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イベント(14) 外国人邦楽演奏 インターナショナル邦楽の集い その1

2007年03月09日 | イベント
kan-haru blog 2007

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3月4日に、南青山の銕仙会(てっせんかい)能楽研修所(東京都港区南青山4-21-29)で第6回インターナショナル邦楽の集いが開催され、今年の演奏は素晴らしく3時間たっぷりと鑑賞をさせて頂きました。

インターナショナル邦楽の集いは、代田インターナショナル長唄会の主催によるもので、日本に留学中の外国人が邦楽に魅せられてボランティアのプロの先生の指導を受け練習を重ね、三味線、笛、小鼓、唄、仕舞など一人が複数の器楽演奏や唄・踊りを発表するもので、日本人顔負けの古典芸を理解し身に付け、日本人の仲間と一緒に共演して競います。

インターナショナル邦楽の集いには、前回開催の本願寺のプディストホール、東中野の梅若能楽学院に次いで、今回で三回目の鑑賞になります。
この集いとの繋がりは、異業種交流会のメンバーの豊嶋さんが、邦楽が堪能で以前から代田インターナショナル長唄会の稽古に参加して、インターナショナル邦楽の集いで発表を行っており、演奏を紹介して頂いたのが縁で、毎回楽しく鑑賞させて頂き、異業種交流会のメンバーも6人が見にきました。

会場は、午後二時半の開場前から入場の行列が続き、演奏時には満員の盛況で、この邦楽の集いが指導のプロの先生方の共演と、外国人と競演の日本人出演者の熱心な演奏が人気を呼んでいる様です。今年の演奏は、昨年と比べ外国人の演技が充実していることと、プロの先生の独演が行われ、演奏は大変素晴らしいものでした。
なお、当日配られたプログラムパンフレット入場券のデザインは、演奏者の豊嶋さんがデザインの職を活かしてお手の物で作られた様で、素晴らしい出来で演奏会に花を添えております。

演奏会
演奏会のプログラムは、第一部と第二部の2部構成での演奏です。演奏会の司会は、出演者の外国人と日本人が2、3人で組んで、演奏曲の紹介を英語と日本語で行います。インターナショナルらしく、紹介の言語は母国語だけでなく、外国人も日本語で行います。これは、当然日本古典の芸能を行うのですから、日本語が判らなければ芸が身に付きません。

・第一部
末広狩(長唄)
1854年の狂言から得た古典の曲で、唄、三味線、笛、小鼓、大鼓、太鼓の総勢30名(外国人16名)の出演で、中々の壮観でした。三味線には代田インターナショナル長唄会の西村真琴先生が出演し、豊嶋さんは小鼓での出演でした。

           (拡大写真)

箏、尺八合奏
箏がカーテイス パターソンさん、尺八がブルース ヒューバナーさんで共に達人のプロの先生で、前回の演奏会で感銘を受けました。日本人で敵う者はいない程の領域の演奏家で、今回両先生が演奏のCDを購入して、サインをして貰いました。
合奏曲は、奏者のカーテイス パターソンさん作曲のゴーイングホーム他でした。


屋島、羽衣、江口、安宅(仕舞)
仕舞とは、能の曲の見所の部分を5~10分ほどにして、能面や能装束を着けずに紋付袴を着て、囃子もなしで、地謡だけをバックに舞う能の演奏形態です。出演は、仕舞が能楽師ぬえ(八田達弥先生)社中の4人と地謡3人です。

  左から屋島、羽衣、江口、安宅

なお、仕舞4演題の前に、プログラムに無い番外として、先生の可愛いご子息による仕舞(演題を聞き漏らしました)が演じられました。


小督、松風、班女(仕舞)
外国人出演の仕舞で、八田達弥先生が指導して小督がJenniferさん(香港)、松風がAnnekeさん(ドイツ)、班女がClaytonさん(ニュージーランド)で、地謡が先生ほか2名の出演です。

  左から小督、松風、班女

小鍛冶(長唄)
第一部の最後長唄の小鍛冶は、1832年初演された五変化の一曲で、唄、三味線、笛、小鼓、大鼓、太鼓の総勢25名(外国人10名)の出演で、豊嶋さんは小鼓での出演でした。

           (拡大写真)

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