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「魔法のプリンセス ミンキーモモ ~リメンバードリーム~」 レビュー (ファミコン)

2014-12-29 21:00:54 | ファミコンレビュー
アニメ「魔法のプリンセス ミンキーモモ」のゲーム
大筋では町を歩き回る「アドベンチャー」
問題解決のために多くの「ミニゲーム」等を行う。
ユタカから発売
1992年7月29日発売
(アニメ版2期[海モモ]は1991年10月2日~1992年12月23日まで放送)


アニメ自身のあらすじはwiki等で調べてもらいたい。
(というか、俺知らんし…)

ちなみに上で「海モモ」と称したのは「ミンキーモモ」1期と2期があるからで
1期は「空モモ」。2期は「海モモ」と言われているからだ。
その違いは作中の夢の国の所在だそうだ。
髭人はまるで知らないので気になる方はwiki等を読んでくださいませ。
(我ながらwiki投げ酷いな…)

では、ゲームのあらすじとしては
「モモ」が朝遅く目覚めたが今日は夏休みという事に気づきホッとして
両親にどこか連れて行ってくれないかとねだると
両親は疲れなのか何なのかやる気が起きないという。
それで仕方なく外に出てみると町中の人が
どうも両親と同じく何もかもに意欲を失っている様子。
そのまま歩いているとモモの実の両親である
「マリンナーサ国王」と「王妃」が真相を語ってくれる。
『マリンナーサ』とは海の底に沈んだ夢の国で「モモ」はそこの王女という事だ。

その国王と王妃がいうには
『マリンナーサ』の10個集めるとなんでも願いがかなうという
「ドリームパール」という宝石が「バグー」という魔物が盗んでいき
「モモ」の町に逃げ込んだという。
『ドリームパール』はその際に飛び散ったという。
「バグー」はしかも願望の『夢』を食べるという奴で
みんなが無気力になっているのはそのせいだという。
みんなの夢を取り戻すために『ドリームパール』を集めるのが
このゲームの「モモ」の目的となる。

特徴としては
基本はベルトスクロールで上下に奥行きがありフィールドを跨ぐ形となっている。
それで「モモ」を動かし家に入ったりお店に入ったりして
人に話しかける事でイベントが進む。

イベント時は多くミニゲームをこなす。


点数は70点

良い点
・モモの表情豊かでよく動く

悪い点
・特になし


良い点の解説
・モモの表情豊かでよく動く
やはり主役という事もあって「モモ」の顔グラフィックの表情が豊か
変身シーンはファミコンにしてはそこそこのアニメーションもするし
アクション時の被ダメージ時の転ぶ動きなど非常に丁寧。



当時の多くの魔法少女アニメは
最近の「プリキュア」「まどか☆マギカ」などとは違い、戦わなかった。
そういった戦う魔法少女のはしりは「セーラームーン」辺りかな?
当時の魔法少女は大体、「婦警」とか「ナース」とか「学校の先生」などの
仕事をする女性の職業に変身することが多く
その目的は主に「人助け」だった。
(あ、アイドルに変身する「クリーミーマミ」などもいたっけか?
 そこに触れ始めると長くなるから割愛するが…)
何に変身するかも当時の女の子達なんかも胸ときめかせてみていたのだろう。
あ…
当時にもいたであろう大きいお友達もまた胸をときめかせていた事だろう。
(それは余計な話)

ゲームとしては
様々な人助けをしていって「ドリームパール」を集めていくのだが
ミニゲームが数種類ある。
(ドリームパール分と同じ数ミニゲームがあるわけではない)
それによって「ゲームオーバー」にもなるが「コンテニュー」は無限で、
タイトル画面に戻されるなどという事はなく
そのミニゲームの最初から再開できるのはありがたい。
当時の女の子的にはクリアできたのだろうか?
まぁ、髭人も数回でクリア出来たので折れずに繰り返しやっていれば
クリアレベル出来ると思う。

やっぱりこのゲームは「モモ」の可愛さを愛でるって感じかね。
ガチなゲームを楽しむって代物じゃないもの。そもそも対象は女の子だもの。
良い歳したオッサンが

「このゲーム
 女児向けかと思って甘く見ていたらクッソ面白ぇぇぇ!!」

などと歓喜するものではない。
(ミニゲームの内、「Dr.モモ」は意外に面白い)
その立ち位置を間違えてはいけない。
変身シーンは良い点で挙げた通り、ファミコンながら頑張っているし
1枚絵の「モモ」の絵はそこそこ大きく、しっかりと描かれている。
ゲームオーバーなどは
多くのゲームは「CONTINUE」or「END」を真っ黒い画面で選ぶだけだが
このゲームはしゃがみこんで泣いている「モモ」の1枚絵もある。
わざとゲームオーバーになるなんてのもいいのかもしれない。
そういった部分で作り手のコダワリというかモモ愛を感じられる。

ちょっとした不満を言うのなら変身シーンを任意で見られない点かなぁ~。
『ゲームセンター』って場所にいくと、プレイしたミニゲームは任意で遊べるのに…
ちと残念。
(と言っても変身シーンは全く同じで
 最後の変身後の1枚絵のみが異なるにしか過ぎないが…)

髭人は1500円もかけてこのソフトを買った。
1000円以上のゲームは躊躇う髭人だが今まで売られているのを見たことがなかったし

「同価格1500円で見逃して激しく後悔した『リップルアイランド』の二の舞はごめんだ」

と思って買った。
それに見合う内容…ではなかったかねぇ~。
まぁ、500円以下のぐらいのソフトばっか買っているから
ハードルがものすごく上がってしまっているが(苦笑)


そうそう。このゲームには占いが出来る。
「ゲームセンター」に行くと
「生年月日」と「今日の日付」を入力する事により占いが出来るのだ。
女の子要素だといえる。
ロストワード オブ ジェニー」と一緒だな。
(あっちは適当すぎたが)
ちなみに髭人は検証のため

「どこまで入力できるんだろ?」

と、試しに生年月日の年を押しまくってみた。
(上下ボタンを押すことにより1ずつ変化)
で、3000年を超えたぐらいで嫌気がさした。
きっと9999年まで可能なんじゃないだろうか?

髭人「取り敢えず生年月日は3013年1月4日!!
 次は占いたい日か…
 下限はそれぐらいになるか調べてみよう」

1900年を下回ることが出来た。

髭人「1897年12月21日!よし!占い開始!」

ゲーム『入力が間違っているみたい』

と、入力のやり直しを求めてきた。
しかも、入力した生年月日と占いたい日のデータを残している。

髭人「あ?ふざけんなよ。
 これからボタン押して今日の日付が生年月日以降にしろだなんてよ」

Bボタンを押す。
キャンセル不可

髭人「うん。やめよう…」

髭人はリセットに手を伸ばしたのだった。

生年月日の上限も下限もかなり幅があるので、
歴史上人物の運勢を知りたい日の運勢を調べる事が出来るだろう。
だから生年月日がわかっているのなら

「『織田信長』さんの『本能寺の変』の日を占ってみよう!」

などとバカな事も可能。
気になる人は試してみてね。(普通いねぇよ)



髭人のバカな発想はともかく、日付の入力は現在時間も可能だから
「ミンキーモモ」をリアルタイムで見ていた子供たちは
結婚して子供がいる人もいるだろう。
お子さんと占いを一緒にやってみるのも楽しいかもしれないね。
親が占いをやって楽しんだという思い出が更に子に引き継がれていく…
こんな壮大なことになるって製作者は考えていたのだろうか?


え?
髭人はどうなのかって?


……
 ……
  ……
   …よせよ…

ゲームをプレイしていてジャンプできるてその時、軽くモモのスカートがなびく。
それを見て

「お!!
 パンチラするんじゃないのか?」

などとちょっとドキッとしていたオッサンに聞いてはいかん話さ~。
どんな高い所からジャンプして飛び降りても
1ドットもパンチラしませんので期待した人、残念~
(真っ先に俺の事だけども…)

仮に思っても黙って心に秘めておけばいいのに
ここで明かしてしまうような奴はダメダメさ~!!
ハハ~ン!!(もう開き直るしかない)

PS)そういやこのゲーム発売の約半年後、
 同じ放送局で放映していた「ちいさなおばけ アッチコッチソッチ」のゲームが
 出るんだけど
(但し、アッチコッチソッチの方のテレビ放送は
 1992年4月7日で既に放送終了している。
 ゲームの発売日は同年12月4日)クォリティは比較してはいけないレベル…
 何があったんだろうか…
 (そっちの開発メーカーはバップ)

ここからがネタバレ






















ミニゲームをちと紹介しておくか
ネタバレにするか、通常扱いするか迷ったけども…


・パトカーで犯人を捕まえる。
 右下に自車と犯人車とゴールが表示され
 犯人車がゴールに到着すると失敗となる。

 横スクロールで最大5車線ある道を走るが、
 上下の幅員が狭まる事がある。(壁に体当たりしても特に問題はない)
 ただ、普通の車に接触するとダメージを受ける。8回接触すると失敗。
 犯人車を見つけると自動で逮捕する。

 十字ボタン:車の操作
 Aボタン:アクセル

・ファーストフード店
 縦横5マスずつ、計25枚のパネルが置かれ、裏側を向けられていて
 カーソルで選択すると表に向けられ、
 その際に「ハンバーガー」や「カキゴオリ」など絵柄が描かれている。

 ゲームが始まるとお客が2種類注文して来る。
 そのパネルに描かれた物を選ぶと注文した品を客に提供した形となる。
 提供したパネルは消えるがすぐに別のパネルが補充される。
 お手付きしてもペナルティはないのでガンガンめくって探し当てるのがポイント
 3000点超えればクリア。
 待ち時間が長いと客の表情が怒って来る。
 怒ると点数が下がって来る(300→200→100)。
 パネルには「笑顔マーク」という独自のものがあり、
 それを揃えてと客の表情も良くなる(モモがスマイルしてんだろうか?変化はない)
 8人怒らせて帰らせてしまうと失敗

 十字ボタン:カーソル操作
 Aボタン:パネルをめくる

・工場
 サイドビュー横スクロールアクション
 通常時のモモと同じアクションをする。

 十字ボタン:移動
 Aボタン:ジャンプ

 トゲがあったり足場が動いたりベルトコンベヤーがある中を
 ステージ内の鍵を取り奥に進み
 最奥にあるドリームパールを回収するとクリア。
 体力は6。ハートがあって取ると回復する。

・Dr.モモ
 右側から左端に向かって4種の色違いのウイルスが
 上下7段から一斉に向かってくる。
 こちらも4色のワクチンを飛ばす事が出来て
 同色のウイルスなら消滅。異種ならば、そこにウイルスが1つ生まれる。
 同色で縦横隣接しているものならば一気に消滅する事が出来る。
 上下で消滅させ空間が出来ると
 その列の左にある異色のウイルスまで一気に消滅させ高得点
 左端にウイルスが来ると失敗。

 十字キー:カーソル移動
 Aボタン:ワクチン発射

・探偵
 分かりやすく言えば間違い探しである。
 事件後の室内を荒らされた写真が10秒、表示された後に
 事件前の室内を荒らされる前の写真が表示され、無くなった品を当てる。
 荒らされることによっておかれている品の位置が異なるので注意。

 十字キー:カーソル移動
 Aボタン:間違った部分の指定

・ラストステージ
 基本操作は『工場』の時と同じだがここだけBボタンを押すと魔法を出せる。
 幽霊に1発撃つと固まる。
 そこへ体当たりをすると体当たりした方向に幽霊を飛ばす事が出来る。
 それを当てるとダメージが高い。

 十字キー:移動
 Aボタン:ジャンプ
 Bボタン:魔法

 道中は白いバグー像を破壊する事で扉が出るのでそこを進む。
 像は触れてもダメージは受けないのでめりこませて連続攻撃を決めるのもOK
 (ただ像は弾を撃ってくるが)

 最終決戦では、通常攻撃が上部にいる『バクー』に当たらない。
 幽霊を多数出してくるので魔法を当てて硬直させ上部に幽霊を
 ふっとばし当てる事でダメージを与えられる。
 『バクー』は幽霊の他に椅子などの家具を放り投げて来るので
 これは避けなければならない。

 家具を避けるのを重視し、
 ゆっくり向かってくる幽霊に魔法を当て、隙が出来た時に体当たりするのが吉。


エンディングとしてはラスボス『バグー』を懲らしめる。


バグー:ちくしょーっ
 このオレ様が、負けるなんて…

クックブック:やれやれ…
 
 ようやくドリームパールが
 10個 揃ったのう。

 これで、願い事を
 叶えられるぞい。

モモ:ねえ ねえ、これってどんな願いでも
 叶うのかなあ…。

 世界旅行とか、
 お菓子の家とか……

ルピピ:素敵な ボーイフレンド♡とか?

モモ:そう そうっ♡

チャーモ:あのねぇ…モモっ!

モモ:分かってるダバさ
 ちょっと言ってみただけダバさぁ

後ろが星空の中、指を組むモモ

モモ:お願い!ドリームパールさん!
 みんなの夢を 元に戻してっ!

10個のドリームパールがハート型に集まり
それから町中にはじけ飛び散る。

モモ:たたいまーっ。

ママ:お帰りなさい。

パパ:お帰り、モモ。

モモ:良かった♡ いつものパパとママだ。

ママ:うん? なあに モモ?

モモ:ううん、何でもない。

モモ:あ、そうだっ。ねえパパ、
 どっか遊びに行こうよ。

クックブック:そうダバ。
 折角の 夏休みダバ。

パパ:うーーん、今 忙しいからなあ…

おとも:えーーーっ!

パパ:なぁんてね、実は さっきもう
 買って来たんだ。

ママ:そう!
 南の島行きの 切符をね♡

モモ:やったーーーっ♡


スタッフロール
(その際、モモがステップを踏んでいる)

最後は南の島で水着の『モモ』たちがいる画像が表示される。





エンディングは上記の感じだが
このゲームをプレイしたら非常に良いシーンがあったので
漢字変換してそのままお送りする。

ゲームラスト直前
『バグー』が『モモ』に対して夢を見せてくる。
その際、家であり現れた両親との会話がある。

モモ:ゾウみたいな怪獣がね。
 パパやママやみんなの夢を食べちゃうの

パパ:ほう。それは大変だねえ。
 で、モモの夢は?」

モモ:私のは大丈夫だったけど…

パパ:何だ。夢なんかその怪獣に食べさせてあげればよかったのに…

モモ:パ…パパ?…

  周囲が真っ暗になる。

パパ:だってそうだろう?
 人が生きていくのに夢なんか必要ないんだから。
 考えてごらん。
 大きすぎる夢を持ってそれが叶わなかった時の悲しみを…

ママ:
 そうよ。
 夢なんかなくっても現実が楽しければいいじゃないの。

 夢は夢。どうしたって現実にはかなわないわ」

モモ:違う。
 違うわ!2人とも本当のパパやママじゃない!

パパ:夢なんか捨ててしまいなさい

ママ:現実だけ見ていればいいのよ

モモ:違うわ!
 夢を忘れちゃいけないのよ!
 たとえそれが叶わなくっても夢に向かって努力することが大事なのよ!
 夢を忘れちゃいけないのよ!

そう言って、夢から覚め『バグー』と対峙する。
という感じ

至極当たり前の事を言っているだけだけど
主人公がちゃんと否定して言う事に意味がある。
これを見て

「なかなかエエ事言うやん。
 子供向けと思ってなめてゴメンよ」

と思いました。

あ?
取り上げるのはサービスシーンじゃねぇのかって?
いやいや…
髭人とて年がら年中スケベ心だけでゲームをプレイしませんがな。
たまには無垢なる気持ちでプレイしていますわ。
たまに…ね…

(しかし、まったく話と関係ないが記事のこの部分、
 縦読みすると「モパモパモ」が2回も続いているのを見てしまって
 自分で書いていて笑ってしまった…)


まとめとして
髭人は本ソフトをキャラゲーって事で侮っていた。
プレイ前に少しレビューした時のオチを若干イメージしていた。

髭人「女の子向けキャラゲーだもんな~
 『ロストワード オブ ジェニー』の件もあるし。
 サブタイトルが『リメンバードリーム』…

 夢を思い出して…か…

 じゃぁ、レビューのオチは

 Don't remember 『リメンバードリーム』

 だな。ハッハッハ!」

などと考えていた。
プレイする前からレビューの全体像を思い描いているなんてのは
レビューばっか書いているやつの職業病みたいなものだなぁ(苦笑)

だが、そんなことはない。
とても丁寧に作られた良いゲーム。
当時、バカなオチを考えた髭人自身に蹴りを入れたい!!
製作者一同にはそんな愚かしい先入観を持ってしまったことを
心からお詫び申し上げる。


「すみませんでした!」

だから訂正しよう。
このゲームは



Please remember 『リメンバードリーム』





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