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イベント 東京国立博物館 大琳派展~継承と変奏~

2008年10月21日 | イベント
kan-haru blog 2008 

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大琳派展
今年は、江戸時代の芸術家の尾形光琳(1658~1716年)の生誕350年にあたり、東京国立博物館の平成館で10月7日から11月16日までの36日間にわたり「大琳派展~継承と変奏~」が開催されましたので、初日の7日の15時半頃都合がつき見に行きました。
大琳派展の主催は、東京国立博物館、読売新聞社、NHKなどで、後援が文化庁の他、協賛がキャノン、花王、光村印刷、日本航空、JR日本などにより開催です。

 大琳派展のポスターと入場券

大琳派展の内容については展覧会公式ホームページ(表示にはFlash Playerが必要です)で概要、みどころ、作品紹介などが詳しく見られる他、「大琳派展~継承と変奏~」のプレスリリース(PDF 1.7MB)をダウンロードすると、主だった展示作品の解説・説明とともに作品写真が手元に取り込めます。当展覧会では、写真やビデオ撮影ならびに鉛筆以外の筆記用具の使用ができませんので、上記の東京国立博物館のホームページとプレスリリースのリンクを開いて見てください。

東京国立博物館 平成館 特別展
尾形光琳生誕350周年記念特別展「大琳派展~継承と変奏~」は、東京国立博物館(台東区上野公園13-9) 平成館で開催しており、観覧料金は大人1500円、大学生1200円、高校生900円で、当日券で平成館の他、本館、東洋館、法隆寺宝仏館も見られます。

特別展では、琳派は狩野派のような世襲による画派とは異なり、光琳はやまと絵の伝統を踏まえ斬新な装飾芸術を完成させ、絵画、工芸で「琳派」という一派を大成させました。光琳が本阿弥光悦(1558~1637年)、俵屋宗達に私淑して、酒井抱一(1761~1828年)らがその光琳を慕うという形で継承されてきました。

 重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻 本阿弥光悦筆 江戸時代・17世紀(東京国立博物館特別展リンク表示)

本展では、琳派を代表する本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山(1663~1743年)、酒井抱一、鈴木其一(1796~1858年)の6人が我が国の美術に大きな足跡を残した芸術を展望しようと、海外美術館やコレクターなどが所蔵する絵画、書跡、工芸などを展示して紹介しております。

 重要文化財 夏秋草図屏風 酒井抱一筆 江戸時代・19世紀(東京国立博物館特別展リンク表示)

・展示会場
特別展の構成は、エスカレータを上がり2階右側の第1会場を入ると、「第1章 本阿弥光悦、俵屋宗達」の展示コーナーです。次の2区切りに区切った展示場の先が「第2章 尾形光琳、尾形乾山」作品の展示場であり、第2章展示場はその先の会場左側の第2会場へと続きます。続いて、次の中間に区切られた半室のコーナーが「第3章 光琳意匠・光琳顕彰」で、さらにその先が最後の「第4章 酒井抱一、鈴木其一」作品の展示場となっています。

 特別展展示会場

出品目録はホームページのリンク表示(ブラウザ表示目録PDF 6期記載表示目録)から見られる様に、非常に沢山の展示品の出品数が多く、特に印象に残った作品以外は、整理しきれないほどの出展量でした。しかも、作品の展示期間をさらに6期に分けて出展するほどの圧巻ぶりです。

・風神雷神図
琳派の絵と云えば「風神雷神図」は誰でもが知っている絵画です。江戸時代の初期に宗達によって描かれた2曲1双の「風神雷神図屏風」は琳派を象徴するもので、琳派の画家によって描き継がれています。光琳は、宗達の「風神雷神図」を一回り大きな屏風に二神の大きさを忠実に写しています。抱一は、光琳の「風神雷神図」を写しています。

 重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀(東京国立博物館特別展リンク表示)

大琳派展の目玉は、3作品とともに、其一が襖に描いた「風神雷神図」を含めて4つの「風神雷神図」を、10月28日から一堂に展示されることです。
残念ですが7日の初日には、光琳の「風神雷神図」と抱一の「風神雷神図扇」だけの展示でした。4つの「風神雷神図」は、東京国立博物館特別展ホームページとプレスリリース(PDF)で見られますので、ご覧下さい。

・印象に残った作品
展示場を一回りして、多くの作品を観賞して整理がつきませんでしたが、宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」と「白象図・唐獅子図杉戸」、光琳の大画面一杯の6曲1隻の「燕子花(かきつばた)図屏風」、抱一の2曲1双の「夏秋草図屏風」などの特に印象の深い絵が頭に残りました。

 重要文化財 白象図杉戸 俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀(東京国立博物館特別展リンク表示)

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