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イベント 新田神社 例大祭の古武道奉納演武 その2

2007年10月18日 | イベント
kan-haru blog 2007

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新田神社の宝物
10月10日の例大祭に、新田神社の宝物殿が公開されましたので、拝観しました。宝物殿は、神社境内に入って左側に、校倉(あぜくら)造にて1977年(昭和52年)に建てられたものです。
宝物殿の撮影は可との事で、貴重な内部の一部を写してきました。
宝物「新田十騎士画の義興」は、1928年(昭和3年)の菊池容齋の筆です。

    校倉造宝物殿          宝物殿正面      新田大明神掛軸(拡大)

「新田義貞公画掛軸」と「新田義貞大明神画掛軸」は、江戸時代に古河藩主の土井大炊頭が奉納したものです。
「太刀と脇差」は、上段の太刀は銘が久幸で、1846年(弘化3年)に新田大明神御神楽講中が奉納したものです。中段は銘が備前国長船祐定で、1522年(大永2年)のものです。下段は銘が備前国長船祐永で、1823 年(文政6年)に脇屋久勝氏が奉納したものです。
「勝兜と大鎧」は、御祭神の新田義興公が智・勇にすぐれ、勇猛果敢な御神徳であることを称えて、平成2年2月に崇敬者奉納復元で奉納されたものです。

 新田義貞公画掛軸 新田義貞大明神画掛軸   太刀と脇差      勝兜と大鎧   

「神楽面」は、『調布日記』に「此神の祭は十月十日、正月十日に太々神楽をなす」とあり、江戸時代には、年二回の大祭でこの神楽面が使われていました。江戸時代に、高家畠山氏 が奉納されたものです。
左の「和鞍」は、御祭神新田義興公ご愛用の品と伝えられ、保存状態が悪く破損などにより、1976年(昭和51年)に補修を行いました。右の「神宮撤下御神宝」は、第60回式年遷宮の後の同昭和51年に、伊勢神宮から特別に撤下された『天照大御神の御神宝三品 御櫛笥・御弓・御楯』です。
左の掛軸「鍾馗画」は、明治時代に新田俊純の筆によるもので、右の掛軸「新田公神霊図」は、画が世田芳柳、書が書峯間信の1937年(昭和12年)の制作です。 


      神楽面         和鞍と神宮撤下御神宝    鍾馗画と新田公神霊図

「新田大明神掛軸」は、1813年(文化10年)の雅楽頭源朝臣忠衛の書です。
左の「矢口渡掛軸」は、江戸時代の書家の松下鳥石葛辰の書です。右の掛軸「新田大神」は、東郷平八郎元帥御真筆で、1932年(昭和7年)に海軍少将東條明次氏が奉納されたものです。
平成20年10月は、新田神社鎮座650年大祭に当たり、10月5日(日)に神幸祭を斎行し、約70年ぶりに新田神社から町内に担ぎだされます。

    新田大明神掛軸     矢口渡掛軸と新田大神 

奉納演武大会
新田神社例祭の奉納演武大会が、境内演武場で午後1時30分より行われました。
大会の次第(プログラム)は、演武者の全員が神社本殿で払い清めた後、演舞場に整列して師範の挨拶と説明があり、奉納演武に先立ち、初めに高津奏家による越前琵琶の「稲村ケ崎」が演奏されました。


ご存じ「稲村ケ崎」は、足利尊氏が京・六波羅で幕府の拠点を陥落させた、1333年(元弘3年)5月7日の翌日、上野国の新田義貞が翌8日に鎌倉攻めの旗を挙げ、幕府方と膠着状態の攻防から、21日夜稲村ケ崎の波打ち際を突破して、鎌倉に突入して北条高時一門を滅ぼし、鎌倉幕府は滅亡したくだりです。

 越前琵琶「稲村ケ崎」              立身流桁打ち・廻し打ち

続く演武次第は、立身流を中心として、白刃一閃会、天然理心流により17種目の演武が奉納されました。

    立合           短棒術         手裏剣術        剣術     


    短刀術          居組                      居合     

立身流は、16世紀初頭の永正年間に伊予の立身三京により、千葉県佐倉堀田藩の藩士教育の重要な総合武術で、居合と剣術の刀術が表芸であり、千葉県の無形文化財に指定されています。

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