まめだの落語日記

落語、講談、歌舞伎、文楽が大好きです。私自身の備忘録を兼ねてその日観た聴いた演目について書いていきます。

シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為

2017-07-20 08:10:11 | 落語
2017年7月16日(日)
東劇



今回で2回目の観賞。
これ、本当に面白いです。歌舞伎の舞台を
編集して映画にしたものですが、映画と
して面白いと思う。

なぜならストーリーが壮大で深い。

古き時代。北の民族 蝦夷と国家統一を
目論む大和朝廷の戦いを描いている。


阿弖流為    市川染五郎
坂上田村麻呂  中村勘九郎
立烏帽子/鈴鹿 中村七之助


ものすごく立ち廻りが多く、役者さんは
大変だったと思う。

普段妖艶な女形の七之助さんの立ち廻り
が染五郎さんや勘九郎さんに劣らず
スピーディで形も決まっている。

さすがです、中村兄弟。鍛えられ方が違う。

こうした派手な展開の舞台ではあるけど、
内容はかなり深いと思う。

適当なオチでチャンチャンとしてしまって
いない。最後まできちんとその深さを
追求している。

敵として対峙する阿弖流為と田村麻呂。

お互いを理解しあい、尊敬しあっている。
でもここで仲良くしようね、で終わらない。

阿弖流為と田村麻呂は自分たちの宿命
を背負って決闘をする。そして阿弖流為は
わざと負けて死を選ぶ。

そうしなければ朝廷と蝦夷の戦いを
終わらせることはできないと悟っての死。


2回観て理解が深まりました。
また観たいと思ってしまうほど面白いです。



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