1週間前、両国にある江戸東京博物館の「戦国時代展」(1/29に終了)を見に行きました。
観覧後、常設展示室も見たいと吹き抜けの5階と6階へ足を延ばしました。
館内は江戸と東京のワンダーランド!
お江戸日本橋も江戸の芝居小屋、中村座も実物大に再現されています。
そのスケールの大きさ、模型の緻密さにほんとに力を入れて、お金をかけて造られたのだろうと思わされます。
江戸の暮らしや文化、そして江戸から東京へと変遷していくさまが手に取るようにわかります。
社会科の授業でしょうか、小学生がたくさん来ていて熱心にメモをとっていました。
教科書を見るより、ここへ来た方が一目瞭然ですものね。
外国人も多くて、英語のボランティアガイドさんの説明にいろいろと質問していました。
昭和30年代のひばりが丘団地をそのまま再現、でも・・・
1昨年春「ほのぼのマイタウン」特集で職人さんを取材し、東村山の風呂桶屋さんに出向いた際、
「団地のお風呂を再現するからと、当時のサイズのままの風呂桶をつくって昨日博物館に納めたばかり」と言われました。
私はそれを見たかったととても残念で、誌面には金子さん(職人さん)が携帯で撮った小さな写真を載せました。
当時のひばりが丘団地の風呂桶のサイズと寸分違わずつくり、「桶の中に釜を内臓する内釜をつくるのに大変苦労した」と
おっしゃっていました。
実はこの風呂桶を見たいと、常設展にきて探しあてたのですが・・・
冷蔵庫、洗濯機、電気釜、忠実に再現された当時の団地リビング。このまま映画のシーンに使えそうです。
お風呂はどこかと、中には入れないので身を乗り出すと・・・
あった!襖のかげにチラリと~本当に側面がちょっとだけしかみえません。
アップにして写すと、内釜らしきものが確認できましたが・・・
あ~ぁ、ガッカリ どうして見せてくれないの?
周りから見るだけだから、どうやってもこれしか見えないのです。
金子さんが何年ぶりかの風呂桶注文に、あんなに苦労して時間をかけてつくったものを!かわいそうです。
見えないところにも本物にこだわるーそれは金持ち東京都の余裕なのかもしれません。
でも何らかの企画展で全体を見せてほしいものです。
金子さんの記事は「ほのぼのマイタウン」のこちらからどうぞ。
http://honobono-mytown.com/csv/T173/173.pdf
江戸城無血開城の勝海舟の曽孫さんを取材
勝海舟江戸開城図 旧幕臣の洋画家・川村清雄が描いた肖像画
江戸城総攻撃直前に、西郷隆盛との会談により無血開城に導き、江戸の街を守った勝海舟。
その勝海舟の曽孫に当たる、勝康(やすし)さんは東久留米にいらして、1昨年インタビューしたことがあります。
子どものころから偉大な曾祖父について「先祖の名を汚すな、吹聴するな」と親から戒められ、
自分からルーツを明かすことはなかったそうです。
85歳の今も大変お元気で、鉄アレイ筋トレやウォーキングで海舟のように自己鍛錬なさっています。
「海舟」とだけ刻まれた勝海舟夫妻のお墓(展示横の映像より)
勝康さんの記事は http://honobono-mytown.com/csv/T172/V172.pdf からどうぞ。
企画展「徳川将軍家の婚礼」道具の素晴らしさ
常設展示室内の企画展で開かれていた、徳川将軍家のきらびやかな婚礼用具。
梨子地や黒漆地の地蒔きに細密な模様や両家の紋が描かれた道具の数々。
これらは仕様の統一のため、幕府の細工所で製作されたそうです。
篤姫と和宮の婚礼道具が展示されていました。
和宮所有の貝桶 婦女の貞節の象徴である合貝(あわせがい)を納める桶
篤姫所有の眉作箱 刷毛などの化粧道具を納めた箱 近衛家の牡丹紋と徳川家の三つ葉葵紋が蒔絵されている
13代将軍家定と篤姫