虎落笛; 千生の見たものしたこと何でも日句 : 「いしかわ観光特使だより」

「俳句大好き!」の連衆を広く求めて!
酒旨し、人楽し。調息調心。

 

三の酉

2015年11月29日 19時10分11秒 | Weblog
三の酉合同句集を編みてをり

三の酉日本武尊かな
木拍子に手拍子重ぬ三の酉
古熊手高々積まる三の酉
おほとりに額づく肩に木の葉散る
ご近所の間々井香取や三の酉
手拍子の孫神妙に三の酉
あんず飴ベビーカステラ三の酉
弓取の像に月光三の酉
三の酉つづみ太鼓の太々神楽
静々と弓取の舞三の酉

<<秋桜の会>>

2015年11月28日 17時05分06秒 | Weblog
(江戸川グリーンパレス)
兼題 : 「酉の市」「大根」

五郎丸の熊手たかだか雷門
脇役も主役もこなす大根かな

<互選高点句>
味沁みぬけんかのあとの大根煮  和 生
脇役も主役もこなす大根かな
かつこみの手締めはなやぐ酉の市 つ る
大根の生命丸ごといただけり   弘 美
大根の煮えかげん見る箸の穴   渚 沙
五郎丸の熊手たかだか雷門   
混みあつて人の温もり酉の市   松 雄
大根の生命溢るる葉のかをり   弘 美
常夜灯まあるい妻に蒲団掛け   和 生




<<江戸川区俳句連盟 もみぢ吟行句会>>

2015年11月26日 20時49分16秒 | Weblog
(平成庭園・源心庵)

坪庭の白砂の富士や実千両
太公望なき釣堀や鴨の陣
朱の傘の花嫁御寮薄紅葉
千両の連なる磴やつつじ亭
赤黒く濡れし波郷碑ちりもみぢ
雨煙る主池の堰や鴨の陣
飛石のにはたづみにも落葉かな
石畳色とりどりの落葉かな
時雨あがる句会の庭に傘を干す
縦隊のつぎは円陣鴨の池
リス猿のおんぶの母子日向ぼこ
ポーズとる白ふくろうや冬うらら
飼育舎の小鳥いきいき小春かな
冬ざるやプレリードッグ穴ごもる

(互選高点句)

天  句を拾ふ木の葉しぐれの小道かな    のりを
地  リス猿や小猿を背負ひ冬ぬくし     心 月
人  坪庭の白砂の富士や実千両       千 生
4位 木の葉落つ咄嗟に開く鯉の口      ふき子
五位 白梟じつと我見て顔回す        昇
六位 読み易き波郷の句碑や石蕗の花     あき子
七五 ペンギンの表敬並び冬日向       博 行
八位 白梟あつちむけほいで大爆笑      ヒサイ
九位 ハヤブサの夢急降下冬の檻       文 子
十位 ちゃんちゃんこ着ているごとく親子ざる 久 子  

<<国産初の商業衛星打ち上げ成功へ>>

2015年11月24日 16時15分06秒 | Weblog
「男の句会 たぢから」
行き違いで中止。
  兼題 : 「 衛 」

<今日の日句&たぢから出句予定句>
   冬青空商業衛星初成功(へ)
   裸木や号泣県議どだ欠す
    
   衛兵の交代式や冬日和
   熱燗を熱がりもせず呑兵衛かな
   柿右衛門もどきの湯飲み身酒かな
      

花八手

2015年11月21日 18時09分33秒 | Weblog
<親水公園沿いに船堀まで散歩>

姫リンゴ並木に見つく帰り花
色々の落葉堰き止む舫ひ船
冬滝の己が飛沫に震へけり
梢のみ枯葉を残すポプラかな
桜木や僅かに残る枯葉かな
寺町に句友と出会ふ小春かな
木の葉散る子らの喚声老ひの黙
寒禽の交はす歌声ツーツピツー
黒猫の微睡む御堂実南天
法然の合掌像や花八手
かつさりと音立てかへで散りにけり
流れゆくものに添ひ寄り添ふ真鴨かな
せせらぎに仕種様々鴨の陣
ハミングで一輪車の子小春かな


<<区俳連 句会>>

2015年11月20日 21時33分14秒 | Weblog
禿頭の浮かぶ露天湯山紅葉
辨天の古き講碑や薄紅葉
純白の八重山茶花や弁士塚

(句友の印象句)
さび抜きの上寿司ひとつ七五三  健 治
七五三自撮りの竿の高々と    ふき子
凩や谷中を抜けて団子坂     博 功
母流のラヂオ体操冬麗      健 治

しぐるるや廻る寿司屋の昼の酒  のりを
鮟鱇の逆さで睨むまつりごと   博 行
五円玉付きの稲穂の熊手購ふ   蕗 風


「虎落笛十一号 誌上句会」

2015年11月19日 17時14分50秒 | Weblog
~詠み込み兼題「草」
  (互選結果) 

(最優秀賞) 千生

長き夜や父の季寄せの小さき染み
天草を高く過りて鷹渡る
浅草は人種のるつぼ小鳥来る
千体の水子地蔵や彼岸花
横向きに萩のトンネルすれ違ふ


(優秀賞)  操

捨て切れぬものをまとひて案山子立つ
捜し物捜しにかかる夜長かな
スカーフをあしらいてみる白露かな
国道を跨ぐ陸橋秋暑し
秋の雨草木安らぐ百花園
     冬鯉
灯火親しいまだ指折り句を作る
草の絮や風が嬲るよ山羊の髭
新蕎麦の湯気に野良着の匂ひかな
秋風を櫛巻きにして出湯浴ぶ
朝顔の小さく濃く咲き終ひけり
       恵子
秘め事に触るればこぼる夜の萩
秋しぐれ喪服の草履濡れてをり
垂れそめし稲穂に豪雨沈みけり
敬老日ご自愛下さい草々
芸人の顔ふと浮かぶ案山子かな

(優秀賞・敢闘賞) 元嘉

住みついてここも故郷草の花
七草の名前書きをく備忘録
草の実を付けし付けられ十五歳     
絵手紙の秋の七草はみだせり
先生に草の実付けて逃げし子ら
 

<<多田区長を囲む江戸川文化会の集い>>

2015年11月18日 21時08分44秒 | Weblog
~文化祭の打ち上げを兼ねた宴~
(区長、文化会長も加わり
上五、中七、座五を連ねあう
座興に大いに盛り上る。
白寿の尺八名人に満場の大拍手)

ただ酔へばいいとも言へず文化の会
宴会でただ酔ふ区長文化の日
何故に酒酌みかはす新嘗祭
友集ひ智慧を寄せ合ふ文化の日
冬満月白寿のエキス貰ひけり
友集ひワイン片手の秋の夜
忘年会のりをはいつもいい男
山茶花やはらりはらりと紅散らす
藤沢や一羽の小鳥翔ち来る
しぐるるや笑顔を揃へ酒を酌む
文化祭若き笑顔に紅がさす


<<二の酉の浅草界隈散策>>

2015年11月17日 18時07分10秒 | Weblog
小春日の𠮷原大門ひた歩く
ゐろ失せし昼の吉原木の葉散る
木の葉散る吉原宮のお穴様
よしはらの逢初櫻落葉かな
熊手まで五郎丸なり鷲社
五郎丸の熊手高々雷門
さぶちゃんの「菊花」勝利を祝ぐ熊手
八方に轟く手締め酉の市
二の酉の太き鈴の緒振りにけり
おほがしら千五百円也酉の市
お隣に酉の寺あり酉の市
冬の日の斑を遊ばせる一葉碑
浅草の神輿司や冬日和
揺るも気まま散るも気ままの木の葉かな
それぞれに落葉に遊ぶ子の自由
公園の原色遊具冬の鳥
堂裏の紅山茶花や力石
糸塚の石の尖りや日短
踏みしめる銀杏落葉や百度石
銀杏落葉小鳩添ひ来る百度石
大根を納め頂く聖天様
緑青の宝篋の塔公孫樹散る<秋>
広重の描きし築地<ツイヂ>や落葉積む
歓喜地蔵二十七体銀杏散る<秋>
聖天を案内する車夫木の葉散る
純白の八重山茶花や弁士塚
浅草の露天居酒屋おでんかな
木の葉散る水子七体観音像
俯きし加頭地蔵や冬の菊
静寂の他抜きの手水石蕗の花