山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

東北ツアー2020② 秋田焼山と温泉を巡る旅

2020-08-26 17:00:00 |  山歩き


沢旅、山旅、湯旅を楽しむ東北ツアー。
沢旅の後は山旅&湯旅ということで秋田焼山に登った。

登山口は名湯「後生掛温泉」の駐車場で宿泊した藤七温泉から車で30分の距離。
ここから周回コースがとれる。


ベコ谷地の湿原
今日も天気が良いが、沢ではないので暑さが心配。




ブナ林 日陰で涼しい。


ブナの森を抜けると荒涼とした景色が広がり、道は湯ノ沢沿いを進むようになる。


湯ノ沢は名前のとおり温泉沢。
温度も適温で思わず一湯入魂しようか迷ったが、見通しの良い一般道沿いのため諦めて足湯で我慢する。


ん~、素晴らしい!気持ちいい!


少し上流には人の手が入った風呂が!
土木工事グッズもあるので一湯入魂する人も結構いるのだろう。


新潟焼山に似た雰囲気がある。(これはピークではない)


焼山山荘


最近改装されたようできれい。
中には時計式薪ストーブがあった。


山頂直下の湯沼。巨大温泉だ。立ち入り禁止。


山頂着。笹で展望はない。


とりあえず記念写真だけ。


玉川温泉方面。山頂から2時間で降りることができる。




下山、暑い!
すぐ目の前の後生掛温泉へドロップイン!


入山地に名湯があるのが東北の山の魅力。
こちらも名湯ですね。とても雰囲気あるお風呂で良かった。
長期滞在で湯治する人も多いとのこと。
【温泉】後生掛温泉
【泉質】単純硫黄泉
【料金】日帰り入浴600円


【宿泊】新玉川温泉
【料金】9,035円(1泊2食)(GoToトラベル利用)
【温泉】強酸性

後生掛温泉から車で40分で本日の宿に到着。
湯治場として超有名な玉川温泉の近くにある新玉川温泉。
ここのお湯は日本一の強酸性で皮膚への刺激が強く、インターネットで調べると体中の穴という穴(特に肛門)に異変が生じるという恐ろしい文言がある。

チェックインして早速体験してみる。
おおまかに浴槽は弱酸性と源泉50%、源泉100%に分かれて、入浴する順番や時間が事細かに決められている。
とりあえず弱酸性をクリアし、次に50%に入ると、山で虫に刺された箇所や藪漕ぎの傷跡にビリビリと刺激がありたまらずギブアップ。
何度か繰り返し入るうちに少し慣れてきたが、その日はとても100%に入る気はしなかった。

それでも翌朝、50%で体を慣らして最後に100%に浸かってみた。時間にして1分くらいだが股間のあたりに異変が生じ始めたのでたまらずギブアップ。

なかなか貴重な体験でした。

【27日(最終日)】
午前中しか時間が取れないので登山はせず、湯旅とすることにした。

【温泉】国見温泉(石塚旅館)
【泉質】硫黄泉と炭酸水素塩泉
【料金】日帰り入浴600円


こちらも行きたかった「国見温泉」の石塚旅館
秋田駒ケ岳の登山口になっている。


とにかくこの温泉は緑色というのが珍しい。
いやぁ、極上でした!


露天風呂


内風呂


旅の締めはやっぱり冷麺。

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東北ツアー2020 ① 八幡平大深沢 仮戸沢~北ノ又沢

2020-08-25 22:05:51 |  沢登り



【概要】
昨年の8月後半に八幡平の葛根田川を初めて遡行して、八幡平の豊かな森と穏やかな渓相にすっかり魅せられた。
今年も八幡平の沢で遊びたいと思い、葛根田川と八幡平の稜線を挟んだ北側の大深沢の本流、北ノ又沢をメインに沢の登下降でつないでみることにした。
今回もソロなので無理のない行程でのんびり沢旅を楽しんだ。

■2020年8月24日(月)~25日(火)
■ルート:
(24日)アスピーテライン駐車地6:52~赤川遡行~大深山荘8:04~嶮岨森8:48~嶮岨森北の鞍部9:10~仮戸沢下降~大深沢出合11:43(泊)ナイアガラ見学&釣り
(25日)泊地6:27~北ノ又沢遡行~湿原9:13~藪漕ぎ~大深山荘10:33~赤川下降~駐車地11:49



【23日】

北陸新幹線と東北新幹線を乗り継いで盛岡まで移動する。
JRえきねっとトクだねスペシャルで1か月前に予約したため運賃は半額で長野~盛岡が10,800円(片道)。


まずは駅前のぴょんぴょん舎で定番の冷麺を食べてからレンタカーで八幡平のホテルへ移動する。
レンタカー代:24,000円(4日間)


八幡平温泉郷のホテルで宿泊。地酒と地ビールで乾杯!
【宿泊】Active Resort 八幡平
【料金】3,217円(食事なし)(GoToトラベル利用)
【温泉】八幡平温泉(単純硫黄泉)

【24日】

前日に下見をしておいたアスピーテライン沿いの駐車地から赤川を遡行して稜線にある大深山荘へ向かう。
この沢はかつて大深山荘を建設する際に資材の運搬に使われていたというだけあって、最短距離で稜線に上がることができる。




赤沢は特に難所はなくこの2つの滝にはロープが下がっていた。
途中、下降してきた2人組と話をする。北ノ又を遡行して昨日は大深山荘に泊ったそうだ。


大深山荘着。携帯の電波が入ったのでTwitterに写真を上げる。


今回唯一の一般登山道の裏岩手縦走コースをたどり嶮岨森へ向かう。


嶮岨森にて。雄大に連なる森に見入る。


嶮岨森のすぐ北にある最低鞍部から仮戸沢に下降するため藪に突入。
15分程度の藪漕ぎで支流の水流が現れるようになる。
支流は藪が覆いかぶさっているが、かき分けながら進むとやがて本流に合流する。


本流の滝。右側の草付をクライムダウン


仮戸沢下降。この辺は平らな地形で流れが止まっているように見える。


仮戸沢下降


流れが太くなると大深沢出合は近い。


大深沢本流との合流地点(十字峡)に出た。
左上のナメ滝が北ノ又沢、右が東ノ又沢、左下が降りてきた仮戸沢。


仮戸沢の左岸に立派なビバーグフラッツがあった。
釣師の物か、古いブルーシートと銀マットがデポされていた。
タープを張ってから竿を持って北ノ又沢の少し下流にあるナイアガラの滝を見に行く。


ナイアガラの滝(高さ15m、幅30m)間近で見ると大迫力だ。
滝の左端をクライムダウンする。酒が入っていたので慎重に降りた。


ナイアガラの滝
滝の少し下でテンカラを振って2匹上げた。


ナイアガラ(youtube動画)


滝を見学した後はのんびりとテンカラを振りながら戻る。


ナメがきれい。


北ノ又沢十字峡付近のナメ(youtube動画)


全体的に魚影はあまりなかったかな。
東ノ又沢で上げたチビ(リリース)


十字峡にある北ノ又本流の滝


天場の周辺には流木などは全くなかった。
それでも先人が天場に残した生木をなんとか焚いたが燃えは良くなく焚火はあまり楽しめなかった。




結構暑いので沢に足を浸けながらビールと刺身で宴会。

夜。
去年はテント、今回はタープにしたが、虫が多く結構刺された。
蚊取り線香もあまり効かなかった。
虫のことを考えると単独ならツエルトの方が良いのかもしれない。

【25日】
朝は少しのんびりして6時半頃に天場をスタート。
いよいよ今回のメインイベント北ノ又沢の遡行が始まる。
そして最後の詰めは根曲竹の藪漕ぎ地獄が待っている。


ナメの廊下


美しいナメや小滝を楽しく登る。


素晴らしい!


これは支流の滝。


難しい滝はなく、どれも簡単に登れる。
とにかく楽しい!


今回はフェルトソールの沢靴にしたが、結構ヌメッている岩も多く正解だった。


ナメの連続


ひたひたと歩く


やがて渓に日が差し込んできた!
また違った表情に変わる。

しばらく歩くと沢は傾斜を増しゴーロと小滝が連続するようになる。



そして再び傾斜が緩やかになった地点には地図上湿原マークがある。
この湿原は昨日の稜線歩きでも見えていて、ちょっと気になっていたので立ち寄ってみたい。


沢の流れも細くなり源頭の雰囲気に。
右手の斜面を見上げるとここがちょうど湿原の下のようだ。
とりあえずザックを置いて草の斜面を15mくらい登ると突然素晴らしい湿原が目の前に広がった。


湿原というより草原だ。


池塘もある。花の時期はまさに天国だろう。
向こうには昨日歩いた稜線が見えた。


しばし大休止。大の字に寝転んでみたりする。
これから始まる藪漕ぎの前に天国のひと時を味わう。

さて、重い腰を上げて流れに戻る。
細くなった沢は蛇行しながら次第に藪に覆われるようになる。
沢型を進むほうが楽なのだが、追いすぎると右に行ってしまうので、沢を離れ本格的な根曲がりの藪に突入する。
背丈以上の藪を泳ぐように漕ぐが何度も押し返される。
噂に違わぬ密藪だ。
平らな地形なのでGPSで現在地を何度も確認し、木に登って藪の薄そうな方向をよく見定めてとにかく最短距離で山荘に出るようにした。


約40分の格闘で大深山荘の少し上の登山道に飛び出した。
やれやれ、疲れた。

山荘でしっかり水分補給してから赤川を下降して駐車地へ戻った。

2日間快晴に恵まれた。感謝!

まだ時間は早いが、車で15分くらいで本日のお宿に到着。
温泉でまったりしよう。

【宿泊】藤七温泉 彩雲荘
【料金】8,092円(1泊2食)(平日クーポン、GoToトラベル利用)
【温泉】単純硫黄泉

泊りたかった名湯「藤七温泉 彩雲荘」
八幡平の標高1400mにあるワイルドな温泉宿です。


露天風呂がとにかくワイルド。
湯床からプクプクと温泉が沸いてくる。標高が高いため満天の星空やご来光を見ながら入れる。

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小蓮華山

2020-08-15 17:00:00 |  山歩き

■2020年8月15日(土)
■ルート:蓮華温泉4:47~白馬大池7:20~小蓮華山9:04~白馬大池10:40~蓮華温泉12:55
■メンバー:単独

トレーニング山行で蓮華温泉から小蓮華山を往復した。


朝の白馬大池


気持ちの良い尾根道。夏山JOY


小蓮華山頂 
急激にガスって強風&小雨が!
4年前の記録と比較するとタイムは40分くらい遅い。
当初予定では鉱山道を周回する予定だったがモチベーションが下がって往路を戻ることにした。




朝日岳(左)と五輪山(右)
かつて滑った五輪尾根や朝日岳東面の白高地沢源頭斜面が良く見える。
(山スキーヤー目線)


クマよけ用に購入した電子ホイッスルのフィールドテスト
予想以上のデカい音にビビった!
一般登山道では使えないわ。


蓮華温泉に到着すると単独のおじさんがバスを逃したので車に乗せてほしいと話しかけてきた。
「乗り心地最悪ですよ」、「いやなんでもいいですよ!」と言うのでMy軽トラにご案内。
車中おしゃべりしながら八方までお送りしました。


 

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尾白川鞍川沢~乗越沢~日向山

2020-08-08 17:09:33 |  沢登り

■2020年8月9日(日)
■ルート:日向山矢立石登山口6:45~尾白川林道1399P~尾白川本谷~鞍川沢出合~乗越沢出合10:45~鞍掛山北コル~日向山14:39~登山口15:48
■同行メンバー:中隆、M松さん

鞍掛沢は花崗岩の白と水流のエメラルドグリーンが印象的なとても美しい沢でした。
今回、あえて下調べをせずに行ってみたが予想以上の美渓で大正解でした。
やっぱり夏は沢だねっ!!



【概要】

前夜、中隆と待ち合わせて甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の登山口である尾白川渓谷駐車場にて宴会。
甲斐のワインと信州の日本酒を散々飲んだ後、三密を避けるべくそれぞれ持参のテントに潜り込む。
自分は軽トラ車上泊。ハイゼットジャンボの荷台はアライのエアライズテントがジャストサイズ。
高床式寝床はアスファルトの熱をもろに受けることなく涼しく快適だった。爆睡。

翌朝、M松さんと合流。二日酔い気味で体調はよくない。
日向山登山口まで車で移動しアプローチの尾白川林道を1時間強で林道終点へ。
終点左手のかなり急な斜面を残置ロープを頼りに下降して尾白川本谷に降り立つ。


尾白川本谷は水量も少なく渡渉は楽だった。積極的に水に浸かる。


でも泳ぐのはダルイのでこのような滝はほとんど高巻き。


釣り師もよく入るようで腐った残置ロープがところどころにあった。


鞍掛沢に入る。一枚岩を2条に流れるこの滝が印象的だった。

途中で釣り師1名と遭遇。先行者がいるようで全然釣れないそうだ。
そこそこ魚がいる沢らしいが魚影はほとんど見えなかった。




なめナメ~









はしゃぐ中隆


最高~!


乗越沢出合にかかる滝
乗越沢は少々荒れた平凡な渓相。
出合から稜線まで標高差400mを黙々と登る。
最後の詰めでボロボロのチムニー滝が現れる。これを登りかけたが間違い。クライムダウンして左手の尾根を回り込むとしっかりした踏み跡があった。ほどなく鞍掛山北側のコルの登山道に登り上げた。


稜線を歩いて自身初の日向山へ。


山頂はまるでビーチのよう。
きれいな光景だが、とにかく下からの照り返しでむちゃくちゃ暑い!


山頂から小淵沢方面。
あとは登山道を1時間弱で登山口の駐車場へ。
充実の1日でした。


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爺ヶ岳

2020-08-01 19:12:37 |  山歩き

■2020年8月1日(土)
■ルート:柏原新道登山口6:45~種池山荘9:21~爺ヶ岳中峰10:31~種池山荘~柏原新道登山口13:45
■メンバー:単独

長い梅雨が明けたこの日、新調した登山靴(SCARPA)の慣らし履きとトレーニングを兼ねて柏原新道から爺ヶ岳を往復した。
7時前に登山口近くの駐車場に到着するとすでに満車。その少し上の駐車場にかろうじて軽トラを潜り込ませる。
コロナで山は空いているかと思ったが、そんなことはない。
登りたい人は登るのだ。


柏原新道から五竜方面。ガスが上がってきた。


種池山荘着。ベンチも人数制限されている。


山頂着。もうこの時間は遠方の山は望めない。劔が見たかったんだが…




山頂から棒小屋沢を見下ろす。
見えている部分は穏やかな流れだが、その先で険悪なゴルジュとなり十字峡に流れ込む。
そういえば以前、山スキーで爺ヶ岳から棒小屋沢に滑り込み、秘密ルートで黒部ダムに戻るという計画があったな~!!(実現しなかったけど)

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