兼題 : 雪
詠み込み : 大
八句出し、十句選
冬ざるるナッツリターンの尊大さ
故郷の大雪の報長電話
初夢の気宇壮大や二度寝する
大過なく友と開きし納め句座
盛大な年末セールちんどん屋
雪だるまひっくり返り無限大<∞>
年の瀬の東京駅の大混乱
テレビから誇大広告節料理
(句友の印象句)
雪吊の竪琴めきて風に鳴る 松 雄
隣席も大きな話年忘れ 松 雄
霜夜なり老いてなほ言ふ数へ風呂 松 雄
ゆげ立てる馬の背撫ぜる雪の朝 博 行
煤掃きのおでこが窓の内と外 健 治
電線をその身に通す冬木立 松 雄
河豚雑炊曇る眼鏡を拭かぬまま 博 行
二代目は引っ込み思案酉の市 健 治
くさめして忘れし一句蘇へる 松 雄
あのことは親書の秘密どんど焼 健 治
冬帽やひそかに進む忘れ癖 博 行
敵機なき空の青さや冬もみじ のりを
6、370歩