登坂車線

ピギィ

1日目

2020年04月10日 23時53分41秒 | 夏合宿
迎えた初日。飛行機は17時発だったが朝8時ぐらいに目覚めた。楽しみすぎて寝られない遠足前日の小学生現象は避けられた分マシだと思いながら、1ヶ月間離れることになる布団との別れを惜しんでいた。ここであることに気づいた。

「搭乗券どこや...?」

割と飛行機とかそういう類の予約は昔から乗り慣れていて特に苦にする事はなかったのだが、今回は初めて利用する航空会社で勝手が分からないのと搭乗の2ヶ月以上前から予約をしていたので当時の領収書がどこにあるのか見当もつかない状態だった。兎にも角にも北海道に行かなければ4ヶ月もの間練りに練った計画が全ておじゃんになってしまう。そんな事を危惧しながら部屋を探しまくった。結局普段使ってるリュックの奥底に化石と化した状態で予約番号が書かれた領収書が見つかりことなきことを得た。僕と似たタイプの人ならわかると思うがレジュメ等がファイルに入れずカバンにぶち込まれてテスト前とかになってようやく発見される時の状態だった。早起きしてなければ確実に死んでいた。

そんなこんなで昼飯を食い儀式を済ませて出発した。儀式




 結構降ってる



始まりはいつも雨。僕は確実に雨男だ。でも雨は決して悪い天気ではないと思うし打たれない分には好きな方だ。アニメで天気は主人公の心境の変化を表すのによく使われているという話があるがまさにその状態なんやなぁとか考えながら出発した。初めてのソロプレ。よくよく考えてみればソロ野宿はあっても長距離ソロツーリングはこの時が初めてだった。やはり不安はあったが北海道は2度目やし余裕やろと自己暗示をかけた。




 母校に寄る


ポーアイなんにもない。1ヶ月後大事件が起こることをまだ誰も知らない。


家から1時間ぐらいで空港に着いた。ここには昔から何度も来たことがある場所だがこんなにちんけな建物だったのかと落胆してしまった。これなら地元の鹿児島空港の方が足湯もあるしもっと立派だ。この時点でまだ出発時間に余裕があったので無駄にぐるぐる走って時間を潰してから輪行の準備を整えた。



余裕すぎる


前日に重政さんから飛行機輪行の面倒くささについて教えてもらったばかりだったので何を言われるか身構えていたが、すんなりいけてしまい拍子抜けした。袋に穴が空いていたりそもそも前輪しか外しておらずサイズオーバーのはずなのに特に注意もされることなく手荷物として預けることができた。ただ時間と労力を消費するだけの18切符輪行がアホくさくなった瞬間だった。(それでもやるんですけど)



無事に手続きも終わったのでアマプラでけいおんを見ながら搭乗手続きが始まるのを待った。やはりシーズンともあって空港は休暇を楽しむ人達でごった返していたし何人か同業者の姿も見受けられた。






17時半離陸。本州とはしばらくの別れだ。勿論イヤホンから流れている曲はWonderful Rush。旅立ちに相応しい曲だ。そして離陸。


 圧巻

僕が飛行機が嫌いな理由の一つに景色が単調すぎるというものがある。陸地の上を飛べたら下を見下ろして人々の営みを想像したりできるが海の上だったりそもそも雲の上を行ってしまったら雲海を眺めるしかなくなる。だが今回のフライトでその考えは払拭された。出発の時のブルーな気分も忘れ、プレは必ずいい旅にできるとこの絶景を見て確信した。


 夕焼け

機内では北海道を紹介する動画がずっとループで流れていて気持ちが益々高まった。夕焼けを眺めているといつの間にか北海道上空に来ており、1週間後に走ることになる羊蹄山も雲海の中に見ることができた。そして着陸、1年ぶりの北海道。7月といえど新千歳は肌寒く、これもまた去年新日本海フェリーで小樽に着いた時を思い出させた。無事にチャリも受け取り一路旭川に向け電車輪行を開始。



この切符には期間中めちゃくちゃお世話になった。冗談抜きで4回分ぐらい元を取った。ひとまず新千歳から札幌に向かった。


あれ?

何か前後関係をよく覚えていないが札幌駅で普通に待ち合わせして普通に喋って普通に解散した。そもそも同じ日にプレを始めてるうえに目的地もほぼ一緒なのに別行動していたのは頭がおかしい。当初僕も彼と同じように札幌でネカフェに泊まる予定だったのだがノリで終電で旭川に行って寝ることにした。翌日の朝札幌に来なければ行けないのに本当にガ〇ジムーブをしてしたと今考えれば思う。


始まりの地

旭川に着いたのは日付が変わる直前。めちゃくちゃ移動したので疲れてしまい駅前の公園で寝ることにした。これもただの馬鹿エピソードなのだがネカフェに寝るつもりで計画していたため、寝袋を先に送った荷物の中に入れていたのでこの日は輪行袋を被って寝た。こうして1日目は終了。翌日はいきなり走ることになる。

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