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kan-haruの日記

風景・風物詩(B9) 秋の風物詩 池上本門寺のお会式

2006年10月16日 | 風景・風物詩
毎年、日蓮上人が亡くなられた13日を中心にお会式(おえしき)が営まれ、大田区池上本門寺(空中写真)では、10月11~13日に法要が行われます。
日蓮の命日の前夜(12日)は、宗祖報恩御逮夜法要が行われ、午後7時頃より各地から集まった信徒団体約三千人の百数十講中が、池上通りの大森方面からと池上方面から本門寺まで万灯練り行列が、団扇太鼓や鉦を叩き、題目を唱えながら池上本門寺の石段参道を登り境内に集結(万灯練り歩き経路図本門寺境内図参照)した後、坂道参道から降りて池上の町を深夜に至るまで練り歩きます。

万灯の練り歩きの移り代わり
万灯の練り歩きの行列の時期が来ると、やがて冬を迎える季節の到来を知り、お会式は秋の風物詩なのです。近年は、温暖化で寒くなるのが遅くなりましたが、小学生のころは陽気も寒くオーバーを着て見に行ったた記憶があります。
古来の練り歩きは、提灯に蝋燭を灯し団扇太鼓を叩き ながら、参詣するという簡素なものでありましたが、やがて蝋燭を灯した万灯が加わりました。さらに、纏を振るようになったのは、明治時代の町火消の人達が、講中の人達と共に参詣に訪れた事によると云われます。
近年は、万灯の明かりとして、蝋燭の替わりに、発電機を持ち込み、電球や蛍光灯や発光ダイオードなどにより、発光させるようになりました。
万灯は、支える棒を担ぎ手が持って交代で練り歩いていたのですが、車社会になると万灯もやがて台車の上に乗せて、押して練り歩くという時代に変化してきました。

万灯の練り歩き見物
12日には、万灯の集結する池上通りの本門寺新参道付近に、秋の風物詩のお会式に午後7時頃大森町を出て見にきました。池上通りは、夕刻より交通規制が行われ、JRの大森駅方面から東京急行電鉄池上駅方面行きのバスは呑川の手前で停まり、折り返し運転となります。そこから、本門寺新参道付近までは歩きとなります。
万灯の練り歩きは、大森方面と池上方面からそれぞれ一方向に進みますので、池上通りの車線の片側は見物用に開放されておりますので、比較的楽に見物できます。

本門寺新参道への万灯の練り歩きは、それぞれの方面から来る万灯の行列を、交通整理して交互に参道を進んで行きます。同時に、新参道を横断する歩行者もおりますので、この交差点は大変なラッシュで、多数の警察官による交通整理を行っておりますが、池上通りの万灯の行列は渋滞となり、万灯の行列の列が時間と共に長蛇となります。

本門寺新参道は、比較的広い道路で、両側の歩道上には多数の夜店が店を出しており、万灯見物の客は、夜店と万灯の練り歩きを見ながら本門寺方向へと向かいますが、午後八時を廻ると人手もピーク(混雑の万灯見物人1見物人2)となり、それにつれて歩行速度も遅くなり大変な混雑です。
そこで、万灯の練り歩きの見物は、池上通りの新参道近くの開放車線上で午後八時半頃まで、いろいろと変ってきた万灯練り歩きを楽しみました。



万灯も時代と共に変遷しておりますが、今年の万灯は個性が表れてきた(カラフルな万灯)ようで、太鼓も和太鼓が登場したり、叩きかたもお会式のオーソドックスな題目を唱えるリズムから、新たなリズムへの潮流も感じられました。お会式の万灯の練り歩きも、信徒団体の参加者により新しい方向へと歩いているように見えました。

毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(9月分掲載Indexへ)
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