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ジャーナリスト。1961年生まれ。大手新聞社で警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材する。その後、1999年10月、アスキーに移籍。月刊アスキー編集部などを経て2003年2月に退社。現在フリージャーナリストとして、週刊誌や月刊誌などで活動中。
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 NTT東日本を取材で訪れていて、新潟県中越地震の話になった。

 「地震でたいへんな被害が出た山古志村というのがありますよね。あそこにもNTT東日本の電話交換機が設置されてるんですよ」
 「停電で不通になってるんですよね」
 「そうです。わが社としては何とか現地入りして、修理が必要なら修理し、電話線を回復させなければいけないと考えているんですが、車道も通れないような有様で困ってたんです」

 そうこうしているうちに、山古志村では約2000人の住民全員が全員避難となった。NTT東日本としては修復に苦慮していただけに、「全員避難であれば、電話線を回復させる必要はなくなったか」といささかほっとした部分もあったようだ。

 ところが全員避難に続いて、「村民のうち7人が避難を拒否している」というニュースが流れる。NTT東日本の社内では「7人が残っている以上、NTTとしては電話線の復旧を急がなければならないだろう」という議論になったという。

 わずか7人のためにどうしてそこまで労力をかけなければならないかといえば、NTTの電話はユニバーサルサービスを建前にしているからだ。通信のユニバーサルサービスというのは、全国津々浦々のどんな世帯に対しても、公平に電話というインフラを提供しなければいけないという考え方である。NTTはこのユニバーサルサービスに強く縛られている。だからたとえ相手が7人であっても、全力で電話サービスを提供しなければならない。そうしないと、ユニバーサルサービスの原則が崩れてしまうことになる。

 さまざまな通信サービスが続々と登場し、NTTの存在価値は日ごとに低下している。同社の官僚的な体質に対しても、批判は相変わらず根強い。だが彼らのユニバーサルサービスに対する考え方を聞いていると、金儲けが最上とされる今の時代状況の中で、逆に強い存在価値を感じてしまうのである。
Trackback (9)


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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2004-11-05 01:25:26
すごいなNTT。ADSL契約時の対応なんかとは比べ物にならない迅速さだ。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2004-11-05 10:35:15
「電話」は社会の公器ですから。

そこらの「今ある回線はみんなのモノだ!だから俺に安く開放しろ!!」という会社とは、会社としての基本部分が違います。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2004-11-05 15:17:55
7人だったら電波の到達を確保して携帯配ったほうがいいのではないか。
 
 
 
Unknown ()
2004-11-05 21:19:10
 彼らの考え方、というよりはNTTだけがそうすることを法律で定められている(NTT法第3条で、サービスをあまねく日本全国での提供を行う義務がNTT地域会社に定められている)からだと思いますが。

 
 
 
Unknown (Unknown)
2004-11-06 09:13:01
http://www.ntt-east.co.jp/saigai/hansin/reskyu/reskyu.html



万が一を考えてこんな要員まで確保している、やっぱ根本的に違うなぁ。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2004-11-06 18:27:19
こんなのは民営化して無くしてしまえばいい。

こんな所に住み続けるのは迷惑
 
 
 
Unknown (Unknown)
2004-11-11 21:28:27
全国あまねく電話網があることは必要である。しかし、全国料金一律であることまでは必要性がない。
 
 
 
昇華された価値 (hotpie)
2004-12-07 16:30:41
「ユニバーサルサービス」という言葉で2つ連想しました。1つは「日本郵政公社の民営化」。もう1つはちょっと前に公開された映画「ブラック・ホーク・ダウン」という戦争映画。その映画はどの登場人物も奥行き深く描かれ好きな映画ですが、その中で「なぜ戦うのか?」という疑問へ答える台詞がありました。「その戦場に仲間がいるからだ」というシンプルなものでした。戦争そのものの是非という大きな問題や、自分の問題とは別に、ただ仲間を救うという純粋な理由に色々考えさせられました。

ただ利益を追求するのではなく、そこに7人がいるから復旧に全力を注ぐという行為も、そういう昇華された目的に通じるものを感じました。
 
 
 
日本は狭い山でもすむさ (たけちゃん)
2004-12-20 09:14:59
11-6付けの投書に、山古志村の電話のユニバーサルサービスの件がのっていた。あんな所に提供する必要はない、民営化してしてしまえ。そう書いた後に、あんな所に住むのは迷惑とあった。書いた人はなにさまなんだろう。おまけに署名なし。日本は狭い、山国だ。どこでも住まなきゃ住むところがなくなるよ。書いた人は自分だけが基準でよほど偉いのだね。自分の家族が災害地に住んでいてそこに住むのは迷惑といわれたらどうするの。そのひと浅はかだよ。もちろん、少しでも条件のよいところに住んでもらうのはいいことだよ。でもこの国では土地は私有であり、そんなにかんたんにすむところを帰ることはできない。オランダは国からかりるのさ。いろんな歴史的経緯がある。単純な発想で迷惑などといえるのか。考えられよ。

 
 
 
字句訂正 (たけちゃん)
2004-12-20 09:16:49
直前の投稿:帰る→変える 読むとき訂正して読んでください。失礼しました。
 
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