ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

メイクヒストリー

2009-02-28 22:46:26 | 仕事人ヒイラギ

キャンパスでバッタリ遭ったさるまるさんに誘われて、
昔、裏番長やってた、もとい、事務局を仕切ってた団体の
創立20周年記念パーティに顔を出した。

変わりゆく時代の荒波のてっぺん近くのところに、ちょうど、居合わせた。
ちょっとした「戦友」みたいな気がしている人たちの集まり。

懐かしい顔ぶれのその人たちが、
やぁヒイラギさん、と親しげに再会を喜んでくれた。
乾杯しながら、次はいつ集まろっか~花見だな、ひな祭りでしょ、、、
嬉しそうに手帳を開いてくれた。

ところで件のさるまるさん、ジュニアが何学部を受けるのかは、
「えっ、知らない~♪」らしい。
一緒に下見に来ちゃうぐらい、かわいい息子の受験じゃなかったの~。

「だってボクあのキャンパス好きなんだもん、鉄塔いっぱいあるから♪」

やっぱし。

“新しさ”を創りだす人たちって、結構そういう感じ。
マニアックなのかな。

こんな人たちばっかり集まったこの団体、
30周年までに今度は何をやらかしてくれるか楽しみだ。

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さるまるさん、現る

2009-02-24 21:15:25 | 仕事人ヒイラギ

チーフの出張で一日中研究室に独りきり。
研究と執筆に没頭するにはもってこいの一週間だというのに、
よりにもよって月曜から金曜まで天気予報は

唯一のリフレッシュタイム、遅い昼休みぐらいは気分転換をしたいのだけど。
学外へ足を伸ばして、美味しいランチして、帰りにぷらっと散歩もしたい。
なのに、曇って雨がパラつくうえに寒いときた。

花粉よけのマスクにマフラーぐるぐる巻き、
防寒目的で大きなBOSEのヘッドホン装着して、ランチへGO。

そういう、人に見られたくない格好のときに限って、知人と遭遇する。
しかも一目でバレてて道の向こうから大声で呼び止められた。
なぜ、平日の真っ昼間に、大学構内に、某社社長
しかもジュニア連れ。

「今日はね~、受験の下見~♪」

なんだ、真面目な目的か。 鉄塔めぐりかと思ったら。

そういえば朝から正門前にはキャンパスマップの山。
そうか、受験シーズンか。 ナルホド寒いハズですね。

でも、それもどうなのかなーと内心思ってます。

書きものしたり、クリエイティヴな作業って、気分転換が必要。
その気分転換には、新鮮な空気とまぶしい太陽の光が必要。
それと、適度な体温と、できればカフェイン含有飲料と。

勉強とか試験とかも、似たようなもんでしょ。
あんまり寒すぎると頭がちゃんと働かない。

ガッコが9月始まりだとしたら、
夏休みに思いっきり遊んでスッキリして新学年が始まる。
1学期は秋の夜長で教科書読み放題。

それってよくない

ま、とりあえず、ジュニアくん入試がんばってね

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ドゥアな人生

2009-02-23 22:23:48 | ヒイラギのひとりごと

「短調じゃなくて、長調がいいな♪」

結構めげちゃうタイプなんだよね、と、
酔っ払ってちょっと弱気をのぞかせた先生が、
駅のホームで唐突にもらした音楽的なセリフ。

人生はやっぱり、暗い短調じゃなくって、
最初から最後まで長調がいい、
ということらしい。

続いて、じつはアメリカの大統領就任式の会場に行ってきた、
とクラスメイトが話しだした。
「Change」気分が充満してて、とても明るかった、と。
まぁ基本的にアメリカ人気質って必要以上に長調だもんね、と。

長調な人生かぁ・・・と、なんだか頭の奥でエコーして、
二人と別れてからも物思いに耽ってみた。

いやー、でもやっぱり、ヒイラギ的には。

長調と短調がつながってて長調で終わるのがいい♪

なぜならば。

短調だけの人生は悲惨だけれども、
長調だけの人生も案外つまらない、と思うから。

長調から短調に転調していくときがあってこそ、
長調は幸せだったんだとちゃんと、分かる。
短調から長調に転調していってこそ、
光に向かっていく人生を実感できる。

寄せては返す波のように、
繰り返し、繰り返し、長調と短調はシームレスにつながって、
人生の小舟を運んでいく。

あんまり波が大きいと小舟はひっくり返るから、
いつの間にか転調しているような、
そしてまたいつの間にか元に戻っているような、
そんな人生が奏でられたらいい。

それでいて、最終楽章のフィナーレに向かって、
少しずつ、少ぉーしずつ、
光が強くなっていくような。

まぁでも、そんなヒイラギ的旋律も長調で終わるのなら、
結局は先生が言うように、長調な人生、ってことになるのかな。

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標準年限、終了。

2009-02-21 22:36:43 | 博士課程のよもやま

博士課程3年め最後のゼミが終わった。
夜の打ち上げには、2人の特任教授と、
在籍中の社会人学生16人集結した。

この『ヒイラギ日記』スタートのときの同志10名、
花の1期生の参加はヒイラギ自身を含めて3名。
ヒイラギ以外は休学中。
社会人ドクターコースとは、かくも過酷なもの。

それでも来月には、
ヒイラギに続いて5人がキャンディデート試験に臨む。
着実に進んでは、いる。

ただ、流れの中にいると、少々じれったい。
それに、がんばったのは社会人学生たちのほうで、
元からすくぶっている何かが変わったわけでは、ない。

ともかく早くここを出ることです、と特任教授のひとりからゲキ。

「Change the World

最初にここから出るあなたが、外からここの世界を変えるのです、と。

それがヒイラギに与えられた、次の1年の使命。
後につづくみんなに押し上げてもらいながら、
とにかく道を拓くしか、ない。

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人生はドラマだ

2009-02-19 23:06:18 | 仕事人ヒイラギ

だから、ケーススタディは芝居をするのに似ている。

幾度も幾度も、繰り返しシナリオを読み直しては、
幾度も幾度も、頭の中でストーリーを再現する。
主人公になり代わって、感じ、考え、体験し直す。
結末までの心の動きに、納得できるまで。

ケーススタディは目を閉じてオペラに耳を澄ますのに似ている。

登場人物たちがどんな旋律でつながり、絡み合い、
主人公を取り巻く風景は、人々は、どんなハーモニーを奏でるのか。
物語がどんな風に始まり、進んでいったのか。
結末を決めた音はどれか。

楽しいけど、大変。
気持ちのエネルギーがとても、要る。

明日は最後のインタビュー。

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嗚呼、関西弁

2009-02-18 22:23:17 | 仕事人ヒイラギ

取材に飛び歩くだけ飛び歩いて、
溜まりに溜まったインタビュー録音。

博論研究のほうはともかく(とか言ってちゃイカンのだが)、
報告会での発表義務のある案件だけは、
シメキリが定まってる話でもあるので手をつけねばならない。

で、時間がたっぷりあるワケでもなし、ここ2日ほどは、
インタビュー・ログづくり(要はテープ起し)と報告書執筆を同時にやる、
というハードな仕事っぷり。

チーフの長電話やら、エレベーターホールの立ち話やら、
ビミョ~に調子っぱずれの吹奏楽サークル活動やら、
意外と大学というところは雑音も多いので、結果、
日がな一日、愛用のノイズキャンセラ装着状態となる。

今日の夕方から取り掛かった案件。
みっちり集中して起こし続けても、
録音カウンタが遅々として進んでないことにふと気づく。

嗚呼、関西弁。 しかも年配の女性。
わずかな時間に、ものすごい量の情報が詰まっている。
さらに、基本、早口。

東北のおじさまインタビューなら、
聴きながらそのまんま起こせたのにな。

その昔、「速すぎて原稿が追っつかないんだけど」と
上司に迷惑がられたヒイラギ的超高速かな入力も、
“大阪のおばちゃん”の前には撃沈。



・・・て、こんなことやってて、また腱鞘炎ぶり返してるし。

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神楽坂

2009-02-17 21:21:28 | 仕事人ヒイラギ

昨夜、出版プロジェクトの打ち上げで、
“国立シンクタンク”時代のオールスターキャストと再会した。
ハイテク・スタートアップ研究の最強チーム。

「この章があったから、いい形の一冊にまとまったよね」

いやいやいや。
チーム内でそういう評価をしていただけてることは、
素直にめちゃめちゃ嬉しいけど。
執筆者のひとりに名を連ねさせてもらってること自体、
かなりおこがましいとも思ってますけどね。

久しぶりに居心地のいい顔ぶれに囲まれて、
神楽坂を下りながら編集者さんと話すうち、
研究職に転向する前に在籍してた業界つながりが判明。
出るわ出るわ、懐かしい名前の数々。

知ってる知ってる、あの人でしょ、この人でしょ、
お元気ですかね~、
じつは秘かにファンだったんですよぉ、
シブいですよね~、
今度お会いしますよ~、、、etc、etc

折も折。
IT&出版業界の偉いさんがズラリのその団体の、
長きにわたる歩みをまとめた年代記が送られてきてた。
月末には盛大な出版記念パーティがあるそうな。

懐かしい面々の、さんざん見慣れた千鳥足が目に浮かぶ。
そういえば、忘年会の帰りにはいつも、
あそこの角から少し下った、あの喫茶店に連れて行かれた。

めぐりめぐって、
長いブランクをはさんだ過去と現在がつながる神楽坂。
ここまで歩いてきた道はムダでも遠回りでもなかった。
強力な未来は、こうして拓けていくのかもしれない。

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下のド

2009-02-16 23:41:45 | 芸能人ヒイラギ

仕事と学業に押されて十分な準備ができていない今年の温習会。
名取総出演が決まりの開演時の組歌と千秋楽の一曲のほか、
筝と三絃の合奏に一曲ずつだけ出演する。

曲数が少ない分、完成度の高い演奏をしたい、とは思う。

思うのだが、この筝曲の歌が。
低い。 あまりにも。

譜面に間違いが無ければ(イヤ、無いんだけど)、
「下のド」などという音が出現する。
「ふつうのド」から1オクターブ下がった「下のド」。

それもふつうに調弦してればの話。
楽器の都合で低めにされたら(高めに調弦なんてことはまずないし)、
「下の下のシ」か、下手すりゃ「下の下の♭シ」でしょ。

いや、さすがに出ませんて。
ミュージカルの男役で客席から登場して「キャー、かっこいぃ~」などと言われてたころだって、
「下のファ」か「下のミ」くらいまででギブアップだったのだから。

名取同期も“ひどい風邪ひいてる時の寝起き”に一瞬しか出ない音だと嘆く。
起きてしばらく時間が経っちゃうと、風邪ひいてても出ないオッサン声だよね、と。

風邪はともかく、本番が寝起きってワケにもいかないですしぃ・・・
と、師匠に弱音吐いてみたら、

「いいのよ、うなってればそのうち出るから」

イヤその、うなる息すら、「下のミ」あたりが限界ですって。

ちょいとヤケな気分で終わってしまった、
温習会前の最後の個人稽古。

菊岡検校ってBassだったのかな・・・

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「血塗(ちまみ)れヒイラギ」

2009-02-15 23:19:25 | ヒイラギのひとりごと

読み始めたばかりの文庫本の、第一章のタイトルに驚いた。
なんで自分のことが書いてあるのだろうと。

年の初めから何かとケガの多い今年。
本当の血も流しているけど、比喩的にも確かに血塗れだもの。

とにかく人と人の間に立つことが多い。
仕事でも、プライベートでも。 まぁほとんどは仕事か。

自分を消し、人と人をつなぐことだけに徹する。
神経をすり減らし、目に見えない血をたくさん流す。

血を流した分だけ、周りが笑顔になってくれる。
それが、頼りにされる、ということなのかなと思う。

「まぁでも正直、2、3ヶ月、人生を休みたいね」

今日は友人とオムライスを食べながら、そんな話をした。

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浅草な一日

2009-02-14 23:51:16 | ヒイラギのひとりごと

「行ってらっしゃい! 今日も素敵だよ♪」

ヒイラギの着物姿ファンの管理人さんに見送られ、
でかけたのは、浅草での生田流筝曲演奏会。

今日はお客さんなので、広い会場の隅っこで、おしのび鑑賞。
開演すぐは客席がまばらにしか埋まってないせいか、
なんとなく音がちょっとぼんやり。

二曲目の幕があがるころ仲良しの名取同期に見つかって、
温習会で一緒に弾く予定の曲と、家元&師匠の演奏曲を、
ふたりして隅っこでお勉強。
やっぱりウチの演奏がクオリティ高し、と独りよがりにほくそ笑む。

ふたりで楽屋にご挨拶に行って、
ごきげんのいい家元からにっこり声かけていただいて、
ごきげんのいい師匠の片づけをお手伝いして、
先輩方に「まぁ可愛い♪」と着物をほめていただき、
明日のお稽古までに一夜漬け練習しなくちゃと急ぎ帰る同期を見送りつつ、
ワケあって、皆さんとお別れしてから2時間くらい残っていて、
それから、“もうひとつの浅草”へ。

ところかわって、東銀座。
本日は歌舞伎じゃなくて『帰ってきた浅草パラダイス』。
久々に前から2列目でかぶりつき。 3階だけど。

板つきのポーズひとつで拍手と爆笑の藤山直美。
顔が見えた瞬間に吹き出すお客さん続出の柄本明。
相変わらずアドリブ芝居しながら自分も笑っちゃう勘三郎さん。
ゴールデン・トリオの絶妙な掛け合い。

一度観たらやめられない『浅パラ』。
後ろの席のおばちゃんが、最初から最後までバカウケ状態で、
それがいい感じのBGMになって抱腹絶倒。
小山三さん、最高♪

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