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kan-haruの日記

イベント 東京大空襲資料展 64年前の3月10日は無差別爆撃で浅草、本所、深川の下町が大惨禍

2009年03月26日 | イベント
kan-haru blog 2009 

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東京大空襲
64年前の3月10日は、旧浅草、本所、深川を含む東京の下町の人家密集地域に、B29戦略爆撃機325機が1万3千発のナパーム焼夷弾で、無差別じゅうたん爆撃により死者10万人、負傷者11万人、家屋100万戸が焼失する大惨劇を被りました。
また一方、このブログのカテゴリーの大森町界隈でも、64年前の1945年4月15日に、120機の爆撃機の波状攻撃による爆弾14.5トン数、焼夷弾754.4トン数の爆撃によって戦災家屋6万8千4百余り、羅災人口26万3千9百、負傷者1千6百有余人、死者841人の被害を受けました。

 石川光陽遺作写真展示コーナー

当時は、国民学校(現在の小学校)の6年生で茨城県、栃木県に学童疎開をしており、日本の国内中が戦地で艦載機による機銃掃射の銃弾が近くの地面にめり込むという体験をしました。
東京大空襲資料展の記録「下町が燃えたあの夜」の裏表紙の記述にある、「戦争だけは体験で学んではいけない。戦争は、聞き、紀億し、想像し、伝えていくものです。 障害者教育学者・埼玉大学名誉教授/清水寛氏」が云われるように、あの忌まわしい戦争を、知らない世代に伝えて、知って頂くことが重要です。

 「下町が燃えたあの夜」2009年2月20日発行

戦争の知らない世代が8割
毎年の3月10日前後に、浅草公会堂(東京都台東区浅草1-38-6)や各地で開催される「東京大空襲資料展」などの戦災記録展は、戦争の凄惨な記録を伝え、二度と戦争体験を繰り返さず、平和を願うことに繋がります。

 第22回東京大空襲資料展会場(左:浅草公会堂、中:資料展入口、:資料展エントランスホール)

このブログも、当時、父の同僚である若山武義氏が、大森町などで東京大空襲の戦災に遭遇した際記録した貴重な手記を、ご遺族のご好意によりご提供を受け、手記に解説を付けて連載の「大森町界隈あれこれ 空襲編手記第1編第2編」の18編、「大森町界隈あれこれ 戦前戦後第3編」の9編、「大森町界隈あれこれ 戦後史手記第1~3編」の21編(未完)を掲載してきました。今後も掲載の予定で、大空襲の凄惨な記録を掲載して、戦争の悲惨さを少しでも伝えられたらと思っています。

 当時の焼夷弾を手に話をする被災体験者

東京大空襲資料展
第22回目を迎えた今年の東京大空襲資料展は、3月7日から10日までの午前9時から午後5時まで東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会により開催され、9日15時頃から小1時間ほど見てきました。東京大空襲資料展には、2年前から毎年見に行っており、入場者は第20回が4744人、第21回が7040人であり、第22回の入場者はささやかな協賛金を送付の礼状によると1万人に近いとあり、資料展の凄惨な戦争の記録を伝える開催意義は果たされているようです。

 令状

東京大空襲資料展は毎年同じレイアウトで展示され、東京大空襲の解説コーナー、石川光陽遺作写真コーナー、灯火管制下の部屋、被災体験者の焼夷弾被災の話、図書コーナーなどを一巡しました。

 東京大空襲の解説展示コーナー

図書コーナーでは毎年図書を求め、今年は「下町が燃えたあの夜」東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会発行と、「東京の戦争と平和を歩く」東京都歴史教育者協議会編を買いました。

 展示コーナー(左:図書コーナー、右:灯火管制下の部屋)

戦跡めぐり
毎年大空襲の追悼会として各地で行われておりますが、浅草では3月10日午後1時から、言問橋際の隅田公園内犠牲者追悼碑前で、東京大空襲犠牲者追悼会が開かれます。
また、東京慰霊堂では、3月10日に三笠宮寛仁親王の御臨席のもと、導師は浅草寺管長により石原都知事の弔辞で、東京大空襲の犠牲者を追悼し、平和を祈念する法要が行われました。

昨年の3月9日に東京大空襲資料展を見に来た時に、東京板橋九条の会で浅草戦跡めぐりを行っておりましたので臨時に参加させて頂き、浅草寺周辺から、東京都慰霊堂、東京大空襲・戦災資料センターと広範な戦跡めぐり(「イベント 63年前の東京大空襲傷痕 浅草、本所、深川の戦跡をめぐり平和を祈願する その1~4」参照)を案内して頂き、悲惨な戦争を想いおこして改めて平和がいつまでも続くことを祈りました。

戦跡めぐりの最後は、東京大空襲・戦災資料センターを廻りましたが、ここでは2、3階の常設展示室で、空襲を描いたさまざまな絵画や被災地図、日本空襲の写真、実際に投下された焼夷弾や空襲の被災品、体験者の手記・写真、戦時下の文書などが、東京大空襲の実相が見られ、また、「戦争と子どもたち」の部屋には、戦中教育や学童疎開などをテーマにした資料が見られ、灯火管制下の暮らしぶりを再現した部屋などが展示してあります。戦災資料センターには、維持会員として加入して、今までに3回ほど見に行っています。

戦争を伝える資料館(東京)
都内で見られる戦争を伝える資料館には、東京大空襲・戦災資料センター、昭和館、平和祈念展示資料館などがありますので、戦争を知らない世代の方々には是非資料館に出かけて戦争の一端を見て、現在の平和の世界が何時までも続くことを祈念して頂きたいと願います。
・東京大空襲・戦災資料センター
東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区北砂1丁目5-4)は、東京大空襲の惨状を次世代に語り継ぎ、平和の研究と学習に役立つことを願って、募金で設立された民立・民営の資料センターです。平成19年に展示会場を増設して倍増されました。休館日は年末・年始と月・火曜日で、開館時間は12時~午後4時まで、入場料は一般300円、中・高校生200円です。

・昭和館
昭和館(東京都千代田区九段南1-6-1)は、戦没者遺族をはじめとする国民が経験した戦中・戦後(昭和10年頃から昭和30年頃まで)の国民生活上の労苦についての歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、後世代の人々にその労苦を知る機会を提供し、後世代の人々に伝えていこうとする国立の施設です。休館日は年末・年始と月曜日で、開館時間は午前10時~午後5時30分まで、入場料は大人300円、65歳以上270円、高校・大学生150円、小・中学生が80円です。

・平和祈念展示資料館
平和祈念展示資料館(東京都新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル48階)は、恩給欠格者、戦後強制抑留者、引揚者の方々などの労苦についての理解を深めていただくことを目的として、平和祈念事業特別基金が開設した施設です。休館日は年末・年始と新宿住友ビル休館日で、開館時間は午前9時30分~午後5時30分まで、入場料は無料です。

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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(3月分掲Indexへ)
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