はがきというファイルに収められていた。短くまとめた文章ということみたいだ。これも十年以上も前に書いたことになる。
日本語教室(四)
毎週水曜日の午後六時半、会議室に仕事や家事を終えた外国の方が十人以上集まってくる。普通は生徒一人に先生一人のペアーで、日本語の授業が始まる。あいうえおを勉強している組もあれば、難しい文法を勉強している組もある。八時になるとお茶の時間。毎回のように新しい方が見えるのでみんなで自己紹介をする。「いつもは英語なので、この教室だけが日本語を使えるところ」と言う生徒さんもいて、楽しいおしゃべりは尽きない。
ボリビアのどこですか(五)
ボランティアでボリビアの方に日本語を教える。簡単な自己紹介の後、「ボリビアのどこですか」と尋ねたところ、「南アメリカにあります」との答え。「の」と「は」を間違えたのだろう。
助詞は外国の方にとって厄介なものの一つ。彼女は、スペイン語と片言の日本語しか分からない。「ここは、日本の横浜です」と言う文で、「の」の使い方の説明を三十分。「ボリビアのサンタクルーズです」との答えが返ってきた。
日本語教室(四)
毎週水曜日の午後六時半、会議室に仕事や家事を終えた外国の方が十人以上集まってくる。普通は生徒一人に先生一人のペアーで、日本語の授業が始まる。あいうえおを勉強している組もあれば、難しい文法を勉強している組もある。八時になるとお茶の時間。毎回のように新しい方が見えるのでみんなで自己紹介をする。「いつもは英語なので、この教室だけが日本語を使えるところ」と言う生徒さんもいて、楽しいおしゃべりは尽きない。
ボリビアのどこですか(五)
ボランティアでボリビアの方に日本語を教える。簡単な自己紹介の後、「ボリビアのどこですか」と尋ねたところ、「南アメリカにあります」との答え。「の」と「は」を間違えたのだろう。
助詞は外国の方にとって厄介なものの一つ。彼女は、スペイン語と片言の日本語しか分からない。「ここは、日本の横浜です」と言う文で、「の」の使い方の説明を三十分。「ボリビアのサンタクルーズです」との答えが返ってきた。