「頭脳戦艦ガル」 レビュー (ファミコン)

縦スクロールシューティング（コレ重要！ものすごく重要！！）
チーム・バイオテッカーズが開発
dB-SOFTから発売
１９８５年１２月１４日発売

あらすじとしては
自機「ジスタス-21」を操作し
パーツを１００個集め宇宙空間制御装置「ドラッグ」を破壊するのが目的

あらすじには「ジスタス-21」と宇宙空間制御装置「ドラッグ」って固有名詞が出て来る。



特徴としては
パッケージに「ＳＣＲＯＬＬ ＲＰＧ」と書かれている点。



「シューティング」だけどね。

地上面のステージ最後には左右と分岐がある。


点数は１５点

良い点
・特になし

悪い点
・ジャンル詐欺
・パワーアップしなさすぎ
・パーツ集め面倒過ぎ
・バグあり

悪い点の解説
・ジャンル詐欺
一応本ソフトは「ＳＲＰＧ」

「スクロール ロールプレイニング ゲーム(scroll role-playing game)」

の略だそうだ。パッケージにも書かされている。
ゲームとしては完全にシューティングであるが…
元々の「ロールプレイニングゲーム」の意味はwikiによると

『参加者が各自に割り当てられたキャラクター（プレイヤーキャラクター）を操作し、一般にはお互いに協力しあい、
架空の状況下にて与えられる試練（冒険、難題、探索、戦闘など）を乗り越えて目的の達成を目指すゲームの一種』

だそうだ。それで一応スクロールするという点を踏まえれば
強ちジャンル詐欺とは言えんけど、既に「シューティング」というジャンルが確立していたのだから
最終的には「詐欺（Ｓａｇｉ）ＲＰＧ」って事なのだろう…


・パワーアップしなさすぎ
このゲームにはパワーアップアイテムが存在しない。
じゃぁパワーアップしないかと言うとそうではない。
取説には「敵機を倒していくとパワーアップしていく」という非常にアバウトな内容
攻略本には「地上物を含まない敵機を一定数倒す毎にパワーアップする」とのこと（死ぬとリセット）
４段階。
その際、死ぬと１段階戻されるだけで残機は減らない。
シューティングであれば１ステージにつき１つや２つのパワーアップはしていいものだが
一定数倒す事でのパワーアップという仕様上、死なずにずーっとプレイし続け

「音楽が変わった！何コレ！？」

と、思う人が多かったはずだろう。


・パーツ集め面倒過ぎ
パーツは１００個集めなければならない。
地上ステージ、コアステージ、宇宙ステージは計３０ステージである。

ん？

と、思う人が多かろう。
そう１周で集める事は出来ず何度も周回しなければならないのだ。

一応エリア１９に出る
「ヴィゾー」と取るとパーツ１０個分の効果なんだそうだ。
それを取っても２周半はしなければならないのだがな…
（エリア１５のヴァルキューレの登場が条件）

ちなみにエリア３０
「バルバール」に５発弾を打ちこむと
パーツ全てが失う代わりに１０万点もらえるんだとか…
このゲームで点数を競いたいという方は是非利用しよう！（いねーよ）

・バグあり
２０面終わり際で死ぬとエリア３１にワープする。
システム上存在しないので入ったらもう抜け出せずそのうちフリーズしてしまう。
デービーソフトの攻略本で注意喚起されているのだとか…


裏ワザを紹介しておく

・無敵
タイトル画面で

「Ａ」「Ａ」「↓」「→」「→」「→」「Ｂ」「↑」「↑」「↑」「↑」

の順に押す。爆発音がしたら成功
壁に接触するとミスになるが残機は減らず…


ジスタスバッジ・ガル勲章

高得点をマークしたプレイヤーに対し、デービーソフトは特製のプレゼントを用意していた。20万点突破で「ジスタスバッジ」、100万点突破で「ガル勲章」を貰えることが取扱説明書に記載されている。条件を達成したことが解る状態の画面写真を撮影し、説明書記載の通りにデービーソフトに送付することで、
達成した条件に応じたプレゼントを入手することができた。

「みうらじゅん」氏と「すぎやまこういち」氏が対談した際に
自身が最もクソゲーだと思ったソフトを持ち寄る事になり両氏の手に握られていたのが本ソフトとのことである。

チュンソフトの「中村光一」氏が

「（本作のせいで）ドラクエがファミコン初のRPGになれなかった」

との事だがドラクエ１発売２か月前に「ハイドライドスペシャル」（アクションＲＰＧ）が出ている。


このゲームとしての問題点が多すぎる…
そしてネタ性が高いというだけでゲーム自体に魅力はない。


ＰＳ）ソフト画像がないのは、ソフトに名前が書かれているからだ…
　名前を書くのならせめて裏にしてくれよかーちゃん！！

ＰＳ）ソフト画像が欲しかったから買い直したぜ！
　税込み３２４円だったからさほど痛くはない…
　でも、３２４円分のレビュー価値あるかな？

ここからがネタバレ

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ラスボスの「ドラッグ」を破壊するとメッセージが出る。
「頭脳戦艦ガル」に帰還したというメッセージが…

そう。
メッセージのみで劇中で「頭脳戦艦ガル」が出る事はないのである。

じゃぁ、何でそれをタイトルにしたのかは…知らん。
大抵、シューティングゲームのタイトル名ってのは「自機」もしくは「ラスボス」なんだけどな…
出てきもしない戦艦をタイトルにされてもなぁ…首をかしげるわ。

「シューティング」なのに「ＳＲＰＧ」と言ったりなど…
作り手側の頭脳の方も宇宙空間制御装置「ドラッグ」に制御されていたんではなかろうか？

あ？
髭人の頭脳は「危険ドラッグ」にやられているだと！？
「危険ドラッグ」はやってはいないが、頭脳がやられているという点に関しては否定せん！！