エアコンのフラップが動かなくなったので分解調査、原因が判明しました。

動かなくなったフラップは以下の赤枠部です。





自重で下向き（＝閉まった）状態になっています。手で動かすと簡単に上下するので、駆動力が全く伝わっていない感じです。

それでは分解に取り掛かります。

とはいっても前面カバーを外すだけで、フラップ駆動部のステップモーターが簡単に取り外せます。

最初に、フラップ両端部二か所の固定ネジを外します。以下のような飾りカバーがあるので、爪で引っ張ると簡単にネジが見えます。





フラップの右側に駆動用のステップモーターがあります。




モーターの右端にネジ１本で固定されているので、これを外せばモーターを取り外せます。尚、コネクターはこのモーターの上部にある基盤に接続されており、これも簡単に外せます。






このステップモーターはナショナル製ではなく、中国製の　20BYJ46　という型式のようです。


モーターの出力軸は簡単に手で回転できるので、モーター内部が壊れているようです。


モーターのフロントカバーはカシメ構造で簡単には分解できませんが、やすりで慎重にカシメ部を削り取り、何とか分解できました。






ローターを引っ張り出し、横から見たところです。右側の一番出っ張っている軸が出力軸です。






電気的な不具合を疑っていたので、このフロントカバーを外した状態で本体に接続してみると、問題なく回転するので電気的な問題ではなさそうです。


次に出力軸に注目し、よく見ると樹脂製ギヤに亀裂が見つかりました。





この出力軸の構造ですが、真鍮製の軸に樹脂製ギヤを圧入してあり、大きな負荷がかかると（例えば、手でフラップを開閉したりする時）回転方向に滑り、モーターあるいはギヤを破損から守る機構になっているようです。


ところが、この樹脂ギヤ軸部に亀裂が入ってため、本来のフリクションが確保できなくなってしまったのが、今回の不具合の原因と結論づけられます。


原因がわかれば修理は簡単、というかこのステップモータを交換するしかなさそうです。

早速ネットで調べてみたのですが。。。





単品で販売されているサイトが見つかりません。

町の電気屋さんにお願いして、ナショナル（今はパナソニックでしたっけ）から取り寄せてもらうのが手っ取り早そうです。