髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「ファミリージョッキー」 レビュー (ファミコン)

2013-05-17 18:25:06 | ファミコンレビュー
ファミリーシリーズ
馬を使ってのレースゲーム
開発はナムコ開発一部
発売はナムコ
1987年4月24日発売
「ゲームセンターCX ~有野の挑戦~」 #185 & #186 プレイソフト

あらすじ…
なんてのは存在しないな。

特徴としては
「16頭の能力が異なる馬の中から自分の馬を選択し、レースで勝っていく」というモードと
「家族4人でレースを予想し、誰よりも稼いだ人が勝ち」というモードの2種がある。

両モード共通してレースを行う。
レース結果が4位までに入れば次のステージをプレイできる。
一方、レース結果が5位や6位になるか障害で転倒し画面外に出されると
その時点でゲームオーバー。

レースの総合賞金(点数)に応じて次のレースが決定される。
「G-1」をプレイするには3億5千万が必要との事。


家族で競馬を予想するってモード。
4人家族で父、母、娘、息子という家族構成

父と母はいいけど子供は女の子と男の子という姉弟。
おいおい。18歳未満じゃねぇか。いいのかよ。
おねえちゃんは「ヤヨイ」って名前だったな。
ナムコつながりでそんな名前の貧乏なアイドルがいたっけ?(苦笑)
ちなみに弟は「ユウタ」

名前はさておき4人一家が1人1万円を元手に馬連方式で当てる訳だ。
馬連とは1位と2位を当てる事だ。順番は当てる必要はない。

このモードは家族のお金が0になるかレースで負けると終了となる。
馬券を当ててお金がいくらあろうとレースでゲームオーバーになると
こちらのモードも強制的にゲームオーバーである。


操作
十字キー:操作
Aボタン:鞭入れによる加速 (スタミナ使用)
Bボタン:ジャンプ (横移動時のみ)

各馬スタミナがあり、走らせていると常時使用する。
鞭を入れるとその分、減りも速くなり、0になると鞭を入れてもほとんど加速しなくなる。

アイテムの種類

Sp(スピード):最高速が上がる。
St(スタミナ):スタミナ(ゲージが尽きると鞭入れでの加速が殆どできなくなる)最大量が増える。
T(ターボ):加速が良くなる。
J(ジャンプ):ジャンプの距離が延びる。
G(ガッツ):相手にぶつかった時のスタミナの減りを減らす。

★(スター):スタミナ上昇
ドクロ:スタミナ減少

※馬毎に「タイプ」という要素がある。
 数字によって
 競馬にある「逃げ」とか「追い込み」とか「先行」という走りの種類というわけではない。
 数字が高いほど悪天候や路面の悪さに影響を受けづらくなるという要素だ。
 ただ、アイテムは出ずゲーム中に上昇させることはできない。
 


点数は80点

良い点
・手に汗握るレースの攻防
・暇潰しに丁度いいプレイ時間
・緊張と緩和の絶妙さ

悪い点
・運ゲー
・2P時の難しさ

良い点の解説
・手に汗握るレースの攻防
敵と体当たりすることによって
前にいる方は前方に弾かれ、後ろにいる方は後方にはじかれる。
これを利用することで競争を有利に進めるのがこのゲームのコツである。
このゲームに妨害による反則はない。

・暇潰しに丁度いいプレイ時間
最大16レース。
1レース2分ぐらいで終わるので全レースちゃんと走っても30分ぐらいで済む。

・緊張と緩和の絶妙さ
レースが始まり、ゆっくり走り出しアイテムを取り徐々にスピードを上げて
最後の直線で

「うおおお!」

と本気を出す。
ゴールして次のレースまでの数秒間の休憩。
それから再びレースに出走する。
以下繰り返し。
これが数時間も繰り返されると飽きるだろうが上記の通り16レース。
30分程度で済むという長さもまた素晴らしい。


悪い点の解説
・運ゲー
能力アップアイテムがランダムに配置されているので
場所によって取れない配置があるのがいらだたしい。
まぁ、それはスピードを調節すればある程度、対応は可能だが
後半のステージはいくらスタミナが上がっても普通に走っていると
枯渇するので体力回復の「スター」を取る必要がある。

そんな中で後半のG-1。
髭人がプレイ。
成績は1位を取り続け、「スピード」や「スタミナ」などアイテムを取り
申し分のない仕上がりの髭人の愛馬「インターラプター」

レース開始、障害も難なく飛び、順調。順調。
全レース1位と行けそうな実感がある。


第1コーナー曲がる。現れたのは…

髭人「チッ…ドクロか…次もドクロか…
 まぁ、そういう事もあるわ」
(1か所に付き「スター」か「ドクロ」の2つが出る。)

第2コーナー曲がる。現れたのは…

髭人「あ?ドクロ?またドクロじゃねーか。
 おいおい。スタミナそろそろヤバいぞ」

第3コーナー曲がる。現れたのは…

髭人「5つ目、またドクロ!?次がドクロなら終わる!
 次がドクロなら!終わる…」


……そして……



髭人「ふっっっっっっざけんなぁぁぁぁぁぁぁ――――――!!
 ああああああああああああ―――――!!」

最終コーナーを曲がるとスタミナは尽き減速を余儀なくされ、諦めず障害を飛ぼうとするも
やっぱりダメで転倒…

髭人「うわあああああああぁぁぁぁ!!
 インタァァァ-ラプタァァァァ―――――――――――――――!!」

髭人の愛馬『インターラプター』は画面外に消えた…
ドクロが出る「G-1」は距離が長く、スタミナは枯渇する。
だからスタミナ回復アイテムである「スター」が必須となるのだが「ドクロ」オンリーとか…
それで16レースが水の泡…
俺は自分の愛馬にこう声をかけた。

髭人「インターラプターよ。お前は悪くない!
 悪いのはこんな運要素にした製作者連中だ!お前は悪くない!」

・2P時の難しさ
ぼっちゲーマーの髭人はあまり感じなかったが
敢えて2Pモードでプレイしてみた。2人同時プレイである。
このゲーム、アイテムでのパワーアップが後半、上位入賞のキーになってくるというのに
2P時のアイテムの出現の個数は1P時と変わらない。
その効果も倍増するような措置もない。

つまり、協力体制をとろうとアイテムを分け合うと
1P時の半分のアイテム効果しか得られないということだ。
ゲームオーバーを免れる4位以内を多めに取る状態だと
16戦で「G-1」に行けずにゲーム終了となる。(獲得賞金3億5千万以上)
1人だけにアイテムを集中させると後半、取ってない相方が、非常に苦しくなる。
もしG-1を1、2フィニッシュで飾ろうとするなら

「卓抜したコントローラ操作」「絶妙なコンビネーション」「神がかり的な運」

この3つが揃わないと不可能な偉業といえるだろう。
もはやTASのように内部を調整しないとまず不可能。
まぁ、このゲーム2人プレイをしたら
2人で好成績を目指すという協力プレイより
相手にわざと体当たりをするという対戦プレイになる可能性の方が高いし面白いだろうけどね。




このゲーム「安西先生ゲーム」でもある。

「最後まで希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合(レース)終了だよ」

と、いう事だ。
原理はわからないが敵の全馬がスタミナ切れで謎の超減速してこちらが勝てる事もあるからである。
こちらのスタミナが尽きてもリセットを押さず頑張るのは非常に重要(非常にマレであるが)
白髪鬼の言葉が身に染みるぜ…


それにしてもこの「ファミリージョッキー」は最近、面白いと再発見した良ゲーである。
ガキの頃、ちょっとプレイした事があったんだけどあまり面白さを見つけられなかった。
その理由は…

「障害」

である。

ガキ髭人「次のレース、障害来た。終わった…」

直前で加速して(Aボタン)飛ぼうとする(Bボタン)とコケるんだよね。
このゲーム。加速の仕様としてAボタンを押した時、
スピードは折れ線グラフで示すと
放物線状に速度が上がって下がるという感じである。

一定速度以上でジャンプしないとないと失速するという仕様もあるので
障害直前で加速をした直後ジャンプするとジャンプで失速して障害に直撃する。
感覚としては障害手前1~2馬身ぐらいの所で加速しジャンプすると勢いが出たままジャンプができる。

「矢じりみたいなところで加速し障害でジャンプ」

という要領かな。音で言うのなら

「タンタン」ぐらいのペースでA、Bボタンを押すと順調に飛び越せる。
「タタン」と叩くと失速するだろう。


思うように障害が飛び越せるようになってこのゲームは初めて楽しくなってくる。
できないうちはずっと

「障害○ね」

と言い続けることになる。
(言ってみた物の…全く関係ない団体からクレームが来そうなヤバイ発言だな)

後、馬は16頭いて好きに選んでいいが上位を狙うのであれば
成長する事が出来ないタイプが高く、最初から最高速(スピード)が高めの

「エクスプレス」か「インターラプター」だろうか?

まぁ、ただ単にゲームを楽しみたいっていうのであれば
「カモノネギ」なんて覚えやすい馬にするのもいいかもしれない。
問題なのは愛だわな。


しっかし、このゲーム、もっとシリーズ化しても良かったんじゃないかって思うんだよなー。
SFCで4~5人対戦とか熱くなったはずなのにー。
それでお邪魔アイテムとか豊富な障害物などを増やしたら面白い。

と、思って調べていたら「ファミリージョッキー」はゲームボーイやWiiで既に出ていた。
Wiiの方は2008年に。
ただ、視点がマリオカート等のプレイヤー少し後方からの一人者視点ってのがね。
「マリオカート」のようにコースが複雑で差がつきやすいゲームならそっちにすべきだけど…
「ファミリージョッキー」のコースってトラックという単純な構造。
だから「ボンバーマン」みたいに俯瞰視点だとみんなの状況が分かりやすいし、
全員で邪魔をし易い方ならなー。
まぁ、Wiiの場合はコントローラを使い鞭を振るって馬に乗っている感覚を重要視したようだからな…



ん?こんな所でアイデア出しても無意味だわな(苦笑)
今更、「ファミリージョッキー」を作り直してもさほど盛り上がらんわな。
でも、そんなことを言うほど髭人がお気に入りになったと思った頂ければ幸いである。

「ファミリージョッキー」の今後の事はさておき、短い時間で熱くなれるいいゲーム。
初めのうちはジャンプの仕様で戸惑う物のそれをマスターし敵に接触し、
前に押し出してもらうというテクニックも物にすればこのゲームは覚醒する。




走れ!我が愛馬「インターラプター」!
最終コーナーを回ったぁぁぁ!!トップをもぎとれぇぇぇぇ!!
そしてライバル達は「インターラプター」のケツを押せぇぇぇぇぇ!!




PS)「ゲームセンターCX」で2回に分けての放送となる。
 有野課長やスタッフ達の盛り上がりも伺える非常に優良なゲーム。
 髭人は隠れた名作としてオススメする。
 せめて後半のレース中には必ず1つはスターが出る仕様なら…
 得点を95点ぐらい挙げても良かった。
 運ゲーでなければ…
 その部分だけが非常に惜しまれる…

PS2)良く調べたら
 PCエンジンで 1991年9月20日に
 「ワールドジョッキー」というタイトルが発売されていたとの事
 マルチタップを4人同時対戦が出来たという事で…
 髭人のプレイしたいのがそこにあったんやないか!
 スーパーファミコンでも出てくれたなぁ…
 あんまり売れなかったのかな。
 だからこその隠れた名作か…











ネタバレはなし






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