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kan-haruの日記

旅ものがたり 徳島鳴門旅行 八木の鼻漁港さびき釣り、鳴門渦潮水中観測船、淡路島周遊(第3日目その2)

2011年02月03日 | 旅ものがたり
kan-haru blog 2011 観潮船の甲板上の船室  

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観潮船で鳴門の渦潮を見る
鳴門公園亀浦観光港を出発した、水中観潮船アクアエディの展望室の水中窓からは、あまり透明でない水面下1mの青色の海水しか見えない座席で、そろそろ飽きてきたころ「渦潮に接近したので、甲板に上がって見て下さい」の船員の声が聞こえたので、船客は一斉に甲板へと上がって行きました。

 水中観潮船アクアエディで渦潮へと向かう(左:満員の水中観潮船アクアエディの水面下の展望室、・右:水中観潮船の甲板上の船室)

外の風景は、風は収まり鳴門市孫崎と淡路島との間の鳴門海峡の瀬戸大橋の付近の鳴門海峡は幅が1.3kmと狭く海峡内に深さが200mの深いくぼみの地形があります。また、この鳴門海峡独特の海底の地形が潮の干満にともない、鳴門海峡をはさんだ播磨灘と紀伊水道との間で海水面に水位差(最大約1.5メートル)が生じ、海面の高い満潮側から低い干潮側へ激しい勢いで海水が流れ込み、中央部を流れる速い流れと、その両側の遅い流れとの速度差で鳴門の渦が発生するのです。

 鳴門海峡渦潮の上に架かる鳴門大橋(左上中上右上左下中下右下写真拡大)

2010年11月23日の潮見は干潮の大潮が13時10分で、渦潮近辺を周回していた時間は13時過ぎから干潮時間のちょっと前までの時間帯であり、渦潮見物には良い条件でした。当日の13時13分の潮流の速さは、南流で8.7ノット(16.1km/h)(第5管区海上保安本部調べ)でありました。また、当日の観潮は、大潮の引き潮に当たりましたが、満潮の渦潮と干潮の渦潮を体験で比べてみると、干潮の渦潮の方がよりダイナミックに感じるのではと書かれており、しかも前日の22日が望(満)月であり渦潮を見学の条件としては最良のタイミングに恵まれました。

 2010年11月潮見表

観潮船は、大小無数の渦巻が発生する間を縫い、目の前で渦潮を見ながらコースをとります。海面のあちこちで渦が発生し、やがて数十秒が経つと消えることをくりかえしており、これが待望の鳴門の渦潮です。

 観潮船からの渦潮見物(写真拡大)

観潮は、風も収まり渦潮による船の大揺れの遭遇はありませんでしたが、渦潮の輪は大輪で直径が15 m程度ありましたが、春、秋の大潮の時は直径が20mに及ぶときもあるそうで、世界でも最大規模と云われています。

鳴門海峡渦潮.wmv

[クリックすると、水中観潮船アクアエディから撮った鳴門の渦潮が見られます]

あちこちに渦潮が湧くように現れる様は雄大には違いないのですが、目の前で見る観潮は小型船で水面差が低いため、渦潮を見る視野が1個に注がれる関係もあり、観潮前の期待の思惑とは異なる印象でした。むしろ、大型船で高所から次々に移動しながら発生する多数の渦潮をみる方が、スケールを感じたかも知れません。
水中観潮船は観潮遊覧の所要時間は25分で、亀浦観光港には13時10分に戻りました。水中観潮船アクアエディ料金は、大人2200円で子供1100円でした。

 鳴門海峡渦潮の観潮を終え亀浦観光港に帰る水中観潮船(写真拡大)

・干潮時の鳴門海峡の渦の出来方
鳴門海峡に渦潮ができるのかを見ていきます。例えば2010年11月23日6時40分の鳴門海峡の南側の紀伊水道が満潮の場合、鳴門海峡は幅が狭いので紀伊水道から播磨灘へ流れる潮流(北流)は流れが速くなります。また、13時10分の紀伊水道が干潮に場合には、播磨灘から紀伊水道に流れる潮流(南流)が速くなります。
それは、紀伊水道から播磨灘への潮流は鳴門海峡の他、大阪湾方面への潮流があり、そこから明石海峡を通って、淡路島を一周して播磨灘側の鳴門海峡に6時間かけて到達すると云われております。その結果、紀伊水道が13時10分になると干潮となり、一方の鳴門海峡北側の播磨灘側の海面は満潮の高さとなり、鳴門海峡の海面に落差が出来て南流れの潮流により早い流れが発生します。
潮の流れが速いと渦潮が出来る理由は、鳴門海峡は中央部がぐんと深く約100メートルほどあり、この潮流は本流と呼び抵抗なく早く流れます。一方、本流の両岸は浅瀬になっているため、抵抗があって流れは緩やかです。渦潮は、流れの速い本流と、その両サイドの緩やかな流れの境目付近で渦が発生します。速い本流の流れに流れの遅い水が引き込まれて渦潮がまくものと考えられています。潮流が北から南に向かって流れている時(南流時)、大鳴門橋を背にして正面を向いた時、右側(鳴門側)には時計の針の動きと同じ右巻きの渦が、そして左側(淡路島側)には左巻きの渦が発生します。南流時は鳴門側に、北流時には淡路島側にのみ多く発生し、右巻きの渦潮がほとんどなのです。

 鳴門海峡の潮の流れ

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