語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】人工関節の手術 ~その進歩~

2018年02月11日 | 医療・保健・福祉・介護
 60代のNさんは子どもの頃から膝が悪く、ステロイドやヒアルロン酸の関節注射などを続けてきた。年齢とともに膝の裏側も痛むようになり、寝返りも打てない状況に悩まされた。しかし、「膝の裏の痛みは別物なので人工関節にしても治らない」と医師からいわれてきたという。
 数年前、帝京大学医学部付属病院(東京)で「治る可能性がある」と聞かされ、手術に踏み切った。現在では、ジョギングやしゃがんでの草むしりなどもできるようになり、日常生活ではほぼ不便を感じないという。
 関節疾患は、日本人が要介護となる原因の第1位(厚生労働省)。同大学病院整形外科の中川匠医師は「近年、人工関節置換術の技術と術後のケアはかなり進歩しており、ほとんどの人が術後数日で歩けるようになっている。その事実が患者さんやその周辺の人に十分伝わっていないのではないか」という。
 医療機器メーカーである日本ストライカー(本社・東京)の調査では、手術を受けた患者の82%が改善効果を「期待通り」「期待以上」と回答している。

□南雲つぐみ(医学ライター)「人工関節の手術 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年2月8日)を引用
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