですね。(ニッコリ♪)
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数字が動いて見えてくる・・・ってのは嘘ですが (うなぎ犬哲也)
2013-05-11 13:22:53
もともと有限か無限かは人が定義した事なので
解らない事は答えられないが私の答えなのですが
iinaさんはちゃんとした答えを出して居られるのが凄いです
数学は偉い学者さんの公式をコンピュータに打ち込むのは得意なんですが・・・・級数って何?
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(うなぎ犬哲也)さん へ (iina)
2013-05-12 11:14:10
>・・・・級数って何?
お酒に1級とか2級等に分類しているようなものでしょう。

等差級数の合計を、等差が1の次のような例えであらわすと、
 1+2+…+n = n(n+1)/2  が公式なのですが。(^^ゞ

0+0+0+0+・・・=(1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+ は、 (1-1)がセットなのを、バラバラにしたことで、
ミスリードしてしまいました。


>うなぎ犬がCMに??
東京ガスのテレビCMでは、関西は流してませんでしたね。失礼しました。これが面白いのです。↓
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/cm/guitar.html

(うなぎ犬哲也)さん宅 http://blog.goo.ne.jp/unagiinu-t
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無から有を・・・ (^π^)
2014-03-04 09:47:26
>πさんの好みそうな数式でした。 m(_ _)m

0+0+0+0+・・・
   =(1-1)+(1-1)+(1-1)+(1-1)+・・・
   =1-1+1-1+1-1+1-1+・・・
   =1+(-1)1+(-1)2+(-1)3+・・・
   =1/(1-(-1))
   =1/2    
と、ライプニッツやオイラーが考えついたなら、オイラも信じるたい。

ホントに、無から有が生まれちょるばい。納得したとよ。

                                  バイバイ(^π^)/~~~
返信する
(^π^) さん へ (iina)
2014-03-05 09:47:19
ガッテンしていただけましたか。よかった。

こんどは、iinaが考えた無から有を導く [神は存在するか?] をクリックしてね。m(_ _)m

http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/0c34a1319fcb3a86165a525a9b4a463c
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(象が転んだ) さん へ (iina)
2020-04-29 08:23:38
ニュートンとライプニッツのどちらがいち早く微積分を確立したのか❔ を、おもしろく拝読しました。
            天才たちも、ふつうの人間のような争いをするものですね。いや、自己主張の強さはむしろかも・・・。

きのうは、たまたま「微分と積分」をブログにあつかったため、「微積分」からコチラに導かれました。^^
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/fbf15db4d5bb54987182fa0e8eb90ad8

ライプニッツは、「神が無から天地を創造したことの可能性」を論証(?)したといいます。
 次のとおりです。
 0+0+0+0+ ・・・ =1/2

    (象が転んだ)さんの当該ブログ記事のアドレスをコメント上(iina)に置きました。
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(東久留米学習塾塾長) さん へ  (iina)
2021-02-14 10:58:54
東大理学部卒業の学習塾塾長さんのブログを、たまたま通りました。

当方は、理化学研究所の講演で東大構内に入ることが叶いました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/eee01c46d64aa7f83f86207890e70dc0

数列から「無から天地を創造したことの可能性」を考えつくなんて奥が深いです。

    (東久留米学習塾塾長)さんの当該ブログ記事のアドレスをコメント上(iina)に置きました。
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(Y.H) さん へ (iina)
2021-10-28 08:34:02
> 無限級数は、加える順序を変えたり、()でくくったり勝手に()を外してはいけないことをやってのけたおもしろい?証明です。
 0 =(1-1)+(1-1)+・・・

「 無から有を生み出した」論法でした。^^

これだと、天地騒動になってしまいます。

    (Y.H)さんのブログアドレスをコメント上に置きました
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