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kan-haruの日記

旅ものがたり(4) 夏の想い出 九州旅行 その3(阿蘇 第1回)

2007年01月15日 | 旅ものがたり
夏の想い出の九州旅行の3日目(7月28日)は、天気に恵まれいよいよ待望の阿蘇山を見物してから、最近一躍有名になった黒川温泉までのJR九州あそゆふ高原バス1号による雄大な高原の旅(由布・阿蘇地図参照)です。

あそゆふ高原バスのコース
夢想園の広大な庭園露天風呂で癒された湯布院温泉に別れを告げ、JR九州のあそゆふ高原バス1号に乗車するため、昨日降りた由布院駅前の乗車場に行きバスを待ちました。
JR九州の特急やバスなどは、カラフルで山並みを走る車の光景は大変に目立ち、旅情を掻き立てます。あそゆふ高原バスは、真っ赤なボデーに大きな文字で書かれたロゴが並んだ変わったデザインで、「あそゆふ」のひらがなの文字と英字や数字などを混ぜた珍しい表現ですが、ロゴでの配列のためか込み入った感じはしませんでした。

別府を8時に発ったバスは、湯布院駅を8時55分の出発で、湯布院で乗車するとまもなくやまなみハイウェイに入り、30分程でくじゅう連山のやまなみがみるみる迫ってきました。
やまなみハイウェイは、大分県の水分峠から阿蘇山を結ぶ全長52キロの道路で、平均標高は1000メートルの高地を走り、草原がえんえんと続く瀬ノ本・飯田の2つの高原を走り抜け、くじゅう連山や阿蘇山の雄大な景観が楽しめました。
あそゆふ高原バスには、ガイドさんの観光案内が付いております。途中、くじゅう連山35峰が一望に見渡せる阿蘇くじゅう国立公園朝日台(久住高原地図参照)でトイレ休憩です。
昼食のお弁当の希望者は、社内で注文すると次の停車地のくじゅう花公園で渡して貰えるので、申し込みました。

・・・・あそゆふ高原バス・・・・・・・やまなみハイウェイへ・・・・・・・・・国立公園朝日台

くじゅう連山は、大分県の九重町と久住町にまたがる連山で、主峰久住山を中心に、最高峰・中岳(標高1791m)や大船山(標高1787m)など、1700m級の山が11峰、1000m以上が35峰を数え、九州の最高峰であることから“九州の屋根”と呼ばれています。
久住山(標高1787m)は、九州ではくじゅう連山を代表する主峰で、角閃安山岩からなるトロイデ型火山で、山頂には3つの火山跡があります。山容は、南側の久住高原からはなだらかですが、西千里浜からでは鋭い三角峰を突き上げた険しい姿をしております。

・くじゅう花公園
最初の停車目的地の「くじゅう花公園」(くじゅう花公園地図参照)には、くじゅう連山を車窓の左に見て国道442号の交差点を左折して、久住山の真南の国道沿いにあり朝日台から1時間ほどのドライブで到着です。
20万平方メートルもあるくじゅう花公園は、くじゅう連山を背景に広がる斜面のお花畑で、一つの花畑を過ぎると次の斜面の花畑と次々に現れてきます。
花畑には、春から秋にかけての季節に応じ、約500種類、300万本の花々が咲き誇ります。訪れた7月28日には、夏のすがすがしい高原の風と雄大な風景の下で、ミニひまわりと鶏頭の花が、花畑いっぱいに色とりどりの花を咲かせてました。

・・・バスガイドさん(左端)・・・・・・くじゅう花公園(けいとう)・・・・・・・・ミニひまわり

・阿蘇駅
阿蘇には、花公園から国道442号をやまなみハイウェイまで引き返えして、JR九州肥後本線からの乗車の観光客を迎えるために阿蘇駅へと向かいます。やまなみハイウェイに出て左折して、阿蘇山を目指して南下(阿蘇地図参照)すると、くじゅう山群のふもとから阿蘇の北外輪山まで続く瀬ノ本高原をドライブして、国道57号に突き当たった所が肥後本線宮地駅で、そこを右折して東進すると1駅先が阿蘇駅です。JRを降りた阿蘇に向かう観光客を乗せ駅を12時50分に出発し、いよいよ待望の阿蘇山に向かいました。


・阿蘇山
阿蘇山は、有数のスケールをもつ二重式の活火山で、南北の直径が25km(東京都23区程の大きさ)、周囲120キロを超えるカルデラの規模は世界一といわれ、カルデラの中央部には、阿蘇五岳と呼ばれる根子岳、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳が東西に連なり、中央火口丘群を形成しています。五岳のなかの高岳(標高1592m)が、熊本の最高峰で複雑急峻な山容を見せております。

「カルデラ」とは、火山活動で一度に大量のマグマが出たときに、マグマの部分が空洞となり地盤沈下して出来た地形を云います。また、爆発で吹き飛ばされ地盤に穴があいたものを一般に「火口」と呼んでおり、阿蘇山の中岳には大噴火口があって、今も火山活動が活発で、盛んに噴煙を上げています。
阿蘇のカルデラは、阿蘇五岳によって南北に二分され、南側を南郷谷、北側を阿蘇谷と呼んでおり、外輪山は標高1000メートルほどの山々が連なり、その外側はゆるやかな起伏をなした草原となっています。

・阿蘇草千里ヶ浜へ
阿蘇駅を出発して、天候に恵まれた県道111号のパノラマライン(阿蘇山周辺地図参照)を南下して、車窓の左手に阿蘇山、右手にカルデラを見ながら雄大な景色の阿蘇谷を暫らく進むと、お椀を伏せた様な「米塚」が見えてきます。さらに、パノラマラインを進むと、県道298号とTの字に交差する所の右側は五岳の杵島岳(きしまだけ)です。
北外輪山ややまなみハイウェイから見る阿蘇五岳は、涅槃像(ねはんぞう)または、寝観音と呼ばれています。根子岳(標高1432m)が頭部、高岳(標高1592m)と中岳(標高1510m)が胸部、杵島岳(標高1326m)が腰部で、烏帽子岳(標高1377m)が足部で五岳の並んだ姿が、涅槃像のお姿に見えるのでそう呼ばれております。

杵島岳を過ぎた当たりからパノラマラインは、カーブを描きながら阿蘇山へと昇って行きます。杵島岳を北にして、南に烏帽子岳が見えるあたりで大きくつの字状にカーブすると草原が開け、引き馬の乗馬が見られる草千里ヶ浜に到着です。草千里ヶ浜を目当てに来られた数人の方は下車して、復路のバスが到着するまでの間の観光です。
草千里ヶ浜は、鳥帽子岳中腹に広がる直径が1kmほどの草原で、周囲には2つの池があり、雨水が溜まった池です。

・・・草千里ヶ浜乗馬クラブ・・・・鳥帽子岳中腹の草千里ヶ浜・・草千里ヶ浜と池(写真拡大)

・阿蘇中岳噴火口へ
草千里ヶ浜からパノラマラインを直進すると、阿蘇中岳の火口間近まで通じている阿蘇山ロープウェイの乗車場です。ロープウェイの運行は、当日の噴火口付近の火山ガスの状況と、火山観測情報によって運転され、草千里ヶ浜に着いた時点で登れるかどうかが判明します。幸いなことに、火山観測情報と火山ガスの状況はOKとの判断で、天気も良しの絶好の条件で、阿蘇中岳の火口間近まで行けることになりました。

阿蘇中岳の噴火口を望む
<第2回へ続く>

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