てのしごと~ながくて風土~

2023年もよろしくお願いいたします✨

春の山菜 わらびの下ごしらえ(アク抜き)

2012年04月26日 | 農家のごはん

父はわらびに目がない人です。わたしも春にはわらびの煮びたしなど食べたくて食べたくて。食べ物が遺伝すると聞いて、小さい頃は不思議だったけど、今はなんだかわかるような気がします。

アクがかなり強いので、少しでも早くアク抜きをした方がいいのですが、今回は買ってきてから外出も長かったので夜遅めにアク出しになりました。

【わらびのアク抜き】1束分程度

①わらびを容器に入れ、重曹(スーパーの製菓コーナーなどで70円程度で販売されていると思います)を小さじ1ふりかけ、グラグラたぎる熱湯をまわしかける。フタをしてそのまま一晩置く。

※重曹の代わりに木灰(ひとつかみ40g程度)をつかう方法もあります、手に入るほうで♪♪

できれば琺瑯の長めの容器がいいけれど、ないのでお鍋です。金属系は重曹と反応して色がかわるみたいで、無害みたいだけど琺瑯やガラス系がいいかもしれません。

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しばらくおいて、わらびが少し柔らかくなり曲がるようになったら、琺瑯の容器に移し替えてます。

アツアツなので、樹脂のフタではなく、お皿をかぶせておきました。

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②一晩おいたわらびのアクです。濃い緑色。これを捨てて、また新しい水を張り、さらに水にひたしてアクを抜いていきます。もう熱くないので樹脂のフタに切り替えました。

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③2時間おきくらいに様子を見て、水が澄むまでアクを出す。きれいになったら真水につけて冷蔵庫で保存します。

今回は2回目でほぼアクが抜けていたのですぐ終わりました。

なにに使おうか、楽しみです。揚げと煮びたしにするのが、実家の定番でした。酢の物や味噌汁もおいしいと思います。

2012.6.27追記です♪

重層でアクを抜くと、どうしても歯ごたえがやわらかくなりすぎることがあります。

美味しく失敗なくアク抜きできるのは、やっぱり灰をつかった方法だと思います。

nuunuuちゃんのブログの記事をリンクさせてもらったので、灰で抜く方は、こちらもご覧くださいね。

http://blogs.yahoo.co.jp/omoideshugeiyasan/6017378.html


春の山菜 筍(たけのこ)の下ごしらえ

2012年04月26日 | 農家のごはん

金沢の山手に別所というところがあり、春の筍の季節になると民家が筍づくしのお店を出します。何軒もあって、わたしも一度家族で行った思い出があります。今もやっているのかな?春、筍が市場に出回るとうずうずして、忙しい日でも自分の首を絞めるような真似をして大きな筍を買い求めてしまいます。

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長久手の市場でも筍がいっぱい!今だけの楽しみです。左のものは25cmくらいあって、2本で200円…。午前中も午後も用事が詰まっている日だったけど、通り過ぎれずに…!

【筍の茹で方】

①先端を斜めに切りたてに切り目をいれ、皮をはぐ。いぼいぼもこそげる。

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②鍋に筍を入れてひとつかみ(25~30g程度)の米ぬかをふりかけ、かぶるくらいの水を張り落としぶたをして(わたしは圧力なべの蒸しカゴをのせるだけです)強火にかける。煮立てば弱火にして、箸がすっと通るくらいまで茹で、冷めきるまでそのまま鍋でむらす。

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③冷めたら茹で汁を捨てて、筍を軽く洗って真水につけて冷蔵庫で保存します。あとは、天ぷらや炊き込みご飯、汁物など、お好みに使います。さっそくたらの芽といっしょに天ぷらを揚げてみました。

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たらの芽も150円でした。春に一度は食べたい山菜天ぷらです。


かんたんで、もちもち、おやき。

2012年04月23日 | 素朴なおやつ、素朴なパン

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先週は相棒くん飲み会続きで、土曜も仕事、日曜も仕事の関係で終日外出。先週から、わたしは1秒も子どもたちから解放されておりませんw ヒイヒイ。。。

日曜の昼時。みんな「お腹すいた~」と言ってくるけど朝から雨ふりです・・・お昼どうしよう?またつくるしかない状況か!?・・・あるのはあまったわけぎくらいですが?

【材料】大きめなら8個、小さめなら10個くらい

・薄力粉・強力粉・・・各150g(または地粉300g わたしは全量地粉使いました)

・塩・・・小さじ1/5

・熱湯・・・240~300cc

・残りもののおかずや残りものの野菜に調味料を和えたもの

※今回は、刻みわけぎにもろみ(ニンニク入り)を和えたものにしました。甘辛味がやっぱしおいしい!

【つくりかた】

①ボウルに粉と塩を入れて、菜箸などでグルグル混ぜる。

②熱湯を200ccまわし入れて、菜箸などでグルグル混ぜる。生地の様子を見ながら、残りの熱湯も加えていき、みみたぶ程度の堅さにする。生地がまとまる程度にボウルの中でこね、まとまれば30分から1時間生地をやすませる。

③生地を8~10個に分け、手のひらでひらたくのし、具材をのせ、生地のフチを真ん中に寄せて閉じる。(この継ぎ目の面からおやきを焼きます)

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④フライパンに油をひいて③のおやきの継ぎ目のある面を下にして並べ、強火で焼きます。ジイジイと音がして、下の面がしっかり堅くなったら裏返します。

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⑤反対の面も1分程度強火で焼き、水1/2カップをまわし入れてフタをして蒸します。水気がなくなってきてジイジイとまた音がし始めたらフタを開けて焦げないように水気を飛ばし切り、できあがり。

※わたしはパン生地をつくるときなどに、確か100均で買ったこのレンジフードカーバーをかぶせてねかせます(写真は22cmボウル)。うちは昔からラップがない家で(ブ)、なんでもフタにして乗せるクセがありますw

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秋田杉の曲げわっぱ

2012年04月20日 | 暮らしの道具

慢性的にお弁当箱を探していたわたしですが、この春ついにお弁当箱を新調しました(3人分)!

子どもたちは食べる方なので、小さな子ども用のお弁当箱ではちょっと物足りない様子・・・でも2段のものは浅くておかずが詰めにくくて・・・さんざん迷いましたが、やっと長方形で深めの、ちょこっと大きめおべんと箱を見つけることができました(マドレーヌちゃんと、ポケモン)。

さてさて相棒くんのは・・・以前使っていた小判型の2段おべんと箱が、大きさも深さもちょうどよかったのですが、2代目がずっとみつけられなかったのです。

でも・・・でも・・・何年も好きなの見つけられないのなら、この際買っちゃおうか!?と、長い年月憧れだった曲げわっぱを、突然思い立って松〇屋で買ってしまいました。・・・やっぱり思いきってよかった~~~

秋田杉をうすく挽き、煮沸させて柔らかくして、曲げ輪を作り、桜皮でしめくくって完成・・・だそうです。大きさは大中小のうちの中を選びましたが、よく食べる相棒もちょうどいい!と言っておりました。

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鯵の蒲焼きとさつま芋のかき揚げのおべんと。

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定番でとりそぼろのおべんと。

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干物と木の芽のちらし寿司のおべんと。

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筍と山菜天ぷら、菜の花のおべんと。

3児の母としてはあるまじきことかもですが、朝が遅ーーいわたし。おべんとうは、もちろん前日に作っておいて、朝詰めるだけにしています。わたしの母は、必ず朝、一からおべんとうを作る母でしたが、娘のわたしはこの有様です・・・!友人と話していても、朝に1日分の食事の大まかな仕事をする派と、その都度派がいます。わたしは夜にいーーっぱい作って翌日昼まで生き延びる派かもしれませんww

そうそう、先日畑の元肥づくりで大量の米ぬかを使ったのでうちの玄米が白米になりました・・・しかも最近、小2になる娘が、白いご飯か雑穀ご飯にして!(玄米100%はやめて・・・)と言ってくるので、最近おべんとは白米です・・・。小さい頃は玄米好きだったのになぁ~~

みなさんのお子さんは玄米をずっと食べてくれていますか!?


雑穀バー

2012年04月20日 | 素朴なおやつ、素朴なパン

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2~3度だけ、お料理教室なるものに行ったことがあります。末子をおんぶして電車を乗り継いで瀬戸の先生のところへ・・・先生は、茶懐石や郷土料理、精進料理、マクロビオティックや雑穀の料理などにとても通じた方で、毎回「!!!!」な発見ができてとても楽しかったです。(現在はお料理教室などの開催はされてなくて、残念でたまりません。)しかも習いに来ていたみんなが、自分で教室くらいできちゃいそうな腕前の人ばかりで、そこでミッチョンチョンと知り合ったのです。彼女が名古屋生活クラブの会員だったのもあり、その後も顔見れる機会もあって、今ではすっかり(飲み・暴れ)友だち・・・!

以降、ダシ巻き、サブレ、天然酵母パン、雑穀の焼き菓子、どれもどれももらったものがすっごく美味しすぎて、いつも全然知らない方法を教えてくれるアッパーな美人妻です。

いつも焼き菓子に雑穀を入れる時、ちゃんと消化できるのかなという疑問がありましたが、彼女にわたしは雑穀をポップする方法を教えてもらいました。

【雑穀をポップする方法】

厚手の鍋をアツアツに熱して(水を1しずく入れるとコロコロと転がるくらい)、大さじ1くらいずつアマランサスなどの雑穀を入れて、フタをして鍋を持ち上げて焦げないように大きく回していると、ポップコーンが弾けるように、ポポポポポポ!!!!とポップしだします。小さな白い花が咲いたような弾けた雑穀・・・これを繰り返して、必要量の雑穀をポップさせます。ポップされた雑穀を生地に入れると、本当に滋味豊かな、優しい味の雑穀の焼き菓子になります。

【材料】

・全粒粉か薄力粉・・・300g

・黒米・赤米・アマランサス・もちきび・もちあわ・オートミール・・・それぞれポップしたもの20gずつ

・塩麹か天日塩・・・6g(塩麹なら大さじ3程度)、甜菜糖・・・70

・菜種油・・・70g、豆乳か水・・・120g(塩麹を使う場合は減らす)

【つくりかた】

①材料全部を合わせて、オーブンシートの上に生地を出す。

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②麺棒でのして、包丁で切り目を入れ、150度で25分焼く

※ちなみに、低温で長時間焼く方法もミッチョンのやりかたを知って、自分もよくやるようになりました。最高の滋味豊かな行動食です♪ レシピ&写真協力してくれたみちょんにbigup!!!!


おろし餅、きなこ餅

2012年04月10日 | 名古屋生活クラブ

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新学期が始まりましたが、子どもたちは午前中に帰ってきます。今日もお迎えの帰り道に、あー昼なに食べさせよっかなーと考えながら自転車をこいでいました。

そういえば残り物のお餅があったのを思い出し、子どもたちはお餅が大好きなので、「今日は餅だよ」と告げると「ぃやったぁ~~~!!!!」と歓喜の声。

5分程度でつくれるおやつメニューですが、こういうメニューが子どもたちが午前中に帰ってくる日のお昼になることが多いです。

【材料】4人分

・小さめのお餅・・・16枚

・大根・・・5cm程度

・醤油かポン酢・・・適量

・きなこ・・・適量

・甜菜糖・・・きなこと同量

【つくりかた】

①鍋に水を張り、お餅を静かに入れ強火にかける。煮立ったら火を弱めて3分~5分程度やわらかくなるまでお餅を茹でる。(わたしは9分目まで火を通し、あとは予熱で仕上げます)

②お餅を茹でている間に大根をすりおろし、水気を軽く切ってからボウルに入れ、醤油かポン酢で味をつける。(あれば小口切りをしたわけぎなどを加える)今日は名古屋生活クラブで購入したチョーコーの「かけぽん」使いました。

③ボウルにきなこと甜菜糖を同量入れ、よく混ぜる。

④茹であがったそばから菜箸などで、お餅を大根おろしのボウルに8枚、きなこのボウルに8枚ずつ入れて、軽く和えてできあがり。

こんな簡単なものですが、子どもたちが「お餅ふわっふわ!」とわいわいにぎやかに食べていました。

さて・・・。こういう素朴なものでなく、先日金沢に帰省中、みんなで兼六園でお抹茶いただいてきました。

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お抹茶に添えられたのは、こんな春らしい和菓子。うかがうと、「里桜」というお菓子だそうで、手亡(てぼ)豆という豆でつくられたそうです。やっぱり金沢の和菓子は美味しかった!

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瓢池のわきにある、「三芳庵」でいただきました。

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この赤い砂壁が金沢らしかったです。赤い砂壁は、友人の実家などにも使われていましたが、この地方のものかしら?天井には瓢池の水面が反射してゆらゆらきらめいて、なんとも非日常な夕方でした。

4/23追記♪

こないだまたお餅をお昼に食べさせました。

納豆餅、もろみ餅。

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もろみは甘辛くて、とってもお餅に合います♪

みなさんはお餅つきの時、和え衣はなにが好きですか!?わたしは大根おろしなのです。次は納豆かな。甘くない系が好き。


『粘土畑』からの返事

2012年04月10日 | 

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もうひとつの畑が『風の畑』なら、こっちは『粘土の畑』です。

ちょうど1年前に借りたわたしたちの畑。最初はこれほどの荒畑っぷりでした。

この畑は5年ほど前からあるのだけれど、前に若い夫婦がちょこっと畑やってたけど、すぐ音をあげて投げだしたよ・・・と近くの畑の人から教えてもらった曰く付きの畑でした。でも・・・土地を持っていない以上、開墾する勢いでやるしか方法はなく、この畑で時間かかってもやってこうと決めたのでした。

植えつけてもこのありさまです。畑をしている方ならお分かりかと思いますが、ゴリンゴリンの表面の下は水を多量に含んだ粘土の塊です。

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ホントにこんなんで育つのか、全滅でも今年はやれるだけのことをするだけさーと開き直って土いじりの日々。あまりの堅くて大きな粘土に、根を張ることもできない苗を見かねて、1回苗を抜き取り、粘土を手で細かく細かくほぐして、どうしても大きな塊だけ取り除いて苗を戻すという(!)荒技も使い、こんなんもう駄目やなと思ったのですが、意外や意外に苗は労働以上に応えてくれて・・・

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たった2ヶ月でこんな感じ。その後もこんなゴリンゴリンの粘土畑からたくさんの恩恵をいただきました。

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今はこんな感じです。グリーンピース(写真左)とニンニク(写真右)です。最近の暖かい日差しで大きくなり始めました。土は粘土でヒビが入っていますが1年前と比べると自分たちのしごと以上の成果で、土に感謝です。

粘土質の土は、雑草むしりをこまめにして、雑草の根っこについたホロホロの土を丁寧に戻し、抜いた雑草を細かくして土に鋤き込むことと、野菜くずなど生活で出た有機物を土に戻すことで、確実に時間とともによくなると手ごたえを感じています。

それと・・・わたしは実家を出て以来、さみしいので土のない場所に住んだことがありません。すいかや夏ミカンなどの皮、白菜キャベツなどの外皮などはずっと埋めていました。ニオイが近所の方に迷惑(賃貸物件)になるのが心配で、魚などは埋めたことがありませんでした。

でも、ここは畑。これから野菜くずと魚の残を埋めるぞと、風の吹く日も雪がちらつく日も、せっせと畑に出没して、家から持ってきたくずを埋めるのでした。

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これが野菜くず。

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タッパに入れた野菜くずとビニール袋に入れた魚の残(畑に入れるまで冷凍しておく)をあらかじめ掘っておいた場所に捨て、軽く土をかぶせる・・・というのを延々繰り返すのです。

そして、これが、畑からの回答です。

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虫が苦手な方はごめんなさい、見えにくいですがまったくいなかったミミズくんが大量発生です。ミミズくん、よろしく頼むよ。。。畑から、「OKOK、つづけてつづけて!」と言われました。


あたらしい畑の元肥

2012年04月09日 | 

4月よりあたらしい畑(30平米)を借りれるようになって、うちの畑の面積が倍になりました。風がビュービュー吹くから『風の畑』って呼ぶことにしました。

植え付けに間に合うように元肥を・・・と貝化石6kg、鶏フン45kg、米ぬかあるだけを畑全体に鋤き込み、畝を立ててきました。(元肥・・・植物の苗を植えつけるときなどに事前に与える肥料。すぐに効果を期待するものでないので、ゆるーく効く有機質肥料をベースにすることが多い。)

『風の畑』は粘土質とはいえ、わたしたちにしたら極楽の畑。土ほぐれてる!!1回鍬で耕しただけでこの様子です。

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陽の光を浴びて、ほっかほかで気持ちよさそう・・・

畝を立てる感じで軽く土を集め、そこに貝化石、鶏フン、米ぬかを散布しよく耕し、今後はしっかり畝を立てます。

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長い畝を6つ立てました。よくないのかもしれませんが、わたしたちは畝の上を歩いて軽く踏み固め、最後に水をまきます。風や雨で畝が崩れるのを防ぐためです。

30平米程度であれば、土があまり悪くなければゆっくりやっても3~4時間くらいで耕せると思います。肥しを鋤き込んだら、2~3週間おいてから種や苗の植え付けを行います。

今年、鍬1本、シャベル1本だけでなんとかやってきましたが、もう1本鍬を購入しようと思っていました。でも、この窓ホー(写真中央)をカー〇で1000円弱くらいで購入。窓ホーは草切りですが、畝を立てる時に便利と相棒くんが聞きつけて半信半疑で購入しましたが、この角度が絶妙で、かなりわたしたちは気に入りました!

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たんぽぽやつくし、クローバーなどがかわいらしい季節です。昨日は耕していると暑くて、しばらくぶりに日の光を浴びて労働したので、身体が目覚めていく感じがしました。

この時期山菜などの苦みのあるものを食べると、冬のゆるんだ身体が目覚めるんだと、どこかで見聞きした気がします。