
Patが弾くThe Sound of Silence。確かに興味津津です。
イントロは完全にPatの世界。素晴らしい。なにか日本の楽器ももっと何かできるのでは、なんて思ってしまうオリエンタルな音。
ところがその後出てくるThe Sound of Silenceの旋律がイントロに負けている。
これが問題なのかどうなのか。
普段はスタンダードやポップス、ロックのカバーは結構嬉しい方なんですが、今作は全般この印象がつきまとう。
やっぱ、Patのオリジナルは素晴らしすぎるんじゃないという再確認。
それをPatが弾くとまた一番良いということも凄い。
全てのミュージシャンが行きたい境地にいる人なんですよね、きっと。というか絶対。
今回はなぜこういったソロなんだろう。本当に作りたかった作品なのか。
Orchestrionで色々厳しくなったのかなんてことも思わなくもない。
そうだとしても悪いこととも思いませんが。
その中でAlfieやGarota de Ipanemaは違和感が無く、むしろ素晴らしく安心する。
こういうIpanemaは聴いたことが無い。彼のソロはいつも夜の情景ですね。PMGだと陽気なのに。
夜のIpanema。ダークだと思いきやこれはこれで独特の情景にあふれた演奏です。
彼は夜を凄く観察しているんじゃないでしょうか。夜中の間ずっと起きていたくなってしまう不思議な力がある。
気付くと全体的にはやっぱりPatの音世界で、ものすごく美しく録られている様々なギターの音だけでも良い気分です。
他の音源で聴き慣れたテーマが来ると、この曲でなくても別に良かったなという気はしますが。
しかしカバーをしつつも大地から音を汲み上げているようなスケールの大きさを感じる瞬間もあり、やっぱりこの人はさすがだなと思うのです。
Pat Metheny/What's It All About
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1. The Sound of Silence
2. Cherish
3. Alfie
4. Pipeline
5. Garota de Ipanema
6. Rainy Days and Mondays
7. That`s the Way I`ve Always Heard It Should Be
8. Slow Hot Wind
9. Betcha by Golly,Wow
10. And I Love Her
Pat Metheny-solo baritone guitar, 42-string guitar (1), 6-string guitar (4), nylon-string guitar (10)
2011年作品
この盤、夜の占有率が高いです。結構聴いてます。特に12時過ぎたらこれしかないです。深夜に雫をまといながらしっかり呼吸をしている草花といった趣を感じてしまいます。
BGM的に聴こうと思っても、ついつい演奏に引き込まれてしまいました。
こんばんは。音質かなりいいですもんね。弾いたことがある人はその辺の気付きも多いんでしょうね。個人的にはピカソギターでもう数曲聴きたかったです。
こんばんは。
これ、流しててもとても気持ちの良いアルバムですが、思い切った間の取り方は引き込まれるきっかけになってると感じます。
このアルバム,最初はよくわからなかったんですが,聞き続けているうちに段々気持ちよくなるというアルバムでした。もはやポップス界のスタンダードという選曲の妙ということも影響しているかもしれません。最初は構えて聞いてしまうんだけれども,結局は曲のよさでどうでもよくなるという部分もありますね。音も妙に生々しいですし。
ということでTBさせて頂きます。
コメントありがとうございます。
私も曲の違和感は段々無くなっていきました。
個人的にはイパネマはちょっと忘れられない名演です。深夜の情景ながら色彩豊かというか、想像力を刺激されるテイクでした。
毎日暑くて、頭がぼんやりしてしまいます。
>The Sound of Silence
そう、これなんだかオリエンタルの香りがしましたよね。
>他の音源で聴き慣れたテーマが来ると
わたしなんて、年寄りなので、本当にもとの音源を聴き慣れてるものが結構多くて、、、ジャズならばそれはなれている気がするのですが、、
こんな感じに素直だと、、
でも、最後はお気に入りのアルバムと言うことになりました。
結構、長かったなぁ。(笑)
こんばんは。コメントありがとうございます。
僕も初めは素直すぎてちょっと引きましたが、どんどん上がってきた作品で今日みたいな日にも良いですよね。