語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【震災】原発>雑誌の東電マネー汚染度一覧

2011年08月30日 | 震災・原発事故
(1)調査目的
 原発問題の追及を控えてきたジャーナリズムの“骨抜き”度の実態を明らかにする。
 ここでは、月刊誌および週刊誌を採りあげる。

(2)調査対象
 言論・オピニオン系の雑誌27誌。

(3)調査方法
 発売日が2010年3月11付けから2011年3月11日付けまでの雑誌について、電力会社または原発推進団体による1ページ以上の広告を抽出し、そのページ数を合計する。

(4)調査結果
 01 ソトコト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75p (うち原発をとりあげたもの0p)
 02 WiLL・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50p (うち原発をとりあげたもの14p)
 03 潮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31p (うち原発をとりあげたもの24p)
 04 週刊新潮・・・・・・・・・・・・・・・・・・29p (うち原発をとりあげたもの12p)
 05 婦人公論・・・・・・・・・・・・・・・・・・28p (うち原発をとりあげたもの20p)
 06 プレジデント・・・・・・・・・・・・・・・・23p (うち原発をとりあげたもの9p)
 07 中央公論・・・・・・・・・・・・・・・・・・22p (うち原発をとりあげたもの10p)
 08 WEDGE・・・・・・・・・・・・・・・・・・21p (うち原発をとりあげたもの11p)
 09 文藝春秋・・・・・・・・・・・・・・・・・・20p (うち原発をとりあげたもの12p)
 10 Voice・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17p (うち原発をとりあげたもの14p)
 10 テーミス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17p (うち原発をとりあげたもの4p)
 12 週刊ポスト・・・・・・・・・・・・・・・・・16p (うち原発をとりあげたもの6p)
 13 週刊文春・・・・・・・・・・・・・・・・・・15p (うち原発をとりあげたもの8p)
 14 週刊朝日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9p (うち原発をとりあげたもの6p)
 14 週刊現代・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9p (うち原発をとりあげたもの9p)
 16 サンデー毎日・・・・・・・・・・・・・・・7p (うち原発をとりあげたもの3p)
 16 パンプキン・・・・・・・・・・・・・・・・・・7p (うち原発をとりあげたもの3p)
 18 ニューズウィーク日本版・・・・・・6p (うち原発をとりあげたもの0p)
 19 AERA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4p (うち原発をとりあげたもの2p)
 19 SAPIO・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4p (うち原発をとりあげたもの0p)
 22 週刊SPA!・・・・・・・・・・・・・・・・・0p
 22 週刊プレイボーイ・・・・・・・・・・・・0p
 22 女性セブン・・・・・・・・・・・・・・・・・・0p
 22 女性自身・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0p
 22 週刊女性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0p
 22 FRIDAY・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0p

(5)所見
 (a)ワースト1位の月刊誌「ソトコト」は、毎月、連載「ロハスクラブ」を5ページぶちぬきで掲載していた。ロハスクラブの会員、東電のPRページだ。この連載以外にも東電のオール電化の広告が多数あり、年間広告量はダントツの75pとなった。「地球に優しく」というスローガンが、3・11以降の東電自らを痛烈に諷刺する。
 (b)ワースト2位の月刊誌「WiLL」の花田紀凱・編集長は、震災時に勝俣恒久・東京電力会長とともに“中国ツアー”に同行していた。同誌は、真ん中あたりのページをカラーにし、電気事業連合会のPRページを毎月5ページ掲載している。Q&A式クイズやお涙ちょうだい型の広告がある。
 (c)ワースト3位の月刊誌「潮」は、創価学会系の雑誌。毎月見開きカラーページで、「明日へ手渡すもの」と題する電事連の原発PR広告を掲載した。エッセイ風の広告に特徴がある。
 (d)ワースト4位以下の特徴は、①電力会社社員を使って宣伝するものと、②文化人・タレントを使った広告に分かれる。

 以上、佐々木奎一(ジャーナリスト)「週刊誌・新聞の『東電広告』出稿頻度ワーストランキング!」(『日本を脅かす! 原発の深い闇 東電・政治家・官僚・学者・マスコミ・文化人の大罪』、宝島社、2011)に拠る。
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