山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

海谷 駒ヶ岳

2010-10-31 17:23:54 |  癒しの山
■平成22年10月31日(日)
■メンバー:単独
■ルート:山峡峠駐車場10:30~駒ヶ岳山頂12:23~山峡峠駐車場14:07

今日は「海谷732高地を巡る紅葉トレッキング&〇〇〇」の企画のため、自宅を朝7時半とゆっくりと出発する。
9時過ぎに山峡パークの駐車場に到着し、車を降りると、なんとびっくり、Y隊長と奥様水場で長靴を洗っているではないか!

話を聞くと、海谷高地へ向かおうとしたが、登山道の渡渉地点の沢が増水で渡れずに引き返してきたとのこと。
台風の影響はほとんどないだろうと予想してきたが、山は結構な量が降ったのだろうか。
数日前の積雪が融けているせいもあるかもしれない。

Y隊長とは、一昨年も猫又山で偶然遭遇したことがあった。
10年以上、山行を共にしているので、山の志向(思考)も似てきているのかな。

隊長と別れた後、そうはいってもとりあえず現場を確認せねばと、渡渉地点に向かうと、なるほどかなりの増水だ。
登山者5~6人も渡れずにぼーっと流れを観察している。
沢靴を履いて水の中へ思いっきりジャンプすればなんとかなるかとも思ったが、もし夕方の雨で増水したら帰ることはできないと思い、あきらめる。

さて、どうするか、このままでは消化不良になるので、トレーニングのつもりで駒ヶ岳登山に急遽切り替えることに決める。
駒ヶ岳は、昔、根知谷から登ったことがあるが、山峡峠からのコースは始めてだ。

誰にも命令されない自由。行くも止めるも自分次第。その代りリスクは全部背負う。
それが単独行の醍醐味だ。


登山道はかなりの急登で、途中、アルミのハシゴや縄ハシゴもあったりする。


上部はブナ林となり、いい感じだ。

山頂までもう少しというところで、単独の方が降りてきた。
おっ、山下勝弘ガイドだ。
「8月の剱・長次郎雪渓でお会いしましたね~」とご挨拶する。
国際山岳ガイドがなぜこんなところに?と意外だったが、きっと、冬の大氷柱カネコロン登攀の偵察にでも来られたのだろう。


2時間弱で山頂に到着。積雪が10cm位あった。
アプローチシューズなので、足が濡れて冷たかった。


登山道脇に何やら怪しい倒木が。
周りの雪をかき分けると、そこにはナメコさんが!
「おぉ~よしよし、悪いおじさんたちに見つからないように、雪の中に隠れて待っていたんだねぇ~」
などと呟きながら、アーミーナイフで根こそぎざっくりと切り落としていく。


量は少なかったけど、結構上物が採れた。
ナメコは雪が積もるころ採れるのが身が締まって美味っていうけど、どうかな?
これからいただきま~す。
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前夜の反省会と朝日村の岩場

2010-10-23 21:29:18 |  クライミング
10月22日(金)夜

山好同好会の反省会と称する飲み会が長野市内某所で開かれた。
いつものことながら、山の話やメンバーの近況などを肴に飲むお酒は楽しい。
宴もたけなわの頃、ふと気が付くとひときわ大きな声を出している人がいる。
buttiさんだ。
今日はいつもよりテンションが高いぞ。
buttiさんと帰りの電車と降りる駅が一緒の私。
不安が脳裏をよぎり、酔いも醒めそうになる。

いつもの蕎麦屋で2次会の後、u-chefさん、buttiさんと3人で電車に乗り込む。
電車の中では静かだった。
というか、3人ともぐっすり寝ていた。
しかし、目的の駅で電車を降りた途端、いきなり強い力で腕を掴まれた。
「おい!、カラオケいくぞ~!」
ヤバい!拉致される!
この駅の近くにはbuttiさんの幼馴染がやっているカラオケスナックがあるのだ。
過去に何度かお付き合いさせてもらって(拉致されて)いるが、一度入れば日付が変わる頃まで帰ることはできない。
明日はクライミングの予定があるし、できれば早く帰りたい。
腕を掴まれたまま、なすすべもなく改札を出ると、そこにはu-chefさんの奥様がご主人のお迎えに来ていた。
それぞれの自宅まで送っていただけるという。
やった!助かった。
一瞬の隙をついてbuttiさんの腕を振りほどき、ありがたく車に乗せていただく。
いかにもカラオケに行きたそうなbuttiさん、何かブツブツ言いながら自宅前で車を降りたが、すんなりと帰宅したのだろうか?
そのあとの行動は定かではない。


10月23日(土)



朝目覚めると、頭が重い、体がだるい。
やはり昨夜は飲みすぎだった。
しかし天気は快晴。
行かねばならぬ。
クライミングギアをザックに詰め、残りごはんでおにぎりを二つ作り、熱いコーヒーをポットに入れて、自宅を出発する。
ようさん宅で待ち合わせて、朝日村の岩場へ向かう。
体調は良くなかったが、人工登攀を含めて、ひととおり基本事項を確認しながらのよい練習となった。
ただ、岩壁に大量のテントウムシが張り付いていたのは、ものすごく気持ち悪かった。
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笹穴沢

2010-10-17 08:39:41 |  沢登り
■平成22年10月16日(土)
■同行メンバー:ようさん
■ルート:川古温泉P6:12~赤谷川林道~笹穴沢入渓7:46~平標トラバース道15:20~平標山の家16:01~元橋P17:25

以前から狙っていた上越の名渓、笹穴沢を紅葉のいい時期に訪れた。
天気も良く、気温・水温も高めで、水に浸かっても寒くなく快適に遡行できた。

前夜、飯山市に集合し、車2台で下道をひた走る。
湯沢で買い出しをしてから下山予定地の元橋駐車場に車をデポした後、川古温泉手前の駐車場でテント泊とした。

翌朝、ゲートのある赤谷川林道を1時間半歩いて金山沢(笹穴沢)に入渓。
中流部までの巨岩が連なるゴーロ地帯までは、長く平凡で飽きるが、中流部以降から次々に現れる大滝群は迫力満点。
25m~30mクラスの大滝の登攀も登りごたえがあり楽しい。
そしてクライマックスの大ナメ滝の巨大滑り台の景観も素晴らしかった。
核心部をすぎてから源頭まで、これでもかというくらい小滝が連続するが、疲れも出てくる頃でとても長く感じた。
標高1900m付近で笹に埋もれたトラバース道に合流し、これを15分程度で登山道に合流した。
なんとか日没直後に元橋駐車場に到着することができたが、日の短いこの時期の日帰りはやはりきつい。

アフターは、猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」で汗を流す。
帰りは月夜野ICから関越道に入り、SAで腹ごしらえしたら、あとは延々と高速道を走る。
途中、何度も気を失いそうになり、運転&仮眠を繰り返して、日付の変わるころ安曇野まで帰り着くことができた。


30m2段滝。当初ロープなしで行こうとするが、ぬめった外傾スタンスがいやらしく、ロープをつけて突破した。


大ナメ滝手前の30m滝。右壁を登るか、左壁を登るか、左のルンゼを巻くか悩んだが、右壁ルートを選択した。
左壁ルートは登り切ってからの、水流トラバースがかなり悪そうに見えた。



30m滝を登ると現れる、大ナメ滝。
下からは見えないが、上部にかけて数段に連なっており、合わせると100mクラスか?


大ナメ滝の登攀開始。ロープなしでグイグイ登れて快適だが、バランス崩すと下まで転げ落ちてしまいそうなので慎重に行く。


そして、大ナメ滝最上部の巨大滑り台。まさに美渓!

スライドショー
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小川山 烏帽子岩左岩稜

2010-10-11 19:55:25 |  クライミング
■平成22年10月11日(月)
■同行メンバー:SK専務
■廻り目平7:30~烏帽子岩左岩稜取付8:30~18ピッチ登攀後懸垂下降終了地点13:40~廻り目平14:50

インターネットで小川山にマルチピッチのロングルートが開拓されたという記事を松原尚之氏のブログで偶然見つけた。
そこには「全21ピッチ、小川山最長であることはもちろん、日本最長クラスのマルチピッチだと思う。」と記されていた。
ブログを読み進んでいくうち、今から35~36年前にトレースされたルートをリメイクしたものであること、また、歩きや懸垂下降を含めての20ピッチであるということがわかった。
小川山のマルチピッチといえば、せいぜい8ピッチ。
20ピッチといえばその2倍以上の長さであり、にわかに信じがたかったが興味津々で情報収集していた。

そんな折、先月の錫杖岳3ルンゼ登攀の帰路の車中、SK専務と話をしていたところ、「そのルート、8月に登ったよ。」とのこと。
「あ。じゃあ、次回お願いします。」と、あっさりと10月の再訪が決まったのだった。

で、ルートの印象としては、
〇松原氏の言葉どおり、クライミングと登山の楽しみが存分に味わえる。
〇高度感、露出感は抜群で、廻り目平周辺の岩峰群を見下ろしながらのクライミングは爽快の一言。

〇しかし、一部に岩の風化により、ボロボロの箇所があるので要注意。
〇行程が長いので体力勝負の面がある。ロープワークをトロトロやっていると時間切れになるかも。
〇かくいう我々も、最後の19と20ピッチはエスケープしてしまった。20ピッチ目、最後の最後であのワイドクラックはかなりしんどそう。
〇「山と渓谷」の9月号「マルチピッチ特集」で本ルートが紹介されたこともあり、この日、我々含めて5パーティーが取付いていた。できれば平日の静かな日に登りたいものだ。


烏帽子岩を目指してガレ場を詰める。


3ピッチ目のダブルクラック


5ピッチ目からリッジ上の登攀となる。高度感抜群で快適だ。




11ピッチ。両側が切れ落ちたリッジ。


13ピッチ目。10mの美しいハンドクラック(5.7)を登る先行パーティー。






最終ピッチ、20ピッチ目のワイドクラックを登る先行パーティー。

スライドショー
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