虎落笛; 千生の見たものしたこと何でも日句 : 「いしかわ観光特使だより」

「俳句大好き!」の連衆を広く求めて!
酒旨し、人楽し。調息調心。

 

房総に遊ぶ

2010年11月28日 08時23分22秒 | Weblog
 「やまとも」の仲間と
房総にいずれもメンバーの「津軽 小巾刺し」と
「布人形」の個展を見る。
その後、アスレチックセンターを見学。

小春日や麻糸太き小巾刺し
冬ぬくし布人形の童かな
アスリート鍛ふトラック冬紅葉
裸木の空の広さを見上げけり
父と子の落葉合戦日暮れけり

  12,410歩

「田 園」

2010年11月27日 19時20分07秒 | Weblog
トン・コープマン指揮
 紀尾井シンフォニエッタ東京
ベートーベン交響曲第六番「田園」他
   (紀尾井ホール)を聴く

楽章のあはひ咳き続きをり
ビオロンの弓の揃ひて暮れ早し

救急車銀杏落葉を蹴散らして
松葉杖の少女落葉を踏み締めて

  13,010歩



<NHK 愛宕山俳句の会>

2010年11月24日 20時52分16秒 | Weblog
(十一月二十四日・鎌倉吟行)

晴れ女連れ鎌倉の冬紅葉  
大仏の福耳に鳩小春かな
文学館の蒼き甍や冬薔薇

客のなき鎌倉彫舗実千両
寄り添ひし良縁地蔵冬紅葉
千体の地蔵遍く冬日かな
石積みの招鶴洞や散紅葉
冬紅葉卍の型に映る池
古着舗の玄きマントや鳩サブレ
冬の浜我が物顔に鳶巡る
康成の小筆八本虎落笛
ひとしきり立子の軸に興じ冬

 10,230歩

(互選高点句)

椨の木の洞に差し入る冬日かな  武 峰
初冬や鎌倉彫の深き朱      公 江
山門をキャンバスにして冬紅葉  美佐子
晴れ女連れ鎌倉の冬紅葉     
この店も明治創業冬うらら    公 江




男の句会<たぢから>

2010年11月23日 08時08分38秒 | Weblog
さて何をやらうか勤労感謝の日
まず猫に餌をやる勤労感謝の日
黙々と石灰を撒く新嘗祭
漢のみの句会勤労感謝の日
暖房に余市モルトのロックかな


(句友の印象句)
冬の夜コンと啼かせる指ぎつね 光 声
近道は猫にお聞きよ花八つ手  健 治
豊穣や陰より米の古事記読む  元 嘉
抱き締める花柊の痛みかな   清一郎
饒舌や冬の朝市良く売れる   善 月
言魂の軽き宰相空っ風     則 雄

   2,730歩

   

盃 の 会(仮称) 吟行

2010年11月18日 20時52分56秒 | Weblog
11月18日 (清澄庭園)
着水の鴨のつくりし水輪かな
にはたづみ落葉ひとつを浮かべをり
空もよし水にてもよし都鳥
石造の九重の塔やつはの花
冬晴や盃句の友とボジョレ酌む

  8,530歩

<句友の印象句>

良き角度探して眺む冬紅葉  時子
園丁の七つ道具や冬用意   沙映
櫨紅葉昨夜の雨ふみ石だたみ 娃子
水鳥の集ふ池面のきらめきて 照
清澄の青空に美し櫨紅葉   由希子


<<虎落笛 本部句会>>

2010年11月15日 07時25分58秒 | Weblog
(11月14日 小岩区民館)

僧庵の軒ひつそりと吊し柿
環七に潜む白バイ櫨紅葉
四方山の話も集む落葉掻
秋深し心酔と言ふ麻薬かな
与太話閑話休題今年酒

<互選結果>
虎落笛賞 
七五三紅さしてより口きかず 冬鯉  

がんばらない介護のすすめ夜長の灯 ヒデ子
活断層ゆるめ大根引きにけり    光 声
爪切れば爪軟らかき小春かな    善 月

 14日  11,100歩