まめだの落語日記

落語、講談、歌舞伎、文楽が大好きです。私自身の備忘録を兼ねてその日観た聴いた演目について書いていきます。

桃月庵白酒長月二夜志ん生蔵出し

2016-09-29 08:02:17 | 落語
2016年9月28日(水)
大和田伝承ホール
3,600円?


ざぶとん亭さんの企画。

こちらの会は、必ず集客できる人気者の
会には違いないけれど、なんか一味付けて
いますよね、いつも。

今回も最も志ん生の名を継ぐに相応しい
白酒さんで志ん生トリビュートです。

副都心線からこちらの会場に向かうのは初。
しっかり迷子になり、一席目に間に合いませんでした。
案内表示どおり16番に出たら、そこは駅の逆サイド。
しらねぇよ(怒)。

ロビーで白酒さんの親子酒を聴いて待機。


神田松之丞  宮本武蔵伝 山田真龍軒
桃月庵白酒  幾代餅

仲入り

桃月庵白酒  お直し


松之丞さんはアウェーだと、定番マクラ
から山田真龍軒という流れが多いですが、
本日はお客様の心を掴みきれなかった模様。
ちょっと空回りな感じ。

難しいですよね、こういう会のゲストとして
何をかけるかというのは、講談だと。

白酒さんの二席目はこれも古今亭のお家芸、
幾代餅。サービスいいわ。

さて、私がこの会に来たのはお直し目当て。
笑いの多い明るいお直し。雲様のお直しで育った
私メとしてはかなり色合いの違うものに映りました。

でも、そこは白酒さん、けころまで落ちた
夫婦二人の心情を見事に描いて魅せてくれました。


満足。
副都心線の案内表示には不満足。

宮治展第30回

2016-09-27 08:07:32 | 落語
3016年9月24日(土)15時開演
ギャラリーK
1,200円


このブログを書くのを忘れていました。

宮治展は彼が前座の頃から続けている
いわば原点といえる会。私メは30回
にして初参戦です。

いつも気になっていたのですが、必ず
何かと重なってしまうのですね。

常連のお客様(おじ様方)で満員です。


宮治 音助   トーク
桂宮治     干物箱
雷門音助    春雨宿

仲入り

桂宮治     五貫裁き



本日のゲストは音助さん。勉強会で
ネタおろしをした春雨宿を聴くのは
4回目くらいかな。この味わいいい
のですよ。

さて、宮治さんの干物箱。小痴楽さん
でも思ったけど、芸協の方の干物箱は
若旦那がすでに外に出て親父のグチを
言ってる場面からスタートなんだわ。

五貫裁きはあまりやる人いないような
気がするけど、先日笑二さんがやって
ましたね。

宮治さん、いつ覚えるのかネタの数は
相当ありそう。宮戸川の通しまでやって
ましたから。うかがえなかったけど。

今はどんどん新しい噺に挑戦していく
べき時期なのかな。

だんだん十八番といえる噺ができて
くるのでしょう。

キャラがすごく立ってる人だけど、
こういう噺が合うというイメージが
沸かないなぁ、今のところ。


橘家文蔵襲名披露興行中日

2016-09-26 08:16:53 | 落語
2016年9月25日(日)17時開演
鈴本演芸場
2,500円


鈴本の中日。この日もチケット購入して
あったのでまいりました。


古今亭駒次   初めての自転車
アサダ二世   マジック
林家正雀    紀州
ロケット団   漫才
五明楼玉の輔  宗論
鈴々舎馬風   漫談
柳亭市馬    転宅

仲入り

口上  司会扇辰 玉の輔 歌武蔵 文蔵 正雀 馬風 市馬
    仙三郎社中

三遊亭歌武蔵 相撲風景
入船亭扇辰  目黒のさんま
小菊     俗曲
橘家文蔵   子は鎹


本日は子別れ下、子は鎹でした。
実は転宅を用意していたそうですが、
なんと会長が転宅。やられましたね。

子別れ聴きたかった私はヤッター。
会長、グッジョブ!

文蔵師匠の子別れはしみじみいいのよね。
父、母、子供、それぞれが生き生きと
人間味を伴って目の前に現われる。

すばらしい一席でした。
ありがとうございました。

まだまだ長丁場、お体ご自愛ください。

朝練講談会

2016-09-26 08:04:28 | 落語
2016年9月25日(日)9時半
お江戸日本橋亭
1,000円


おなじみ朝練。出張に行っていたりして
うかがったのは久しぶりな感じ。

先月来れなかった南左衛門・貞寿はいっぱい
だったそうだけど、今日はちょっと寂しい入り。
芸協らくごまつりと重なってますからね。


一龍齋貞寿  鼠小僧次郎吉 蜆売り
旭堂南海  岩本昆寛 腰元掘り名人



南海先生の物語は江戸が舞台。
だから先生も江戸のことば使いなんだけれど、
そこはやはり関西弁のまったりさがあるから
なんか不思議な世界。

超変人の昆寛を描いて見事でした。


貞寿さんの鼠小僧次郎吉はネタおろしを
したばかり。絶対今日聴けると思って
きましたから、ラッキー。

落語でも有名な蜆売りは鼠小僧の中の
エピソードだったんですね。

貞寿さんにぴったりというか、ぴったりに
なるように変えているからでしょう、
貞寿流世話物として完成度高かった。

鈴本演芸場橘家文蔵襲名披露興行

2016-09-22 13:49:30 | 落語
2016年9月21日(水)17時
2,500円


大初日にやってまいりました。
3時ごろ到着すると、前にいらっしゃるのは
顔見知りの方ばかり。おかげで飽きることなく
開場までおしゃべり。


古今亭志ん吉  寿限無
アサダ二世   マジック
林家正雀    鼓ヶ滝
ホームラン   漫才
入船亭扇辰   紋三郎稲荷
鈴々舎馬風   漫談
三遊亭金馬   禁酒番屋

仲入り

口上 司会扇辰 喬太郎 正雀 文蔵 権太楼 金馬 馬風

仙三郎社中   太神楽
柳家権太楼   代書屋
柳家喬太郎   崎陽軒(演目不明)
小菊      俗曲
橘家文蔵    笠碁


この独特の空気感、なんともいえないです。
緊張はしていますが、ワクワク感が半端ない。

舞台と客席のどちらにもこの空気感が漂っています。

扇辰師匠の口上司会、さいこーに面白かった。
流麗な口調にしておとぼけな内容。
諸先輩の紹介はすべて「前座のころから
お世話になった」。

だれが前座の頃から?と突っ込みたくなるほどでした。

口上の間中、文蔵師匠緊張しているように
見えたけど、あとで聴いたらトイレに行きたかったらしい。
袴をつけると近くなるとか。

さて、トリの演目は笠碁でした。
決めていたのだと思います。逡巡することなく
入りましたから。

文蔵師匠らしい極め細やかで落ち着いた高座。
二人の隠居がかわいらしい。

終わってホッとした師匠もバツグンにかわいらしかった。


師匠、文蔵襲名おめでとうございます。
まだまだ通いますよ~。


    

入船亭扇辰独演会

2016-09-20 08:59:21 | 落語
2016年9月19日(月)19時
ミュージックテイト
2,000円


怒涛の4日間だったとか。
東京落語会、朝日名人会、ワザオギ、
喬太郎師匠との二人会。

で、疲労困憊だそうです。


紋三郎稲荷

仲入り

藁人形



何をかけようか、迷っていたようですが
これぞ扇辰師匠という二席でした。

この世界観は他の方では出せない、
と断言できるほどのテッパンネタです。

特にわら人形。師匠の悪い女、最高。
どうしてなんでしょう、性悪女
を描いていますが、その美しさと
かわいらしさったらありません。

というわけで、雨の夜、大満足で帰宅。

巣ごもり寄席

2016-09-20 08:51:55 | 落語
2016年9月19日(月)
スタジオフォー


今日は祝日なのですが、雨ですし池袋を
はじめ寄席がすごくいい顔付けなので、
どうかなぁ・・・と心配。

やはり祝日としては入りがよくありません。
それでもたくさんのご来場をいただきました。



三遊亭遊かり  悋気の独楽
柳家やなぎ   おうたのじかん

仲入り

春風亭昇也   時そば
柳亭市童    明烏



遊かりさん、初登場でした。
ちょっと上がっていたかもしれませんが、
きちんとお客様をあたためてバトンタッチ。

やなぎさん、なんと新作。
これシュールな噺なんですよね。
多分、お客様ビックリだったと思います。

昇也さん、午前中に敬老会で二席やって
きてすでに疲労困憊。で、時そばでした。

トリを任された市童さんは明烏。
落ち着いていますね、この方は。堂々の
明烏でした。


末廣亭九月中席夜の部(主任:春風亭一之輔)

2016-09-20 08:14:23 | 落語
2016年9月18日(日)17時
2,500円


昼の部のトリ、権太楼師匠には笠碁の後半
で間に合いました。後半だけとはいえ、
権太楼師匠のあのかわいらしい風情を
味わえてラッキーでした。

立ち見も大勢。昼の部でたくさん帰る
のかと思ったらほとんど動かない。
なんとか空席見つけて夜の部突入です。


春風亭朝太郎 平林
春風亭正太郎 権助魚
三遊亭丈二  1パーミルの恋人 ←演目教えていただきました
春風亭勢朝  漫談
古今亭菊春  親子酒
三遊亭歌る多 片棒
春風亭一朝  目黒のさんま
柳家小はん  馬のす

仲入り

柳家ろべえ  もぐら泥
桂ひな太郎  代書屋
夢月亭清麿  新作
春風亭一之輔 団子屋政談



昼間、初天神をかけた師匠がいらしたらしく、
しばし逡巡する一之輔師匠。でも決めてきた
らしく、かけましたよ、初天神。

そしたらおやおや大岡様ででてきて、これは
企画でつくった団子屋政談です。

大爆笑でした。実際の親子を毎日演じて
いますからね、親子物はほんとにおかしいです。


遊雀式

2016-09-07 08:00:45 | 落語
2016年9月6日(火)
日暮里サニーホール
2,500円


遊雀師匠の定例独演会。新しく巣ごもり寄席
の出演をお願いした遊かりさんにごあいさつ
したくて初参戦です。

でも結局ご本人には会えず。先日偶然深夜寄席
の時に会えたからよしとすることに。



桂竹わ  犬の目
三遊亭遊かり 壺算
三遊亭遊雀  三方一両損

仲入り

三遊亭遊雀  小間物屋政談


遊かりさん、二つ目になって初めてのこの会。
ホームグラウンドで暖かい拍手に包まれる。

落語のほうは後で上がった師匠もおっしゃって
ましたが、ちと長い。壺算は飽きさせずに
引っ張っていくのが難しい噺。それを長く
やっちゃったら損ですよね。

遊雀師匠の独演会は初。
寄席では至宝の師匠ですが、独演会まで脚を
運ぶところまではなかなかいかない。

小間物屋政談をネタ出ししてありました。
かなり久しぶりに聴いたし、かける方も
少ないような気がします。

けっこう面白いストーリーだけど、寄席で
かけるには長すぎるし、独演会でかけるには
軽すぎるのかな。



そうそう、開口一番竹わさんは達者な落語で
驚きました。竹丸一門、いいお弟子さんが
多いですね。

昇也のフタを開ければ

2016-09-06 07:55:41 | 落語
2016年9月5日(月)19時開演
道楽亭
1,500円


昇也さんがご自身で撮りためた写真を
見せながら面白おかしく解説をして
くれるという稀有な会。

落語より写真が楽しみという。
本日も勇んでまいりました。ビールも
飲んじゃう。


すべて春風亭昇也

小噺  たけのこほか
落語  目黒のさんま

昇也の写真館



今日は写真が400枚近くあるので、落語は
短くと一席のみ。でもマクラが長いのは
いつもどおり。

食べ物の噺なので、食べ物の小噺を。
たけのこ、久しぶりに聴きました。

喜多八師匠で聴いていた噺。昇也さんも
おっしゃっていたように、師匠はこれを
落語としてやってらした。

写真は後半鬼怒川の成金合宿の写真だった
のですが・・・夕べはビールも飲んでたし
苦笑も含めて笑って終わったのですが。

一夜明けたら、なんかあんまり気分よくない。

あんなに男子の裸見てもねぇ・・・

男の人にセックスアピールを感じる瞬間って
決して裸ではなく、ちょっとゆるめた
ネクタイだったり、帯の結び目だったり、
扇子を持つ手だったりするわけで。

ああいう写真見て喜ぶのは男性の趣味かと。

結論として一生懸命選んでくれた写真
だったけど、後半の写真は5分の一くらいで
よかったかな。