語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【波止場日記抄】6月1日

2015年06月01日 | ●エリック・ホッファー
 『波止場日記』は、6月1日から始まり、翌年の5月21日で終わっている。ノート7冊分である。

 6月1日
 午前5時。独善的になっている。長い仕事の後にはいつもこうなる。仕事は蟻を残忍にするばかりではなく人間をも残忍にする、とトルストイがどこかで言っていた。
 5 A.M. I am getting self-righteous. This usually happens after a long stretch of work. I remember Tolstoi saying somewhere that work makes not only ants but men, too, cruel.

 午後10時。組合の集会に行った。抽象的な問題についての議論の浅薄さと実際的な問題の処理の独創性とが、今日も対照的であった。
 10 P.M. Went to the union meeting. Again the contrast between the shallowness of the discussion of the abstract and the originality in tacking the practical.

□エリック・ホッファー(田中淳訳)『波止場日記』(みすず書房、1971)
□Eric Hoffer : Working and Thinking on the Waterfront / A JOURNAL : June 1958-May 1959 (HARPER & ROW, PUBLISHERS, NEW YORK, EVANSTON, AND LONDON)
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 【参考】
書評:『波止場日記』

      エリック・ホッファー 
    


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