学生としては夏休み最終日の今日。
大幅(抜本的というか)に修正加筆しなければならない5章のうち、
‘とりあえず’修正済みドラフト3章分を印刷・製本して指導教授へ。
金曜日の教授面談までに残る2章を仕上げるぞというところまできた。
夏休みはまる2ヶ月もあったのに、なんでこんなギリギリなんだろー。
相当な寝不足と尋常じゃない肩こりで朦朧としながら、考えた。
8月と9月に何をしていたか。
ズバリ、こうゆう子の尻拭いに奔走していた。
ついでにいつまで経っても配賦されない予算を催促したりとか、
出勤していないと話ができない相手との仕事ばかり続いて、
結局、仕事人的には1日も夏休みとらずに働いていた。
通勤電車で『MACBETH』の暗譜に励んだり参考文献を読んだり、
帰宅してすぐの1時間くらいはひたすら筝と三絃の稽古に追われたり、
そのあと寝るまでの時間に細切れに論文を書き足したりしていた。
たしかに、こんな程度で一世一代の大作が進むハズもないか。
それでも、長いスパンで大きなことをやるときは常に、
――ま、なんとかなるでしょ
という根拠のない自信を持っているところが、われながら悪い癖で。
実際、なんともならなかったことがないから、なお悪い。というか治らない。
残り2章、あと2日(イベント仕事があるから正味あと1日)で、
きっとどうにかしちゃうんだろうなぁ。
でも明日は昼ごはん食べようっと。
<本日のおまけ>
ホントかなぁ・・・
Captain Jack Sparrowは彼しかいないと思うけどなぁ。
↓
http://moviesblog.mtv.com/2009/09/28/disney-prepares-to-replace-johnny-depp-in-pirates-of-the-caribbean-franchise/
このところ稽古場をひとつボイコットしている理由は大小いくつかある。
連日、朝10時から夜7時まで、ノンストップで博論にかかりきり。
仕事は家でもできるものに絞って寝る前までに片づける。
師匠からの曲目解説の翻訳依頼やらロシア公演がらみの連絡やら、
飛び込んでくるたびに速攻で片づける。
どこかを削らないと、どう考えても時間が足りない。
ふたたびこういうペースだから。
そういうペースのときにかぎって、身内にトラブルが起こるから。
身内とのやり取りは、他のあらゆる突発事案に優先する。
よそのパートとはいえ、稽古前の雰囲気が悪すぎるから。
古株が恐怖政治じみた剣幕で新人さんをいびっているのを見ると、
うんざりして一緒に歌う気がしない。
運営スタッフがちゃんと働けというのは、そういう意味ではない。
仲間内は仲間内で、平和にハイテンションすぎて疲れるから。
夢に出てきたヒイラギを噂話の標的にして盛り上がっているらしいのだが、
ごく仲間内というのはこういう場合かえって面倒くさいので回避。
とても詳しい練習報告を送ってくれるほかのメンバーもいてくれて、
そんなこんなでサボりつづけている割には困るわけでもなく、
逆に、週末の夜に何時間か身体が空くということの大きさを、
しみじみと再認識している。
もともと、演奏活動がらみでつぶれることが多い週末。
明るい時間帯からヒマにしていることも、夜ゆっくりしていることも、
ここ数年はほとんどなかった。
お盆や年末年始すら、仕事が飛び込んで休めない年が続いている。
稽古や演奏会を終えて、そのまま研究室へ。
セキュリティのかかった建物のなかには、ほとんど人のいる気配がない。
外の芝生で遊んでいる子どもたちの声が遠く聞こえるだけの静かな部屋で、
夕暮れ前後からでも、軽く5~6時間は集中して作業できる。
そうか、週末というのはふつう、こういう時間の使い方ができるんだ、
と今さら気づいたりしている。
ま、ふつうは、ということなのだけど。
吉沢検校。
お調子も、やっぱり古今調子が大好き。
1クール9時間ノンストップで連日博論書きながら聴いていて、
つくづく気持ちのいい音階だなと思う。
日本人としてDNAに染み込んでいる音階はたぶん、
「さくらさくら」の平調子。
でも、ミッションスクールで賛美歌を歌い、英語でカレッジソングを歌い、
イタリア語でアリアを歌って西洋音楽に慣れ親しんだ耳に、
一番しっくり来るのは、古今調子。
オーソドックスな和音階に何ともいえない上品な明るさを吹き込んだ、
それが古今調子。
夏がくるたびに祇園囃子の涼やかな音色に耳を澄まして育った。
あの雰囲気にどこか似ているような。
〝時代の風〟が吹いた幕末から明治にかけての音楽家が生み出した、
新しい音階、古今調子。
新しいけど、古い、古今調子。(なにせ雅楽がお手本らしいから)
あぁ、それでかな。
ぱぁっと柔らかな光が広がるような、
何かが変わったのに違和感がない、
すごくナチュラルな空気感のようなものを、感じるのかも知れない。
生涯かけてきわめるなら、吉沢検校、って気がする。
まだ3曲しかきわめてないけどね・・・
来年あたり時間ができたら、
しまいこんだままの胡弓をまた弾いてみようかな。
<本日のおまけ>
“大好き”つながりでおまけ。
「勉強よりもヒイラギのほうがだいすきなの♪」
このブログの片隅で暮らし始めたペットのぬらりひが、
今日の日記にそんなことを書いていた。
いい子ね~。
インターンシップに派遣した院生4人のうち1人の男の子の思考回路が、
こんな感じ。
本当に成人かと疑うていどに、判断力がない。
見ていると、こういうのはほとんど男の子。(…って、ハタチ過ぎのね)
これまでに、自分よりも女々しいと思った男性たちに共通しているのは、
「優柔不断」&「問題解決力ゼロ」
これって言い換えると、自分でものを考えられないってことだろうと思う。
どうしたらいいのか、分からない。
何だろうなぁ、出された問題を暗記した公式で解けばいいような、
そういう勉強しかして来なかったのかなぁ。
それとも、ママがぜ~んぶ考えてくれてたのか。
でもそれって男女に関係ない気もするけどなぁ。
最近は「男のくせに」というとセクハラになるらしいけど、
やっぱり、差別とかいじめとかじゃなくて、
男女それぞれの“らしさ”というのは必要なんじゃないかという気がする。
やっぱり男性には“男らしく”、バシっと物事を判断してほしい。
殺人的なスケジュールを振り切って、恵比寿の稽古場に顔を出した。
「これは弾いてきた?」
――いえ、あんまり…(ホントは全然)
不良名取ヒイラギ、11月いっぱいまでは、イメトレ専門。
しかし、とはいえ楽器演奏は実技。
イメトレではどうにもならないこともある。
その最たるものが、譜めくり。
筝ならともかく、三絃の場合の譜めくりは至難の業。
左手が完全に空くことはきわめて稀。
歌のあるところならごまかせるけど、手事(てごと)ではときに致命的だったりする。
次のページの余白に書き写しておいて、かなり早めにめくるか、
ぶっちゃけ暗記するしかないことも多々ある。
で、そういう箇所が出てきて、
あぁここはね、と言いかける先生に頷き返しながら、
とりあえず憶えてしまうか、と譜面を凝視していたら、
「だから、そこはあとで次のページに書いといて!
余計なもの憶えないでいいから、博士論文のほうに頭使いなさいね」
あぁこんなところまで、殺人的スケジュールの余波が。
無理しないでいいから練習のつもりで稽古は休まずに来なさい、と
いつもいつも大目に見てもらっている甘やかされっ子ヒイラギ。
そうでした。
学位とれなかったら失業だし。
そうなったらお稽古やめなきゃいけないし。
ハイ、殺されるつもりでがんばります。
日も暮れかかるころ、隣近所から漂い始める炊事の匂いにまぎれて、
荼毘に付した。
細かくした新聞紙で幾重にもくるまれたMACHは、
はじめ躊躇うように、煙ばかり出しておずおずと燃え、
やがて勢いよく炎が立ったかと思ったら、すぐ静かになって、
あとは埋み火のように赤暗く、いつまでも燃えていた。
7年と2ヶ月分の、
「おはよう」と「行ってきます」と
「ただいま」と「おやすみ」を受け止めてくれた、
MACHの小さな姿がなくなったぶんのぽっかり穴は、
思っていたより大きい気がした。
灰のなかのあちらこちらで、ちらちらと小さな火がうごめいているのを、
小一時間も眺めて居ただろうか。
もうほとんど白い灰ばかりになったろうかというころ、
すぅっと小さな風が吹いて、最後にふわりっと炎が立ち上がった。
ああ、MACHが逝ったんだな、と感じた。
手を合わせて、最初で最後の「行ってらっしゃい」をつぶやいた。
大学から戻ったら、闘病中だったMACHが動かなくなっていた。
帰るの待ってたんだよ、って言ってるみたいに見えた。
MACHの気配が消えてしまった部屋は、
しぃん、と音の無い音が聞こえそうなほど何の音もしないで、
やたらだだっ広い気がした。
小さな小さなろうそくを灯して、燃え尽きるまで眺めていた。
7年と2ヶ月前に家にやってきたときから、病気で目が不自由だったMACH
きっとそのせいで、耳がよかったのだろうと、今になって思う。
分かるだろうと思って黙ってゴハンあげても平気でそっぽ向いてるけど、
「MACH、ゴハンですよ~」って声かけると、
まだあげてないうちから、喜んで水面まで上がってきた。
昼間も気持ち良さそうにうたた寝をしていることが多かったけど、
箏や三絃の稽古を始めると、興味津々な顔してこちらを見ていて、
いい音が出たときは、ぱしゃん、とごきげんさんにハネてみせた。
一緒に音楽聴くのが大好きだったMACH
相方のHONJAMACAより2年と2ヶ月も長生きしたMACH
なんだか知らないけど、今年は愛を失ってばかりだ。
考えを整理するのに描くポンチ画みたいなものって、
何かの切れ端に、らくがきっぽく、ぐじゃぐじゃ、
と描いたもののほうが、ピンと来たりする。
パワポやエクセルできれいに書くと、どうも実感がわかない。
えんぴつ書きで、線もゆるゆるがいいみたい。
まぁこの時間だから、
パワポやエクセルできれいに書く根性もないのだが。
頭痛がひどいのは、気圧配置のせいか、深夜ラジオで寝不足のせいか。
MEET THE MUSIC. 2009
全国民放FM53局 & KDDI presents
『忌野清志郎 Rock'n Roll Radio Show!』
真夜中の2時間、ラジオの前に正座して、
人生の大半をかけて愛した人の声を聴きふけった。
聴きながら、色んなことを思った、色んなことを思い出した。
とにかくたしかに、4ヶ月前に色んな景色が変わってしまったと思った。
そして、ちょっとした違和感、ちょっとした不完全燃焼感。
そう、自分の居場所はここだったはず。
音楽のなかの言葉は、世の中を変えられる。
博士課程が終わったら、もう一度旅に出ようか、
そんな音楽と言葉を書ける人を探す旅に。
<本日のおまけ>
なーんか、誰か知ってる人に似てる気がするけどなぁ・・・、
って考えてて、思い出した。
●ンプレスの●カモトさんだ(約1名の愛読者にしか分からないと思うけど~)
↓
国際指揮者コンクール、山田和樹さん優勝 若手の登竜門
http://www.asahi.com/culture/update/0920/TKY200909200100.html
赤字のところ以外は。
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◆あなたの基本性格
とても賢く、頭の回転が速い人といえます。そのため機転がきき、状況判断が的確で、どのような問題も素早く対処する適応力と決断力が評価されています。しかし、自己顕示欲が強いため、自分の思い通りに物事が進まないといらだったり、人の意見を聞こうとしない傾向もあります。独立心が強く、ときとして孤独を愛する性格が強くなりますので、自由をおかされたり、気持ちを詮索されることを極端に嫌うことがあります。そのような扱いにくい個性を持ち、風変わりな面もありますが、周りからうとまれることは少なく、その子どもっぽさが愛されるようです。思い通りに振る舞っているだけで、多くの人から憧れを持たれる、得な性格といえるでしょう。
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(http://special.fortune.yahoo.co.jp/special/love_marriage_activity/index.html)
えぇ、「自由をおかされ」ないよう5連休は引きこもりますとも。
いざ、孤独な執筆生活へ。
「1日中パソコンに向かってちゃダメですよ」
Bambooさんからクギ刺されちゃったけどね。