語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】聞こえにくい音 ~傾向と対策~

2018年01月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 20代ぐらいまでの若者にだけ聞こえる高周波音を「モスキート音」という。夜の公園などにたむろする若者を減らすために使われて、話題になったことがある。
 耳の穴から入った音は鼓膜を振動させ、その奧の内耳にある「有毛細胞」に伝わる。有毛細胞には外有毛細胞と内有毛細胞の2種類があり、位置によって分析する音の周波数が違う。
 しかし、音は周波数に関係なく、内耳の入り口から入るため、長い期間がたつにつれて外側にある有毛細胞からダメージを受けていく。この部分の有毛細胞は、高い周波数の音の分析を担当しているため、年齢とともに高い音が聞こえにくくなる。例えば電話のベルや冷蔵庫の警告音、電子体温計の音などがそうだ。また、会話中の音の微妙な周波数の差を捕らえられなくなるため、言葉全体が不明瞭に聞こえ、テレビを見ていても、若い芸人さんの早口でのやりとりなどは意味がつかめないかもしれない。
 家族は大声を出すよりも、顔を見ながら、落ち着いた声でゆっくり発音するだけでも聞こえ方が違ってくるようだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「聞こえにくい音 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年1月29日)を引用
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