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風景・風物詩 秋の風物詩 2007年酉の市 大森鷲神社

2007年12月03日 | 風景・風物詩
kan-haru blog 2007

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大森鷲神社酉の市
今年の酉の市は、11月11日の日曜日と23日の祝日の二の酉が休日にあたり、陽気も暖かったので、23日に大森鷲神社に行ってきました。
大森鷲神社から「熊手守り」の授与を受けるようになったのは、1939年に大森に転居してきた、父の代から続いており、熊手は東京の一般庶民の願を授かる縁起物で、昔本格的な寒さを迎えるこの時期は、火事の多い冬場の「火の用心」を縁起熊手に託して気をつけると云う行事が東京の風物誌で、我が家では世界大戦中の混乱期の数年間を除き、68年経過した今日まで続いております。

         参道にあふれる参詣者の行列

鷲神社
大森鷲神社の由来(「風景・風物詩 秋の風物詩 酉の市 大森鷲神社」参照)は、祀られた日本武尊が戦勝を祈願をされたと伝えられる処から、武運、開運、商売繁盛の神として多数の方の信仰を集めて居ります。


酉の市の縁起熊手
縁起熊手は、金銀財宝を詰め込んだ熊手で、運を「かっ込む」、福を「はき込む」といって開運招福・商売繁盛を願った、江戸っ子らしい洒落の利いた縁起物で、熊手守りは年々大きな熊手に換えてゆくのが良いとされます。

       参詣者で混雑の境内                   古い熊手を納める

・かっこめ

   かっこめ授与(拡大)                       お祓いを受けご利益を頂く

鷲神社では、江戸時代から開運招福のお守りとして、稲穂を付けた小さな竹の熊手の「かっこめ熊手守り」を授与しています。このお守りは、今でも酉の市に限り授与されています。

       (拡大)              (拡大)       かっこめと神宮館運勢暦(拡大)

・酉の市の名物
江戸時代の酉の市の名物には、唐の芋を「頭の芋」と名付け、食べて人の頭になるように、粟餅を「黄金餅」と称して、黄金持ちになるようにと、あちこちで売られ、大変な人気があったようです。黄金餅は、その後姿を消し、変わって切山椒(きりさんしょ)と呼ばれるお菓子が名物として出てきました。

「おとりさま」の参詣風景
酉の市の大森鷲神社の参詣は、何十年もの間変わらずにお参りしており、先ず神社参拝の行列に並び境内のお囃子を聞きながら、参詣者で押し合う本殿で家内安全無病息災のお祈りをします。参拝後、本殿脇の特設台で授ける「かっこめ」を求め、巫女さんからお祓いを受けて来年の福のご利益をいただきます。

       (拡大)              (拡大)             (拡大)

参詣を済ませ、境内に立ち並んだ熊手屋さんの金銀細工の華やかで見事な縁起熊手を観賞しながら、「買った買った」の掛け声や手締めを聞くと、我が身も景気が良くなった気分になれます。

    手締め(拡大)              (拡大)             (拡大)

鷲神社周辺の参詣道の混雑している露天を眺め歩くのが、おとりさまの楽しい風物です。
露天の人気は、イカ焼き、お好み焼き、たこ焼き、じゃがバター、串焼き、綿あめ、あんず飴などなど、若者の食欲を満たします。大森鷲神社の露店には、人気のお好み焼き屋さんがあり、ここは毎年行列して売れています。


時代とともに、酉の市の露店の品物も変わっております、昔は、豆板、生姜糖などの下町の駄菓子的なものが定番でした。
以前は参詣後に、上新粉に砂糖と山椒を加えて短冊形に切った餅菓子の名物「切山椒」を露天で買うのが習慣でした。
ところが、最近「切山椒」を売っている露店が目につかなくなり、このところ名物を何年も味わっておりません。大森酉の市の露店の出店は多く、200店を数えますので、売っている店はあると思いますが探しておりません。


毎年のおとりさまで必ず買う物に、神宮館運勢暦と七味とうがらしがあります。暦は、鷲神社で来年の福を授かってきますので、来年の運勢が良いことに恵まれますようにと、暦を参考に行動することができる、江戸時代からの知恵袋です。
庶民の冬の寒さをしのぐ料理には鍋ものが一番です。七味とうがらしは、鍋もの、煮込みそば・うどん、白菜のお新香にはかかせない江戸の味覚です。
また、商店街の賑わいを見ながらJRガード傍の古くからある豆屋さんで、塩豆と落花生などを求め、酒の肴にするのが通で、長年大森に住んでの鷲神社の酉の市、冬の歳時記です。

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