早朝5時前ぐらいに起床しただろうか?
天気は昨日とは打って変わって晴れ!
と思いたいところだったが雲がどんより広がっている。
今にも泣き出しそうな状態である。文句を言ってもしょうがないので準備をして出発する。
フロントには誰もいないが鍵さえ置いておいてくれれば良いと言う話だったのでフロントに鍵をおきそのまま出発した。]
まずは朝食。
新潟時代、アパートの近くにあり最も利用していたコンビニで朝食を取ろうと思って進んでいたのだが、
頭の中でぐるぐると渦巻く事があった。
『昨日、もう振り返らないって心に決めたじゃないか…それをやめて戻るような事をしていいのか?』
それでも、恐らく最後の最後だからという気持ちもあった。
この先、何かの機会でよっぽど近くに来ない限りここには来ないだろうと思っていたので
最後に寄っても良いんじゃないかとも思えてきた。しかし、
『それではいかん…そんな事では同じ事の繰り返しになる…』
そう思って、途中のコンビニで朝食を取り、アパート等に戻る事なく出発した。
一面の緑、稲。いずれなる日本人の主食。
この緑こそ日本人の原動力なのだろうとひっそりと思う。
その日の目標は最高で三国峠を越えて少し山を下った所にある新潟県の苗場というスキーで有名な場所である。
最悪で苗場の手前の町、越後湯沢だ。苗場の手前と言っても越後湯沢とはその場所にはかなりの差がある。
なんと言っても苗場が山頂付近だとするのなら越後湯沢は山の麓である。この山の差は後日の差を考えれば非常に大きい。
さて、それで進み始めたわけだが泣き出しそうと思っていた雨が降ってきた。
歩道橋の真下でカッパを着て走り出すがすぐに止む。
昨日と言い、雨に踊らせながらも大して気にせず走る。
すると、髭人の体に異常が…尻が痛いというのではない。
既に尻は痛かったのだから…膝なども軽く痛くなっていた。
ジーパンが膝に擦れてブツブツみたいのが出来ていたし、足の裏も靴に擦れたのかブツブツが出来ていた。
まぁそれらは自転車を漕ぐのに支障がない程度だったから問題は無い。
ただ、今回はまた別の異変だった。
それは…
「ヤバイ!眠い!」
その時俺は、車道の脇を走っていた。
歩道を走る事も可能だが、歩道って車道から車が進入しやすいようにと
段差がつけられているのでそれによって尻に負担がかかるしスピードも落ちる。
だから、少し危険でも車道を走ろうと言う事になっていた。
その状況で眠いなんて自体は非常に危ない。
車だって危ないのだから丸腰の自転車なんて死を意味するだろう。
すぐにコンビニに寄って、「眠眠打破」という眠気を除去するドリンクを飲んだ。
味は若干コーヒー味だったかな?だからこそ飲みやすかった。
他にも色々な成分が入っているんだろうけども飲んでから5分ぐらいするとじわじわと効いて来た。
「あ!眠くねぇ!確かに打破しているわ!!」
そう喜んで自転車に跨って進む。
ただ、「眠眠打破」の効果がどれくらい持つかわからないし、1日1本しか飲んではいけないらしい。
パックのお茶系飲料のカフェインでは弱すぎるらしく、その日も飲んでいたが眠くなってきてのだから効果は薄いと考えて良いだろう。
それから快調に飛ばし、1~2時間ぐらいで長岡に着いた。
まぁ、寄る所もないからそのまま通過なんだが、国道を通っている時に、結構驚く事があったね。
車道のアスファルトと、U字溝が離れていた。普段であればくっついていたはずだ。
最高で10cmぐらいはあったんじゃないだろうか?
自分の自転車はタイヤが厚いマウンテンバイクだったのだがそのタイヤでもはまると思えるぐらいの溝が出来ていた。
俺の握り拳が大体入ると言う大きさなのでかなりの物だ。
自転車のタイヤは楽々ハマる。チャリに乗っている最中に落ちれば転倒は免れられない。
地震であると断定は出来ないが、地震だと思って間違いないだろう。
標識には山古志村方向、通行止めのマーク。
開放されたって話は聞かないから未だに、孤立したままなのだろう。
やっぱテレビ画面を通じて、見ている世界と現実ってのは差がありますよ・・・
「油断していけねぇな」
と言う所であった。そして路面の様子に気を遣いながら長岡を通過。
長岡から小千谷に行く国道はトンネルがあって、そこは自転車の通行が出来ないようだったので再び、
小千谷市内を通り元の国道へ…その周辺が行きにボトルキャップを落とした辺りである。
普通のスピードを維持しながら路面を見ていくが既に小さいボトルキャップであるし
既に3日も経っていたから見つかる事は無かった。
そのまま走っていくが、遂に眠眠打破の効果が切れたらしく睡魔が襲ってきた。
頭がクラクラする。肉体の疲れもあったので、酒屋の駐車場に座り込んで携帯のアラームをセットし、腕組みをした。
5分ぐらいの仮眠である。アラームが鳴って止めたのだが、それだけも十分に効果があった。
多少、睡魔が抑えられたお陰でそのまま走る事が出来た。
友人とあったと言う事も会ってしょっちゅう友人からメールがあった。
とはいっても彼はその日、仕事をしているから休み時間にメールをしているのだが・・・
「今、どこ?」
疲れているのであまりに返すのが面倒だと放っておいたが、一応返した。
それで正午前になってそろそろ昼食を取ろうと言う事でお店に入ろうとしたのだが定食の価格が1000円を超えていたのでやめた。
やはり食事は1度に1000円以下にしたい。
疲れているのだからそんな事を気にする必要なんてないのだけど、
髭人は貧乏性なもので(苦笑)その店には入れないと先に進む事にした。
山ではないからちょっと行けばすぐに見つかるだろうと言う所だ。
そして、見つけたのが浦佐という新幹線も泊まる駅のお店で、「ロースカツおろしポン酢定食」の大盛りを食べる。チェーン店っぽい所だったからコレと言って特別なおいしさもなかったけども…疲れをいやすには十分だ。
かなり体力を使っていると言う事で脂系が欲しくなる。食べてから近くのコンビニでスニッカーズを購入した。
「山越えをするとなりゃ必要だろう。『お腹が空いたらスニッカーズ』だ!!」
と言う所だ。行きの三国峠でパワーダウンした事を教訓にした訳だ。
やはり、チョコ系はカロリーも高く、甘く体力もつく。気を取り直して出発する。
海に行って山越えをしなければならないわけだから坂も結構多くなる。
その為、休みも多くなり、休憩中メールを打っているときに、いきなり携帯が震えた。電話のようだ。
電話の主は母親。
チャリ旅行をしている事は知っているからな。
髭人「何?」
母「大丈夫?連絡くれないから・・・」
昨日の大雨の事で心配になったらしい。まぁ、かなり凄かったからな・・・
髭人「連絡しないから大丈夫なんだろ?」
と、返した。連絡できないような状態にならないともいえないが・・・
母「無理はしないでよ」
髭人『無理しないと帰れる訳ねぇだろ?現時点で結構、無理してんだよ・・・』
と言いたかったが、あまり不安にさせるような事を言う訳にも行かないから分かった分かったなんて返していた。うちの母親は異様なほど心配性だからな。
無用は不安は抱かせる必要はない。
まぁ無理と言っても我慢できるぐらいの無理だから、まだまだいけるというところであったが…
そのまま、走っていくと15:00ごろに越後湯沢に到着した。
14:00時前だったら苗場に行こうと思っていたからかなり迷った。
「14:00時を過ぎたが時間は15:00…
まだ時間としては行けるよなぁ…暗くなるまで3~4時間はあるし…
今日、苗場まで言ってしまえば明日、明後日が非常に楽になる。行くべきか行かざるべきか?」
悩みどころであった。ここは、自分一人で考えていても仕方ないと思ったので、交番を探した。
地元の人なら良いアドバイスしてくれるかもしれないし、泊まるとするならビジネスホテルを聞くも良しと言う所だ。
ガソリンスタンドで交番の場所を聞いて、交番に辿り着いた。警官もいてそのおっちゃんに聞いた。
髭人「苗場まで行こうかどうか迷っているんですが、自転車で2~3時間がつけますかね?」
警官「3時間もあれば着けるよ。トンネルがあるから、排ガスを吸う事になるだろうけどな」
髭人「苗場の方でビジネスホテルってありますかね?」
警官「あると思うけどな。でもこの時期だと学生の合宿が多いからな…う~ん…でも大丈夫だと思うが…」
髭人「そうですか?じゃぁ行ってみます」
と、走り出した物の数分経たないうちに交番に戻った。
体力的に持つか分からんし、苗場の方のホテルがどれくらいあるか分からなかったし、
越後湯沢ならば宿は沢山あるだろうと思って、結局、断念した訳だ。
警官「やっぱり戻ってきたのか?」
髭人「そうですね。あまり無理するのもよくないですから…」
それで、ビジネスホテルを聞いて、行ってみた。電話番号を聞こうと思ったが、そんなまどろっこしい事をしてないで
自分の足で行けというような事を言ってきたので、自分で行く事にしました。
店主「自転車と言う事は明日早いですよね?ちょっと私、明日は用事がありまして…
お隣に行ってみては如何でしょう?」
勘のいい方であった。
髭人「隣?料金は幾らぐらいでしょうかね?」
店主「4000円前後だと思いますが・・・」
そう思って、隣に行くと1泊4000円だそうだ。
髭人「じゃぁ1泊お願いします」
と言う事になり、部屋に案内された。話によるとどうやら、客は俺一人らしい。
まぁ、越後湯沢つったらスキー客が沢山来る土地である。
夏場、お祭りがあるらしいが、その時期以外の客は少ない事は間違いないだろう。
(初日の宿はスキー場という訳でもない。大丈夫なのか経営…まぁあのばあちゃんなら何とかしそうだけど…)
部屋に入ったら部屋中に乾ききっていない服をかけて寝た。
体はベタベタしていたが風呂に入れる時間帯でもなかったし、疲れていたのと睡魔にやられたからだ。
2時間ぐらい寝ただろうか?6時過ぎになり、風呂に入った。
「俺一人の風呂だ~」
と、大きな浴槽を大の字になってみたりできるだけ体を伸ばしたりしてみた。
汚くなるから泳ぐって事はしなかったけど一人の風呂と言う事で満喫しましたよ。
1日目の宿は一人だったけど、風呂は近所の銭湯だったから何人も客がいたから、あまり羽目を外した行動は出来なかった。
それにしても、体重計は自宅のと同じ物だったからビビった。
まぁあり得ない事ではないけどね…風呂が済んだら夕食って事で店のオバちゃんに
「近くに美味しい店ないですかね?」
なんて聞くと、パンフレットを貰ったのでそこに行こうと思った。
しかし、そのパンフレット、ちょっと当てにならない。
そのパンフレットが古いからなのか夏場だからなのか良く分からないがやってない店が多数見られた。
近くにあるだろうと言う事で歩いていったのだが、結構遠かったりした。一通り見に行ったりして一つのお店に落ち着いた。
さば味噌に定食。少々ご飯は少なめ。
まぁ、安めだったのであまり文句を言ってはいけません。
ご飯の大盛りを頼んだのだが少々、量的に物足りず、近くのコンビニで饅頭でも買おうと思った。
お店の人とは自転車の事で多少話しました。
普段ならレジの横にある100円ぐらいの饅頭でも1つ買おうと思ったが残念ながらない。
他に旨そうなお菓子を探すが、スナック菓子とかスカスカな物が多く。団子があったりしたが、量が多い。
「丁度いいぐらいのものがないな・・・」
コンビニ内をウロウロ歩き回り、サクッと食べられるアイス最中でも食べようと1つ手にとってレジに行った。
店員「180円です」
髭人「!?」
驚いたね。何の気なしに、レジにおいたらアイス最中が180円。
そのアイスの近くにチョコモナカジャンボという100円のアイスが売っていると言うのに、180円のアイス最中とは…
にしてもたかが80円の差に驚愕した俺ってのもなんとも貧乏臭い。
レジに出した以上、80円の差で「替えます」というのも恥ずかしいのでそのまま涼しげな顔をして180円を支払った。
そして
髭人「ようし!180円の味を確かめてみるか!」
と、思って食べてみる。最中の触感が普通の最中アイスとは違ったが、中身はカフェオレだったのだが普通であった。
髭人「う~ん…最中が80円増しなのか?」
と、ちょっと不満に残りつつ、最中を食べた。そして、宿に戻って、折角俺一人のための風呂なんだからと、もう1度風呂に軽く入った。
それから毎週見ているドラマを見ていたのだが睡魔には勝てず22:00前に就寝したのでした。
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自転車旅行リスト
天気は昨日とは打って変わって晴れ!
と思いたいところだったが雲がどんより広がっている。
今にも泣き出しそうな状態である。文句を言ってもしょうがないので準備をして出発する。
フロントには誰もいないが鍵さえ置いておいてくれれば良いと言う話だったのでフロントに鍵をおきそのまま出発した。]
まずは朝食。
新潟時代、アパートの近くにあり最も利用していたコンビニで朝食を取ろうと思って進んでいたのだが、
頭の中でぐるぐると渦巻く事があった。
『昨日、もう振り返らないって心に決めたじゃないか…それをやめて戻るような事をしていいのか?』
それでも、恐らく最後の最後だからという気持ちもあった。
この先、何かの機会でよっぽど近くに来ない限りここには来ないだろうと思っていたので
最後に寄っても良いんじゃないかとも思えてきた。しかし、
『それではいかん…そんな事では同じ事の繰り返しになる…』
そう思って、途中のコンビニで朝食を取り、アパート等に戻る事なく出発した。
一面の緑、稲。いずれなる日本人の主食。
この緑こそ日本人の原動力なのだろうとひっそりと思う。
その日の目標は最高で三国峠を越えて少し山を下った所にある新潟県の苗場というスキーで有名な場所である。
最悪で苗場の手前の町、越後湯沢だ。苗場の手前と言っても越後湯沢とはその場所にはかなりの差がある。
なんと言っても苗場が山頂付近だとするのなら越後湯沢は山の麓である。この山の差は後日の差を考えれば非常に大きい。
さて、それで進み始めたわけだが泣き出しそうと思っていた雨が降ってきた。
歩道橋の真下でカッパを着て走り出すがすぐに止む。
昨日と言い、雨に踊らせながらも大して気にせず走る。
すると、髭人の体に異常が…尻が痛いというのではない。
既に尻は痛かったのだから…膝なども軽く痛くなっていた。
ジーパンが膝に擦れてブツブツみたいのが出来ていたし、足の裏も靴に擦れたのかブツブツが出来ていた。
まぁそれらは自転車を漕ぐのに支障がない程度だったから問題は無い。
ただ、今回はまた別の異変だった。
それは…
「ヤバイ!眠い!」
その時俺は、車道の脇を走っていた。
歩道を走る事も可能だが、歩道って車道から車が進入しやすいようにと
段差がつけられているのでそれによって尻に負担がかかるしスピードも落ちる。
だから、少し危険でも車道を走ろうと言う事になっていた。
その状況で眠いなんて自体は非常に危ない。
車だって危ないのだから丸腰の自転車なんて死を意味するだろう。
すぐにコンビニに寄って、「眠眠打破」という眠気を除去するドリンクを飲んだ。
味は若干コーヒー味だったかな?だからこそ飲みやすかった。
他にも色々な成分が入っているんだろうけども飲んでから5分ぐらいするとじわじわと効いて来た。
「あ!眠くねぇ!確かに打破しているわ!!」
そう喜んで自転車に跨って進む。
ただ、「眠眠打破」の効果がどれくらい持つかわからないし、1日1本しか飲んではいけないらしい。
パックのお茶系飲料のカフェインでは弱すぎるらしく、その日も飲んでいたが眠くなってきてのだから効果は薄いと考えて良いだろう。
それから快調に飛ばし、1~2時間ぐらいで長岡に着いた。
まぁ、寄る所もないからそのまま通過なんだが、国道を通っている時に、結構驚く事があったね。
車道のアスファルトと、U字溝が離れていた。普段であればくっついていたはずだ。
最高で10cmぐらいはあったんじゃないだろうか?
自分の自転車はタイヤが厚いマウンテンバイクだったのだがそのタイヤでもはまると思えるぐらいの溝が出来ていた。
俺の握り拳が大体入ると言う大きさなのでかなりの物だ。
自転車のタイヤは楽々ハマる。チャリに乗っている最中に落ちれば転倒は免れられない。
地震であると断定は出来ないが、地震だと思って間違いないだろう。
標識には山古志村方向、通行止めのマーク。
開放されたって話は聞かないから未だに、孤立したままなのだろう。
やっぱテレビ画面を通じて、見ている世界と現実ってのは差がありますよ・・・
「油断していけねぇな」
と言う所であった。そして路面の様子に気を遣いながら長岡を通過。
長岡から小千谷に行く国道はトンネルがあって、そこは自転車の通行が出来ないようだったので再び、
小千谷市内を通り元の国道へ…その周辺が行きにボトルキャップを落とした辺りである。
普通のスピードを維持しながら路面を見ていくが既に小さいボトルキャップであるし
既に3日も経っていたから見つかる事は無かった。
そのまま走っていくが、遂に眠眠打破の効果が切れたらしく睡魔が襲ってきた。
頭がクラクラする。肉体の疲れもあったので、酒屋の駐車場に座り込んで携帯のアラームをセットし、腕組みをした。
5分ぐらいの仮眠である。アラームが鳴って止めたのだが、それだけも十分に効果があった。
多少、睡魔が抑えられたお陰でそのまま走る事が出来た。
友人とあったと言う事も会ってしょっちゅう友人からメールがあった。
とはいっても彼はその日、仕事をしているから休み時間にメールをしているのだが・・・
「今、どこ?」
疲れているのであまりに返すのが面倒だと放っておいたが、一応返した。
それで正午前になってそろそろ昼食を取ろうと言う事でお店に入ろうとしたのだが定食の価格が1000円を超えていたのでやめた。
やはり食事は1度に1000円以下にしたい。
疲れているのだからそんな事を気にする必要なんてないのだけど、
髭人は貧乏性なもので(苦笑)その店には入れないと先に進む事にした。
山ではないからちょっと行けばすぐに見つかるだろうと言う所だ。
そして、見つけたのが浦佐という新幹線も泊まる駅のお店で、「ロースカツおろしポン酢定食」の大盛りを食べる。チェーン店っぽい所だったからコレと言って特別なおいしさもなかったけども…疲れをいやすには十分だ。
かなり体力を使っていると言う事で脂系が欲しくなる。食べてから近くのコンビニでスニッカーズを購入した。
「山越えをするとなりゃ必要だろう。『お腹が空いたらスニッカーズ』だ!!」
と言う所だ。行きの三国峠でパワーダウンした事を教訓にした訳だ。
やはり、チョコ系はカロリーも高く、甘く体力もつく。気を取り直して出発する。
海に行って山越えをしなければならないわけだから坂も結構多くなる。
その為、休みも多くなり、休憩中メールを打っているときに、いきなり携帯が震えた。電話のようだ。
電話の主は母親。
チャリ旅行をしている事は知っているからな。
髭人「何?」
母「大丈夫?連絡くれないから・・・」
昨日の大雨の事で心配になったらしい。まぁ、かなり凄かったからな・・・
髭人「連絡しないから大丈夫なんだろ?」
と、返した。連絡できないような状態にならないともいえないが・・・
母「無理はしないでよ」
髭人『無理しないと帰れる訳ねぇだろ?現時点で結構、無理してんだよ・・・』
と言いたかったが、あまり不安にさせるような事を言う訳にも行かないから分かった分かったなんて返していた。うちの母親は異様なほど心配性だからな。
無用は不安は抱かせる必要はない。
まぁ無理と言っても我慢できるぐらいの無理だから、まだまだいけるというところであったが…
そのまま、走っていくと15:00ごろに越後湯沢に到着した。
14:00時前だったら苗場に行こうと思っていたからかなり迷った。
「14:00時を過ぎたが時間は15:00…
まだ時間としては行けるよなぁ…暗くなるまで3~4時間はあるし…
今日、苗場まで言ってしまえば明日、明後日が非常に楽になる。行くべきか行かざるべきか?」
悩みどころであった。ここは、自分一人で考えていても仕方ないと思ったので、交番を探した。
地元の人なら良いアドバイスしてくれるかもしれないし、泊まるとするならビジネスホテルを聞くも良しと言う所だ。
ガソリンスタンドで交番の場所を聞いて、交番に辿り着いた。警官もいてそのおっちゃんに聞いた。
髭人「苗場まで行こうかどうか迷っているんですが、自転車で2~3時間がつけますかね?」
警官「3時間もあれば着けるよ。トンネルがあるから、排ガスを吸う事になるだろうけどな」
髭人「苗場の方でビジネスホテルってありますかね?」
警官「あると思うけどな。でもこの時期だと学生の合宿が多いからな…う~ん…でも大丈夫だと思うが…」
髭人「そうですか?じゃぁ行ってみます」
と、走り出した物の数分経たないうちに交番に戻った。
体力的に持つか分からんし、苗場の方のホテルがどれくらいあるか分からなかったし、
越後湯沢ならば宿は沢山あるだろうと思って、結局、断念した訳だ。
警官「やっぱり戻ってきたのか?」
髭人「そうですね。あまり無理するのもよくないですから…」
それで、ビジネスホテルを聞いて、行ってみた。電話番号を聞こうと思ったが、そんなまどろっこしい事をしてないで
自分の足で行けというような事を言ってきたので、自分で行く事にしました。
店主「自転車と言う事は明日早いですよね?ちょっと私、明日は用事がありまして…
お隣に行ってみては如何でしょう?」
勘のいい方であった。
髭人「隣?料金は幾らぐらいでしょうかね?」
店主「4000円前後だと思いますが・・・」
そう思って、隣に行くと1泊4000円だそうだ。
髭人「じゃぁ1泊お願いします」
と言う事になり、部屋に案内された。話によるとどうやら、客は俺一人らしい。
まぁ、越後湯沢つったらスキー客が沢山来る土地である。
夏場、お祭りがあるらしいが、その時期以外の客は少ない事は間違いないだろう。
(初日の宿はスキー場という訳でもない。大丈夫なのか経営…まぁあのばあちゃんなら何とかしそうだけど…)
部屋に入ったら部屋中に乾ききっていない服をかけて寝た。
体はベタベタしていたが風呂に入れる時間帯でもなかったし、疲れていたのと睡魔にやられたからだ。
2時間ぐらい寝ただろうか?6時過ぎになり、風呂に入った。
「俺一人の風呂だ~」
と、大きな浴槽を大の字になってみたりできるだけ体を伸ばしたりしてみた。
汚くなるから泳ぐって事はしなかったけど一人の風呂と言う事で満喫しましたよ。
1日目の宿は一人だったけど、風呂は近所の銭湯だったから何人も客がいたから、あまり羽目を外した行動は出来なかった。
それにしても、体重計は自宅のと同じ物だったからビビった。
まぁあり得ない事ではないけどね…風呂が済んだら夕食って事で店のオバちゃんに
「近くに美味しい店ないですかね?」
なんて聞くと、パンフレットを貰ったのでそこに行こうと思った。
しかし、そのパンフレット、ちょっと当てにならない。
そのパンフレットが古いからなのか夏場だからなのか良く分からないがやってない店が多数見られた。
近くにあるだろうと言う事で歩いていったのだが、結構遠かったりした。一通り見に行ったりして一つのお店に落ち着いた。
さば味噌に定食。少々ご飯は少なめ。
まぁ、安めだったのであまり文句を言ってはいけません。
ご飯の大盛りを頼んだのだが少々、量的に物足りず、近くのコンビニで饅頭でも買おうと思った。
お店の人とは自転車の事で多少話しました。
普段ならレジの横にある100円ぐらいの饅頭でも1つ買おうと思ったが残念ながらない。
他に旨そうなお菓子を探すが、スナック菓子とかスカスカな物が多く。団子があったりしたが、量が多い。
「丁度いいぐらいのものがないな・・・」
コンビニ内をウロウロ歩き回り、サクッと食べられるアイス最中でも食べようと1つ手にとってレジに行った。
店員「180円です」
髭人「!?」
驚いたね。何の気なしに、レジにおいたらアイス最中が180円。
そのアイスの近くにチョコモナカジャンボという100円のアイスが売っていると言うのに、180円のアイス最中とは…
にしてもたかが80円の差に驚愕した俺ってのもなんとも貧乏臭い。
レジに出した以上、80円の差で「替えます」というのも恥ずかしいのでそのまま涼しげな顔をして180円を支払った。
そして
髭人「ようし!180円の味を確かめてみるか!」
と、思って食べてみる。最中の触感が普通の最中アイスとは違ったが、中身はカフェオレだったのだが普通であった。
髭人「う~ん…最中が80円増しなのか?」
と、ちょっと不満に残りつつ、最中を食べた。そして、宿に戻って、折角俺一人のための風呂なんだからと、もう1度風呂に軽く入った。
それから毎週見ているドラマを見ていたのだが睡魔には勝てず22:00前に就寝したのでした。
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