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ジャーナリスト。1961年生まれ。大手新聞社で警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材する。その後、1999年10月、アスキーに移籍。月刊アスキー編集部などを経て2003年2月に退社。現在フリージャーナリストとして、週刊誌や月刊誌などで活動中。
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 ワイヤレスP2Pのパイオニア的存在であるスカイリー・ネットワークスが先日、都内で「Wireless P2P DAY」と題したセミナーを開いた。

 同社は無線LANやBluetoothなどを搭載した無線機器をダイレクトに相互通信させ、P2Pのネットワークを生成するツール「DECENTRA」シリーズを開発、販売している企業である。設立は2001年7月。当時、たいへんな盛り上がりを見せていたキーワードであるP2Pとワイヤレスの双方を融合させたベンチャーとして、非常に注目されていた企業でもあった。

 スカイリーの技術は非常に巧みで、アドホックにつながっていくP2Pのネットワークを保つため、たとえば最初にブロードキャストを行ってネットワークの全体像をつかみ、このキャッシュを使って随時ネットワークを再構成するといったことが行われている。DECENTRAは無線LANカードやBlutooth端末を順にホップさせて中継していき、最高500~700メートルの範囲までP2Pのネットワークを届かせることができる。

 同社は当初、DECENTRAの機能を使った通信技術をさまざまな企業に販売し、収益を得ようと考えた。携帯電話キャリアや玩具メーカーへの販売を収益事業にしようとしたのである。当時は通信業界の中で、Bluetoothモジュールが携帯電話に搭載されていくのではないかと予測もされていた。遠距離は携帯電話で通話し、近距離はBluetoothの上に乗ったDECENTRAのIP電話機能で無料通話を行うというビジネスモデルが現実的だと思われていたのである。しかし無料通話が増えることを携帯キャリアが喜ぶはずはなく、この事業は結局は実現しなかった。Bluetoothが思ったよりも普及しなかったことも誤算のひとつだったといえる。

 このため同社はその後、法人向けのビジネスに活路を見いだした。たとえば携帯電話の使えない被災地で、救急隊員が無線LANのデバイスを持ち、DECENTRAを使って音声通話をリレー式に中継していくような製品を開発している。

 またセンサネットワークにも進出している。DECENTRAのサブセットである「MicroDECENTRA」を搭載した電池駆動の小型端末を電機メーカーと共同開発し、これを工場のセンサネットワークに使うというものだ。工場内の各機械にこの端末を取りつけ、温度や湿度、機械の駆動状況などのデータを収集し、微弱無線を使って次々にホップさせながら各機械に中継させていき、データを集めていく。これによって有線よりもはるかに安価に工場内のセンサネットワークをできるようになったのである。

 スカイリーはこのモデルを、ウェブサービスを使ったシステムへとさらに進化させようと考えているようだ。同社の梅田英和社長はWireless P2P Dayで、次のように説明した。

 「今後無線センサネットワークが発展していくと、たとえば住宅の中やビルの壁面、街路などにセンシングデバイスを張り巡らせ、それらのセンサによって計測された湿度や温度が自動的にデータベース化され、インターネット上のサーバに蓄積されていくようになる。検索エンジンのウェブAPIを使ってそれらのデータを検索し、自動的に解析するようなプログラムを作れば、ピンポイントの天候予測がリアルタイムに行えるようになっていくかもしれない。センサネットワークもいっさい人の手が触れることなくデバイスが書き込み、デバイスが検索するという時代になっていく」

 携帯電話の新規参入が10年ぶりに実現し、WiMAXなどの新しい技術も次々と出現し始めている。ワイヤレスの世界は今後かなりホットになっていきそうな勢いで、これらがウェブサービスだとかマッシュアップだとか言われているような枠組みと結びついていけば、いままでだれも想像もしていなかったような新しいビジネスが生まれてくるかもしれない。なかなか刺激的な話ではないか。
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