「そんなわけで、即興の方はさっぱりお留守になってました」
「いいですよ~、じゃあ今日は、バッハとチョピンさんで」
チョピンさん、というのは、ショパンさんのことだ。広島の友人の一人が、ショパンのレコードを輸入版でしか持ってなくて、日本語読みがわからないまま、そう読んでいた話をしたら、先生が気に入ってしまった。
バッハ/平均律1-16-フーガ
24~、もっと旋律の美しさを。出そう!と思って弾いたらいけない。
「ここ、最初はがつがつ弾いちゃったけど、もっと繊細にいくとこなんですね」
「そうですね。あとは、前半の10、11あたりがちょっと打鍵速くてつんのめってたのが気になったかな」
「はい。のめりました」
また例の、なにか困ってることは、が来たので、部分をすこし見てもらう。
だしたいメロディーを歌って弾け、というので、やってみる。右手の2.5声((笑)くらいの手間でなら、苦もなく歌える。
「あれ??できる!!」
「うふふふ、ちゃんと聞こえてきますよ。あとは左手いれたときにどうか、ってとこですね」
「これまでは、テーマが出てくるたびに、テーマだぜ!!と、やらずにはいられなかったのですが、最近は、この人影でいいや、とか、そんな感じで弾いてます」
「いいと思います。思う色で、弾いてください」
そんなわけで
もう一週。
アマチュアならではの楽しみだよね。好きならじっくりやっていい。締め切りがきつくないから、ちんたら景色を楽しむゆとりがある。贅沢だ。
ショパン/練習曲op.10-5
たまには後ろからやろう、ということで、後半の再現するとこらへんから。
左手、力の使い方。
脱力をデュナーミクにも丁寧に使えるように。左、5-4の指使い、なにかしようとしない、筋肉を緩めるだけ。また、音を揃えるバランスに必要な指先の力を、細かく使い分ける。
脱力のしかたを倣うときは、
(姿勢、姿勢‥‥腹に力、姿勢、腹に力、足踏ん張る肩力抜く骨盤たてる、腹に力)
ってことを意識して、ひたすら指示に従い、打鍵する。
先生の発音とのちがい、自分の力の使い方と、出た音の関係、をできるだけ記憶する。
終止の音、上に。呼吸と打鍵のタイミング。
今日は、脱力のことで半分くらい終わった‥‥(*^^*)