鰭 酒

寒夕焼憂きことひとつ消えにけり
冬茜スカイツリーの孤高かな
鰭酒のお代り二杯晦日かな

通 夜

一月二十八日逝去された「句会　若菜」の前身、「虹」の
講師であり前江戸川区俳句連盟会長、落合孝志さんの通夜が
新小岩駅近くのサンセルモ他玉泉院で執り行われた。

寒の通夜遺影に句集ハーモニカ
句仲間の駆けつく通夜や寒の雨
燗酒や精進落しの回顧談

＜＜男の句会 たぢから＞＞

（博行さんがインフルエンザの為、急遽中止）
席題：「春　隣」
詠込：「　言　」
　　＝出句予定句＝
寒オリオン俳句にありし一家言
方言を活かせし俳句しばれけり
根雪分け挙ぐ祝言や隠里
言問の聖天様や冬木の芽
暖房車今や死語なり伝言板
春隣ひねる俳句は体言止
松蔭の五言絶句や春隣
蝋梅やおれおれ詐欺に狼狽へる

山茶花

風邪癒えて一週ぶりのジム通ひ
錦織ベスト１６寒土用
山茶花の一輪若くありにけり
花芽抱く梅が枝の影海鼠塀
前掛を取替ふ媼初地蔵

　　　５、９１０歩

大 寒

大寒や白髪の鬼の撹乱す
齢足すのみの余生や風邪を引く
大寒や一ト日ワードに明け暮れる

　　　０　歩

<<江戸川区俳句連盟 役員初句会>>

お飾りの傾きなほす四日かな
あつあつの七草粥を夫婦でふう
純白の聖樹きらめく大聖堂
ぽつぽ屋の板高々と羽子の市

（句友の印象句）

遠巻きに息災祈るどんどかな　みい子
房総の海光散らし発電車　　　光　声
新しき茶碗が二つ今朝の春　　健　治
とろとろと二度寝の窓辺初雀　公　美
松過や遅れに気づく掛時計　　博　行
丸餅の家族円満雑煮かな　　　博　功
冬天の研ぎあがりたる遠筑波　みどり
初夢やひつじの群を数へつつ　ふき子
水仙や沖に瑞光生まれけり　　のりを
小松菜を加へ七草粥とせり　　蕗　風

　　　　７、９１０歩

　

寒やいと

松過ぎて古き白髪を刈りにけり
三段の美人指圧師寒やいと
誰彼に冬の青空褒めてゐる

　　７，４９０歩

<<みどりのボランティア 江戸川グリーングリーン>>

落し物のニット帽懸く枯木立
葉牡丹の朝日に映ゆる児童園
花泥棒を諭す俳句や冬ざるる
銀杏木の貫き通す冬青空
凍てし手や熱き茶碗の有難し

　　　６、７１０歩

<<虎落笛 初句会>>

駆け転び笑ひ転げて凧を揚ぐ
煤逃げか掃除の邪魔か指圧院
哲学者然とし猫の日向ぼこ

（互選結果）
駆け転び笑ひ転げて凧を揚ぐ
元朝の紺一枚の空に富士　　瑞　枝
牛舎より村動き出す初茜　　松　雄
湯治宿訛りも鍋に入りけり　志　げ

　　　９，０００歩

<<句会 若菜 初句会・新年会>>

孫に背を洗はせてゐる大晦日
墨の香につづく年酒のかをりかな
初髪の力士小犬を曳き散歩
ひつじ大人気二日の動物園
大川に昼の三日月ゆりかもめ

(互選高点句）

孫に背を洗はせてゐる大晦日
そこそこの暮らし大事に去年今年　乃婦子
ひたすらに健やかのみの初詣　　　けんじ

　　　　敢闘賞：無点句なし　　　一　歩

　　　９、８３０歩

人日の節句

あつあつの七草がゆや夫婦でふう
人日の節句は家に籠りけり
雨降って地固まりし七日かな

　　　　０　歩

小 寒

俳連の引継に目処寒の入
小寒の大神宮や恋の列
「寒梅」を稽古始に吟じけり

　　　６，１５０歩

<< 初句会 >>

（青南俳句の会）
亡き父の小言のやうな寒の雷
猫までも医者に駆け込む年の果
人気なき介護ホームの聖樹かな
年迎へ長寿望まず「万寿」呑む
ふたりきりショートケーキの聖夜かな

＝句友の印象句＝　　五句選
他人の子の成長速き賀状かな　　　み　さ
藍染の美しき暖簾の初湯殿　　　　ももえ
クロワッサンさりさり零れ寒日和　ももえ
微笑みのこころも写し初鏡　　　　ももえ
素泊の客みな八十路避寒宿　　　　白　村

　　　１１、９８０歩
　　　　

四 日

お飾りの傾きなほす四日かな
気合入れ筋トレ始む四日かな
ジムに集ふ老若男女四日かな
短冊に明日の句を書く四日かな
世間みな我にと環る四日かな

　　４、４４４歩

三 日

家猫の孫に馴染みし三日かな
みな帰り二人残りし三日かな
酒抜きてブログに向かふ三日かな

　　０　歩