携帯の目覚し時計を午前4時半ぐらいにセットするが、疲れている体である。
そう簡単に動いてくれる訳もない。だるい体を起こし、取り敢えず座っている。
結局起きたのは4:45。出した荷物を仕舞い始めた。
すると5時になってとあるテレビ番組が始まった。中越地震の特別番組だ。
思わず見入ってしまった。
地震の直後、東京でも連日のように映像を流していたがやはり見た事がない映像が多数見られた。
そこで特に印象的だったのが家族が家に押しつぶされた父親の映像だ。
どうやって救出するか、作業員の話を聞いているのだが頷いているが、頷いているだけで間違いなく話が頭に入ってはいないだろう。
そんな呆然と立ち尽くす様が流れていた。番組は30分ぐらいらしくそのまま見ていた。
番組が終わってから移動を開始する。朝食をコンビニで買って食べて、自転車を走らせ始める。
草がボーボーに生えている道や歩行者の為なのか殆ど階段となっていて自転車は降りて登れというような
狭い坂のスペースがある所を越え走る。
向かうは新潟…と、三条に近付いた時にサングラスをかけた。
日が出てきたと言う事もあったが、自分が数年前住んでいた町である。
知っている人に見られると言う事も十分に考えられるから顔を隠す為にサングラスをしたのだ。
自転車で新潟に来たのは友人に会うためという目的もあった。ここでもし
「髭人に似た人を見かけたよ」
なんて、友人の耳に入ったら、黙ってここまで来たのが水の泡である。だから顔を隠すと言う意味もこめてサングラスをかけたのだ。
まぁ、そんな話題になるほど髭人なんてヤツに存在感はないのだが。
まずありえないことだわな。ただの自意識過剰と言えるが念の為です。念のため。
2時間ほどペダルをこいでると
「もしかして…この橋を超えたら!まさか!」
何となく見覚えがあるような町並みになってきた。当時はその橋を見た事はあったが渡った事は無かった。
その為か、何となくこの橋を越えたら知っている所に出るのではないかと胸を高鳴らせていた。
橋を越えると、思ったとおりの景色が広がっていた。
「何でこんなクソ遠くに知っている所があるんだろ?」
そんな感覚がした。
今までは新幹線で移動していたからな。
かつて住んでいた場所が地続きであるなんて認識がなかった。
時間は8時前…ひとっ走りすれば友人がいるアパートに着くことが出来るだろう。
友人が会社に行く時間も大体把握している。
しかしそれは帰りまで取っておいた方が良いのではないかと思って、俺は新潟へ向かった。
休みながら進む。
新潟市は広い。新潟市に入ってもまだ市街に行くまで20kmぐらいはあるだろう。
尻の痛さもピークだったからなぁ…サドルに着く尻の位置を何度もずらしていた。後方から見たら異様な光景だろう(苦笑)
晴れてきて暑くなり、お茶系をガバガバ飲む。地図を確認しながら走る。だが新潟に近付いていくのが嬉しくなってきた。
10:00前に新潟まで後10kmぐらいの所で栄養補給ということでパンとおにぎりとお茶系飲料をコンビニで買って座り、地図を見ながら食べていると・・・
「ご苦労さんねぇ。あなたどこから来たの?」
おばちゃんが声をかけてきた。
髭人「東京です」
おばちゃん「東京?凄いねぇ…新潟のお祭りを見に来たの?」
髭人「そう言う訳ではないんですが・・・」
少し話してオバちゃんが離れた。地図を見ながら何時までここにいて、何時に戻ろうかとかを考える。
すると・・・自分の脇に置かれるビニール袋
おばちゃん「はい。差し入れ」
髭人「ええ?いただけないですよ!」
おばちゃん「いいの。いいの。もらっといて」
中にはペットボトルが2本。それ以上断るのも失礼だと思ったのでありがとうございますといって受け取った。
既に、お茶系飲料1リットルを買っておいたのでどうしようかと思ったがまぁ、すぐに飲む干すだろうと思ったのでリュックの中に入れた。
初めてだったなぁ…
声を掛けられる事は今までの旅でもあったが、特に何もしてないのに差し入れを頂いたなんてのはなかった。
だから感動だった。気持ちを振り立たせたわ。
おばちゃんはそのまま車に乗って去っていたのだが、数分後再び戻ってきた。
何かあったのかと思ったのだが
おばちゃん「今日、屋形船で新潟の花火を見るんだけど一緒に見ようと思って友達に電話をかけたんだけど出ないのよねぇ…どうする?見る?」
髭人「いやいやいや・・・流石にそこまでは・・・」
俺としては、元々新潟祭りを見るつもりは無かったし、夜は三条に戻り、
友人と劇的な再会を果たしたかったので花火を見るつもりはなかった。
それに仮に花火を見るようなことになったら間違いなく質問攻めに遭う。
一人孤立して質問攻めというのは辛い物だ。
そこでサクッと打ち解けられる性格ならいいんだが、残念ながら髭人は人見知りが激しいものな。
一応「東京から自転車で来た人~」って主役みたいに祭り上げられたものの、キョドってしまうだけでただ浮いてしまう扱いになってしまうのが目に見える。
別にヒーローでも芸人でもないただのつまらん男一人である。
そんな状況で屋形船なんて所で一人になるのは辛いし、誘ったおばちゃんにも申し訳ない。
『使えねぇ…自転車で新潟まで来るようなはっちゃけた事をする奴がこんなに内気だとは…』
ってな事では嫌だわ。
おばちゃんが友人に電話をしていた。ちょっと興奮気味…
「ちょっと出てくれる?」
みたいな事すら言われたが断った。最後におばちゃんは
おばちゃん「それじゃ、また会いましょう」
髭人「そうですね」
そんな事を言いながら『ほぼ間違いなく次は無いよ』と思いつつ別れた。
寂しいかもしれないが人の縁ってそういうもんだし…栄養補給を終えた所で走り出した。
工事をやっていたりして警備員に
警備員「待って」
と、言われて待つ。待っている間にそこで自分の様子を見てどこへ行くのかとかいろいろと聞いてくる。
普通に受け答えをしていると、行って良しという事になる。
警備員「頑張って!」
と、言われるので
髭人「そちらさんも暑い中、頑張ってください」
と、声をかけた。頑張っているのは俺一人じゃないからね。暑い中、工事に携わっている人だって頑張っているのだ。
街中に入ると国道も入り組んできてどこへいったらいいのか良く分からなくなってくる。
髭人「新潟市街に行けば何とかなるだろ?」
とか、適当に走っていると、新潟県庁を発見した。
「おお!すげぇ!」
と、思って、写真を取った。
新潟県で一番偉い施設という認識だった。
そこを歩いていたサラリーマンらしき人に、声をかけて写真を取ってもらったりした。
変な奴だろうと思ったに違いないな~。
県庁についてこれからどこに行くのか考える。
新潟市街に来たからといって個人的に見るべきところはあまりない。
こういうと新潟の方に失礼だな。
見るべきものはあるだろうが、髭人としては思い入れがある物しか関心を示さないというだけだ。
あるとするなら、友人が連れてきてくれた「朱鷺メッセ」とその土地で行われた「安全地帯」のコンサート会場である「新潟県民会館」ぐらいだったというだけだ。
一応、そこに行こうと思いつつ走ると、近くに浜があるというので言ってみた。沢山の人が来ていた。
始めてきた所なのであまり見るようなことは無い。
一人黄昏ている訳にもいかないので、浜辺を少し歩いて立ち去った。
滞在時間10分なり…まぁ、一人だし、思い出もないし、やる事も無い。
水着の女性を見ているぐらいなものだが…心躍らせる肉体的余裕がねぇ…
それから適当に走っていると、「新潟県民会館」に着いた。
「ここで安全地帯の曲を聞いたな~。あの曲で号泣したんだっけな~。懐かしい!!」
なんて思い出しつつ、近くの神社で手を合わせ、その場を立ち去った。
それから「朱鷺メッセ」に向かった。
何階建てだったっけ?忘れた。とりあえず展望台が31Fにあるからそれ以上です。
その時の1年前に友人の車で訪れた事がある土地であるから、場所に着きさえすれば後は大体分かる。
31階の展望台だったかな?そこに行き、風景を見る。
1年間で早々変わる訳はないが、その日は晴れ渡っていたので自分が住んでいた近くにある弥彦山が前回は
見えなかったのに今回は良く見えた。後は、「新潟祭り」という事もあって信濃川に沢山の漁船が旗を付けて列を連ねて移動していた。
それから、日陰で休憩していた。時間は午後1時前後だったかな?
あまり暑い時間帯に移動する事もないですからね。携帯で撮った写真の整理を行っていました。
帰ってからすれば良いじゃんって思ったりするんですが、帰ったら帰ったで
今みたいに日記を書いたりしなければならない事があるので、余裕があるうちにやっておこうという事で…
友達にメールなんかを返しつつ…
ちなみにこの時の友人はこれから会う人ではありません。地元の友人です。
髭人「今、新潟…」
友人「ハ?何でそんな所いるの?」
という返信は当たり前ですな。
それで午後2時ぐらいになってから昼食を取ろうと移動を開始した訳ですが、
新潟駅周辺、旨そうな定食屋を見つける事が出来なかったので「吉野屋」で「豚生姜焼き定食」を食べた。
それから、三条に戻る訳だ。
にしても、ここで体に異変が…
「糞してぇ・・・」
別に誰にでもある生理現象です。でも、そんな事が何故、異変なのか?
自転車旅行を開始してからウ○コをしてなかったからです。別に髭人は便秘という事でもないです。
自転車旅行を開始してからウ○コが出なくなったのですよ。2日間!
コンビニに寄って、トイレを借りて、排便した訳なのですが
「何じゃこりゃ―――――!!」
と思ったのですよ。
やはり、2日間ウンコせず、しかも自転車に乗っていたからというのもあって
通常のウ○コよりも一味も二味も違う。って味わってはいないが…(わしゃバカか…)
あまりリアルに書くのはやめておきますが、物凄く凝縮されていて、不思議と艶があるんですよ。
普段のモノとはあまりの違いに思わず携帯を向けようかと思ったほどです。(苦笑)
自分だけでこっそり楽しむウ○コの写真。
冷静に考えたら頭おかしいと思ったので撮影する事はありませんでした。
ちょっと残念に思ったり(嘘)
そのウ○コ…例えるのなら…
いや…例えようと思ったのが食品だからその食品を見るたびに…
「これが髭人の3日目のウ○コとそっくりだったらしいんだよな」
と、イメージが悪くなって食べられなくなったなんて言われても困るので伏せます。
それから、三条に向かいます。
同じ国道をずっと走っていても能が無いので、標識に従って別の道に行くと、見知らぬ裏道に入って辺りは一面、緑色。
去年見た景色に思わず体が震え、ちょっと泣きそうになった。
「俺はまたここにいるのだ。こいつらと共に…」
自転車に乗って追い風で気持ちいい気分でそう感じていた。
車が殆ど走らない道路であったから、道路のど真ん中で大きく両腕を広げ、ゆっくりと拳を握りグッと体に染み込ませていった。
(手放し運転なのであまり真似をしない方がいいかと思います)
そんな郷愁に浸りつつ、見覚えのある建物を見つけ走り出した。
ようやく、何度も通った道に辿り着いたのだ。それから、宿探しである。
まず、駅前に行こうとしたが線路があって向こう側に行く手立ては歩道橋しかない。
自転車を担ぎ、歩道橋を行き、駅前の交番を探すのだが、駅前に交番は無い。
駅周辺の地図を見てみるとどうやら反対側にあるようなので再び歩道橋を自転車を担いで渡る。
交番に行って、ビジネスホテルを探していると言うと、周辺には1軒しかないという。
そこに電話をかけると6000円弱…
貧乏髭人にはかなり高い額。
というか前日が4000円ぐらいで泊まれたのだからその差は大きい。
髭人「じゃ、他に行って見ます」
そう言って、燕三条の方向に向かった。新幹線も停車する大きな駅である。
その周辺ならば安いビジネスホテルの一つや二つあるだろうと思って行ってみると、駅内に交番を見つけたのだが不在…
燕三条周辺の案内板があったのでそれでホテルの電話番号が書かれていたので電話をしたが、満室らしい。
2軒目もかけてみたが満室…
他に看板にかかれていないホテルが周辺に何軒かあったので行ってみる事にした。
電話番号が分からないのは仕方ないだろう。直接尋ねてみようと…
3軒目、部屋は空いていたが「6000円」高い!
4軒目、部屋は空いていたが「6000円強」ここも高い!
髭人「泊まる所どうすっかなぁ?」
軽く途方に暮れる。
と、近くに旅行代理店があったのでそこに行ってみた。駅周辺に泊まるってのも一つの旅行だろう。
と、思って、入ってみて
「今日、安めで泊まれるようなビジネスホテルを探しているんですがありませんか?」
店員は、タウンページを取り出した。
髭人『駅周辺の事は知らんのか…』
ちょっと残念に思ったが、店員さんは熱心に探してくれていたので文句は言わない。(当時の心境だとしても相当失礼な奴だな。こんな旅人は外で野宿しろボケが!)
何軒か電話をしてくれたが満室とか料金が高かったり結局、決めかねていた。
髭人『仕方ない!これはもう、一番料金がマシな6000円弱の交番で電話したホテルにしよう!』
と、思って電話をかけた。部屋は満室になっていた…
という事は無く、そのまま予約をして、快く応じてくれた店員さんに御礼を言って、そのホテルに向かった。
(お礼を言うだけじゃなくてジュースぐらいおごってやれ。このボケ野郎)
逆戻りである。
髭人「たった数百円の差で往復で40分の道を行くのか・・・」
なんてぼやきながらホテルに向かった。そのホテルは結構高く看板が出ているので遠くまで良く見えた。
そのお陰で迷う事はなく着く事が出来た。料金を支払って、これからの事を聞いた。
髭人「外出は何時までOKなんですか?」
店員「外出は24時間構いませんが・・・」
髭人「そうなんですか・・・」
ありがたいことである。これから友人宅に押しかけようという所である。夜遅くまで話すこともあると思ったから好都合だった。
さすが6000円弱!!
そして、部屋に入って、ふぅと、ベッドに腰掛けながらおもむろにテレビのスイッチをつけた。すると…
「アアァン!!アアン!!」
という女性の艶めかしい喘ぎ声が響いてきた。
ブラウン管のテレビが徐々に明るくなってくるとその声の通り、裸の男女が体を重なっていますわな。
どうやらアダルト専用チャンネルが付いているようだった。
アダルト専用チャンネルが着いているからこそ6000円弱なのか?
そんな事を考えつつ、テレビを消し友人と会うためじっくり見ている暇などなかったのでやるべき事をしようと思った。
(疲れていたから見る気もねぇし)まず着ていたものを個室の風呂場で洗った。
服は3着しか持っていかなかったので、洗わなければならない。それで洗って、風呂場に干した。
そして近くのお店で夕食を食べた。そこで食べたのは前住んでいた時を含めて3度目かな?(我ながらよく覚えているな~)
そして、向かう。
海鮮丼だったかな?そばなんかもついております。量的にはちと不満だった。
でも、美味しく頂きました。(ああ…食べた物でどこで食べたか今思い出したよ…)
昔住んでいたアパートに…10ヶ月ぶりである殆ど変わっていない。
周囲に何軒かお店が出来ていたぐらいで大差は無い。そして、アパートに辿り着いたが、友人の車は無く、明かりもついていない。
髭人「まだ帰ってないのか…待ってみるか?」
近くの公園のシーソーに座って待つ。
夜、薄暗い所で一人座って様子を窺っている姿は間違いなく不審者であろう。
警察に通報されないでよかったと思う。で、俺の中で劇的な再会のシナリオを考えていた。
こんな感じである。
友人が帰ってきて、俺も移動して、友人宅の前に立つ。それから電話をかける訳だ。
髭人「久しぶり~。ちょっと声が聞きたくなってよ。電話をかけたんだよ」
なんて会話をしていて、それからノックをする。
髭人「ノックがするぜ。誰かが来たんじゃねぇ?」
友人「じゃ、切るよ。全くなんでこうタイミングが悪い時に誰か来るんだよ…」
髭人「電話はそのままで良いよ。どうせ大した奴じゃないだろうからやって来た奴に重要な話をしているから後にしてくれって言えば帰ってくれるって~」
と言って、友人が出ると、そこには
髭人「よ!久しぶり!」
友人「ええ―――――!?」
電話片手の髭人の姿があり大いに驚くと…
計画としては我ながら素晴らしいと思う。
髭人『ふっふっふ…これで成功すれば最高だと…』
一人妄想。時間は9時前…じっと隠れて待ち続けた。
髭人『俺自身の疲労の具合から考えて9時を過ぎても帰ってこなかったら別の事情が発生して帰れないのだろう。9時になったらホテルに戻るか?』
なんて思っていると近くのコンビニで友人の姿を認めた。
暗くてちょっと遠かったので顔までは良く分からなかったが間違いなく友人だと確信していた。
すると、部屋の明かりが付いた。
車が無かったのがおかしいと思ったが車検に出しているとか何かの事情で車が無いのだろうと思いそして。
髭人『突撃だ――――!!』
思い切って友人宅に行く事にしました。
友人宅の前に立ち、電話をかける。着信音は部屋の中からしない。恐らくバイブレータにしてあるのだろうと思う俺。電話に出る友人
髭人「おお!久しぶり~」
友人「どうしたの?何かあった?」
髭人「いやさ~前、花火に行った日がこの日だから(作り話)」
なんて言っていると、車が自分の脇に止まりそこから見た事がある人の姿が…
友人「え?何で来ているの?」
と、運転席で携帯片手の友人。逆に驚かそうとしている俺も驚いた。
髭人「え?何で電気ついているのに外にいるの?」(それもあるけど、運転中の携帯電話は非常に危険です。やめましょう)
部屋に誰かいるのか?彼女か?などと思っていると、友人はそこにある自転車を見て驚いた。
友人「ええ?自転車で?東京から?」
髭人「そうだよ…」
どうも話がかみ合わない髭人と友人。驚きのあまりって所なんだろうか?
友人は当然驚いていたが、髭人としては練りに練った計画が外れた事がちょっとショックだった。(どこが練りに練られてんねん!!)
まぁ驚かせる事には成功という意味では結果オーライと言えるかな?
後で話を聞いたのだが真相はこうらしい。
そのアパートから歩いて1~2分ぐらいの所にコンビニがある。
友人はそこで夕食を買おうと駐車場に車を止めて弁当を買おうとした。しかし、小銭が無かった。
札を崩すのは面倒だから、部屋にある小銭を取って来ようと、車は駐車場に置いたままで歩いて部屋に戻って小銭を取った。
明かりはつけっぱなしでコンビニに戻った。それで電気がついたから髭人が部屋の前にスタンバイ。
そして、友人は買い物を済ませて車でアパートの駐車場に移動させる所で髭人を発見。
思惑というのは必ずしもうまくいかないようです。ハイ…
友人宅は汚いらしいので外で5分間ぐらい待たされた。それで部屋に入れてもらった。
待たされた間、友人はシャワーを浴び、多少部屋の中を片付けたようだ。それから友人と話をする訳ですわ。
何で新潟の来たのか?どういうルートなどで新潟に来たのか?新潟に来るまでにあった事なんかを話していた。
が、2~3時間話していたうちで一番長い時間話していたのはコレだ。
『友人の仕事上での愚痴』
彼は、やめた俺の仕事を引き継ぐ立場にあるので
その仕事の大変さを誰よりも知っているのは仕事場の同僚ではなく俺だけである。
わざわざ自転車で新潟に行って仕事の愚痴を聞かされるのも辛い所だけど(笑)
一つの思い出話だし、下ネタを絡めたり、馬鹿な事を言ったりとかで、うんざりすると言う事もなかった。
それで時間などアッという間に過ぎて戻る事にした。明日も色々とやる事はあるし…
友人が見送ってくれたので何度か振り返ったりしながら走り去った。何と楽しい時間であっただろうか?
ホテルに戻って、露天風呂があるというので行ってみたのだが、何故か非常口を出た一角にある。
石鹸などは無かったので、軽く、湯船に入っておしまいである。部屋に戻って部屋の風呂で体を洗って寝た。
アダルト専用チャンネルを見ようとは思わなかった。
もしかしたら別料金と言う事も考えられたから…
って、既に料金支払ったから追加料金なんて事はないと思っていたけど…
無料であってもそんなんじっくり鑑賞する余裕はねぇわ。
とっとと寝ましたよ。
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自転車旅行リスト
そう簡単に動いてくれる訳もない。だるい体を起こし、取り敢えず座っている。
結局起きたのは4:45。出した荷物を仕舞い始めた。
すると5時になってとあるテレビ番組が始まった。中越地震の特別番組だ。
思わず見入ってしまった。
地震の直後、東京でも連日のように映像を流していたがやはり見た事がない映像が多数見られた。
そこで特に印象的だったのが家族が家に押しつぶされた父親の映像だ。
どうやって救出するか、作業員の話を聞いているのだが頷いているが、頷いているだけで間違いなく話が頭に入ってはいないだろう。
そんな呆然と立ち尽くす様が流れていた。番組は30分ぐらいらしくそのまま見ていた。
番組が終わってから移動を開始する。朝食をコンビニで買って食べて、自転車を走らせ始める。
草がボーボーに生えている道や歩行者の為なのか殆ど階段となっていて自転車は降りて登れというような
狭い坂のスペースがある所を越え走る。
向かうは新潟…と、三条に近付いた時にサングラスをかけた。
日が出てきたと言う事もあったが、自分が数年前住んでいた町である。
知っている人に見られると言う事も十分に考えられるから顔を隠す為にサングラスをしたのだ。
自転車で新潟に来たのは友人に会うためという目的もあった。ここでもし
「髭人に似た人を見かけたよ」
なんて、友人の耳に入ったら、黙ってここまで来たのが水の泡である。だから顔を隠すと言う意味もこめてサングラスをかけたのだ。
まぁ、そんな話題になるほど髭人なんてヤツに存在感はないのだが。
まずありえないことだわな。ただの自意識過剰と言えるが念の為です。念のため。
2時間ほどペダルをこいでると
「もしかして…この橋を超えたら!まさか!」
何となく見覚えがあるような町並みになってきた。当時はその橋を見た事はあったが渡った事は無かった。
その為か、何となくこの橋を越えたら知っている所に出るのではないかと胸を高鳴らせていた。
橋を越えると、思ったとおりの景色が広がっていた。
「何でこんなクソ遠くに知っている所があるんだろ?」
そんな感覚がした。
今までは新幹線で移動していたからな。
かつて住んでいた場所が地続きであるなんて認識がなかった。
時間は8時前…ひとっ走りすれば友人がいるアパートに着くことが出来るだろう。
友人が会社に行く時間も大体把握している。
しかしそれは帰りまで取っておいた方が良いのではないかと思って、俺は新潟へ向かった。
休みながら進む。
新潟市は広い。新潟市に入ってもまだ市街に行くまで20kmぐらいはあるだろう。
尻の痛さもピークだったからなぁ…サドルに着く尻の位置を何度もずらしていた。後方から見たら異様な光景だろう(苦笑)
晴れてきて暑くなり、お茶系をガバガバ飲む。地図を確認しながら走る。だが新潟に近付いていくのが嬉しくなってきた。
10:00前に新潟まで後10kmぐらいの所で栄養補給ということでパンとおにぎりとお茶系飲料をコンビニで買って座り、地図を見ながら食べていると・・・
「ご苦労さんねぇ。あなたどこから来たの?」
おばちゃんが声をかけてきた。
髭人「東京です」
おばちゃん「東京?凄いねぇ…新潟のお祭りを見に来たの?」
髭人「そう言う訳ではないんですが・・・」
少し話してオバちゃんが離れた。地図を見ながら何時までここにいて、何時に戻ろうかとかを考える。
すると・・・自分の脇に置かれるビニール袋
おばちゃん「はい。差し入れ」
髭人「ええ?いただけないですよ!」
おばちゃん「いいの。いいの。もらっといて」
中にはペットボトルが2本。それ以上断るのも失礼だと思ったのでありがとうございますといって受け取った。
既に、お茶系飲料1リットルを買っておいたのでどうしようかと思ったがまぁ、すぐに飲む干すだろうと思ったのでリュックの中に入れた。
初めてだったなぁ…
声を掛けられる事は今までの旅でもあったが、特に何もしてないのに差し入れを頂いたなんてのはなかった。
だから感動だった。気持ちを振り立たせたわ。
おばちゃんはそのまま車に乗って去っていたのだが、数分後再び戻ってきた。
何かあったのかと思ったのだが
おばちゃん「今日、屋形船で新潟の花火を見るんだけど一緒に見ようと思って友達に電話をかけたんだけど出ないのよねぇ…どうする?見る?」
髭人「いやいやいや・・・流石にそこまでは・・・」
俺としては、元々新潟祭りを見るつもりは無かったし、夜は三条に戻り、
友人と劇的な再会を果たしたかったので花火を見るつもりはなかった。
それに仮に花火を見るようなことになったら間違いなく質問攻めに遭う。
一人孤立して質問攻めというのは辛い物だ。
そこでサクッと打ち解けられる性格ならいいんだが、残念ながら髭人は人見知りが激しいものな。
一応「東京から自転車で来た人~」って主役みたいに祭り上げられたものの、キョドってしまうだけでただ浮いてしまう扱いになってしまうのが目に見える。
別にヒーローでも芸人でもないただのつまらん男一人である。
そんな状況で屋形船なんて所で一人になるのは辛いし、誘ったおばちゃんにも申し訳ない。
『使えねぇ…自転車で新潟まで来るようなはっちゃけた事をする奴がこんなに内気だとは…』
ってな事では嫌だわ。
おばちゃんが友人に電話をしていた。ちょっと興奮気味…
「ちょっと出てくれる?」
みたいな事すら言われたが断った。最後におばちゃんは
おばちゃん「それじゃ、また会いましょう」
髭人「そうですね」
そんな事を言いながら『ほぼ間違いなく次は無いよ』と思いつつ別れた。
寂しいかもしれないが人の縁ってそういうもんだし…栄養補給を終えた所で走り出した。
工事をやっていたりして警備員に
警備員「待って」
と、言われて待つ。待っている間にそこで自分の様子を見てどこへ行くのかとかいろいろと聞いてくる。
普通に受け答えをしていると、行って良しという事になる。
警備員「頑張って!」
と、言われるので
髭人「そちらさんも暑い中、頑張ってください」
と、声をかけた。頑張っているのは俺一人じゃないからね。暑い中、工事に携わっている人だって頑張っているのだ。
街中に入ると国道も入り組んできてどこへいったらいいのか良く分からなくなってくる。
髭人「新潟市街に行けば何とかなるだろ?」
とか、適当に走っていると、新潟県庁を発見した。
「おお!すげぇ!」
と、思って、写真を取った。
新潟県で一番偉い施設という認識だった。
そこを歩いていたサラリーマンらしき人に、声をかけて写真を取ってもらったりした。
変な奴だろうと思ったに違いないな~。
県庁についてこれからどこに行くのか考える。
新潟市街に来たからといって個人的に見るべきところはあまりない。
こういうと新潟の方に失礼だな。
見るべきものはあるだろうが、髭人としては思い入れがある物しか関心を示さないというだけだ。
あるとするなら、友人が連れてきてくれた「朱鷺メッセ」とその土地で行われた「安全地帯」のコンサート会場である「新潟県民会館」ぐらいだったというだけだ。
一応、そこに行こうと思いつつ走ると、近くに浜があるというので言ってみた。沢山の人が来ていた。
始めてきた所なのであまり見るようなことは無い。
一人黄昏ている訳にもいかないので、浜辺を少し歩いて立ち去った。
滞在時間10分なり…まぁ、一人だし、思い出もないし、やる事も無い。
水着の女性を見ているぐらいなものだが…心躍らせる肉体的余裕がねぇ…
それから適当に走っていると、「新潟県民会館」に着いた。
「ここで安全地帯の曲を聞いたな~。あの曲で号泣したんだっけな~。懐かしい!!」
なんて思い出しつつ、近くの神社で手を合わせ、その場を立ち去った。
それから「朱鷺メッセ」に向かった。
何階建てだったっけ?忘れた。とりあえず展望台が31Fにあるからそれ以上です。
その時の1年前に友人の車で訪れた事がある土地であるから、場所に着きさえすれば後は大体分かる。
31階の展望台だったかな?そこに行き、風景を見る。
1年間で早々変わる訳はないが、その日は晴れ渡っていたので自分が住んでいた近くにある弥彦山が前回は
見えなかったのに今回は良く見えた。後は、「新潟祭り」という事もあって信濃川に沢山の漁船が旗を付けて列を連ねて移動していた。
それから、日陰で休憩していた。時間は午後1時前後だったかな?
あまり暑い時間帯に移動する事もないですからね。携帯で撮った写真の整理を行っていました。
帰ってからすれば良いじゃんって思ったりするんですが、帰ったら帰ったで
今みたいに日記を書いたりしなければならない事があるので、余裕があるうちにやっておこうという事で…
友達にメールなんかを返しつつ…
ちなみにこの時の友人はこれから会う人ではありません。地元の友人です。
髭人「今、新潟…」
友人「ハ?何でそんな所いるの?」
という返信は当たり前ですな。
それで午後2時ぐらいになってから昼食を取ろうと移動を開始した訳ですが、
新潟駅周辺、旨そうな定食屋を見つける事が出来なかったので「吉野屋」で「豚生姜焼き定食」を食べた。
それから、三条に戻る訳だ。
にしても、ここで体に異変が…
「糞してぇ・・・」
別に誰にでもある生理現象です。でも、そんな事が何故、異変なのか?
自転車旅行を開始してからウ○コをしてなかったからです。別に髭人は便秘という事でもないです。
自転車旅行を開始してからウ○コが出なくなったのですよ。2日間!
コンビニに寄って、トイレを借りて、排便した訳なのですが
「何じゃこりゃ―――――!!」
と思ったのですよ。
やはり、2日間ウンコせず、しかも自転車に乗っていたからというのもあって
通常のウ○コよりも一味も二味も違う。って味わってはいないが…(わしゃバカか…)
あまりリアルに書くのはやめておきますが、物凄く凝縮されていて、不思議と艶があるんですよ。
普段のモノとはあまりの違いに思わず携帯を向けようかと思ったほどです。(苦笑)
自分だけでこっそり楽しむウ○コの写真。
冷静に考えたら頭おかしいと思ったので撮影する事はありませんでした。
ちょっと残念に思ったり(嘘)
そのウ○コ…例えるのなら…
いや…例えようと思ったのが食品だからその食品を見るたびに…
「これが髭人の3日目のウ○コとそっくりだったらしいんだよな」
と、イメージが悪くなって食べられなくなったなんて言われても困るので伏せます。
それから、三条に向かいます。
同じ国道をずっと走っていても能が無いので、標識に従って別の道に行くと、見知らぬ裏道に入って辺りは一面、緑色。
去年見た景色に思わず体が震え、ちょっと泣きそうになった。
「俺はまたここにいるのだ。こいつらと共に…」
自転車に乗って追い風で気持ちいい気分でそう感じていた。
車が殆ど走らない道路であったから、道路のど真ん中で大きく両腕を広げ、ゆっくりと拳を握りグッと体に染み込ませていった。
(手放し運転なのであまり真似をしない方がいいかと思います)
そんな郷愁に浸りつつ、見覚えのある建物を見つけ走り出した。
ようやく、何度も通った道に辿り着いたのだ。それから、宿探しである。
まず、駅前に行こうとしたが線路があって向こう側に行く手立ては歩道橋しかない。
自転車を担ぎ、歩道橋を行き、駅前の交番を探すのだが、駅前に交番は無い。
駅周辺の地図を見てみるとどうやら反対側にあるようなので再び歩道橋を自転車を担いで渡る。
交番に行って、ビジネスホテルを探していると言うと、周辺には1軒しかないという。
そこに電話をかけると6000円弱…
貧乏髭人にはかなり高い額。
というか前日が4000円ぐらいで泊まれたのだからその差は大きい。
髭人「じゃ、他に行って見ます」
そう言って、燕三条の方向に向かった。新幹線も停車する大きな駅である。
その周辺ならば安いビジネスホテルの一つや二つあるだろうと思って行ってみると、駅内に交番を見つけたのだが不在…
燕三条周辺の案内板があったのでそれでホテルの電話番号が書かれていたので電話をしたが、満室らしい。
2軒目もかけてみたが満室…
他に看板にかかれていないホテルが周辺に何軒かあったので行ってみる事にした。
電話番号が分からないのは仕方ないだろう。直接尋ねてみようと…
3軒目、部屋は空いていたが「6000円」高い!
4軒目、部屋は空いていたが「6000円強」ここも高い!
髭人「泊まる所どうすっかなぁ?」
軽く途方に暮れる。
と、近くに旅行代理店があったのでそこに行ってみた。駅周辺に泊まるってのも一つの旅行だろう。
と、思って、入ってみて
「今日、安めで泊まれるようなビジネスホテルを探しているんですがありませんか?」
店員は、タウンページを取り出した。
髭人『駅周辺の事は知らんのか…』
ちょっと残念に思ったが、店員さんは熱心に探してくれていたので文句は言わない。(当時の心境だとしても相当失礼な奴だな。こんな旅人は外で野宿しろボケが!)
何軒か電話をしてくれたが満室とか料金が高かったり結局、決めかねていた。
髭人『仕方ない!これはもう、一番料金がマシな6000円弱の交番で電話したホテルにしよう!』
と、思って電話をかけた。部屋は満室になっていた…
という事は無く、そのまま予約をして、快く応じてくれた店員さんに御礼を言って、そのホテルに向かった。
(お礼を言うだけじゃなくてジュースぐらいおごってやれ。このボケ野郎)
逆戻りである。
髭人「たった数百円の差で往復で40分の道を行くのか・・・」
なんてぼやきながらホテルに向かった。そのホテルは結構高く看板が出ているので遠くまで良く見えた。
そのお陰で迷う事はなく着く事が出来た。料金を支払って、これからの事を聞いた。
髭人「外出は何時までOKなんですか?」
店員「外出は24時間構いませんが・・・」
髭人「そうなんですか・・・」
ありがたいことである。これから友人宅に押しかけようという所である。夜遅くまで話すこともあると思ったから好都合だった。
さすが6000円弱!!
そして、部屋に入って、ふぅと、ベッドに腰掛けながらおもむろにテレビのスイッチをつけた。すると…
「アアァン!!アアン!!」
という女性の艶めかしい喘ぎ声が響いてきた。
ブラウン管のテレビが徐々に明るくなってくるとその声の通り、裸の男女が体を重なっていますわな。
どうやらアダルト専用チャンネルが付いているようだった。
アダルト専用チャンネルが着いているからこそ6000円弱なのか?
そんな事を考えつつ、テレビを消し友人と会うためじっくり見ている暇などなかったのでやるべき事をしようと思った。
(疲れていたから見る気もねぇし)まず着ていたものを個室の風呂場で洗った。
服は3着しか持っていかなかったので、洗わなければならない。それで洗って、風呂場に干した。
そして近くのお店で夕食を食べた。そこで食べたのは前住んでいた時を含めて3度目かな?(我ながらよく覚えているな~)
そして、向かう。
海鮮丼だったかな?そばなんかもついております。量的にはちと不満だった。
でも、美味しく頂きました。(ああ…食べた物でどこで食べたか今思い出したよ…)
昔住んでいたアパートに…10ヶ月ぶりである殆ど変わっていない。
周囲に何軒かお店が出来ていたぐらいで大差は無い。そして、アパートに辿り着いたが、友人の車は無く、明かりもついていない。
髭人「まだ帰ってないのか…待ってみるか?」
近くの公園のシーソーに座って待つ。
夜、薄暗い所で一人座って様子を窺っている姿は間違いなく不審者であろう。
警察に通報されないでよかったと思う。で、俺の中で劇的な再会のシナリオを考えていた。
こんな感じである。
友人が帰ってきて、俺も移動して、友人宅の前に立つ。それから電話をかける訳だ。
髭人「久しぶり~。ちょっと声が聞きたくなってよ。電話をかけたんだよ」
なんて会話をしていて、それからノックをする。
髭人「ノックがするぜ。誰かが来たんじゃねぇ?」
友人「じゃ、切るよ。全くなんでこうタイミングが悪い時に誰か来るんだよ…」
髭人「電話はそのままで良いよ。どうせ大した奴じゃないだろうからやって来た奴に重要な話をしているから後にしてくれって言えば帰ってくれるって~」
と言って、友人が出ると、そこには
髭人「よ!久しぶり!」
友人「ええ―――――!?」
電話片手の髭人の姿があり大いに驚くと…
計画としては我ながら素晴らしいと思う。
髭人『ふっふっふ…これで成功すれば最高だと…』
一人妄想。時間は9時前…じっと隠れて待ち続けた。
髭人『俺自身の疲労の具合から考えて9時を過ぎても帰ってこなかったら別の事情が発生して帰れないのだろう。9時になったらホテルに戻るか?』
なんて思っていると近くのコンビニで友人の姿を認めた。
暗くてちょっと遠かったので顔までは良く分からなかったが間違いなく友人だと確信していた。
すると、部屋の明かりが付いた。
車が無かったのがおかしいと思ったが車検に出しているとか何かの事情で車が無いのだろうと思いそして。
髭人『突撃だ――――!!』
思い切って友人宅に行く事にしました。
友人宅の前に立ち、電話をかける。着信音は部屋の中からしない。恐らくバイブレータにしてあるのだろうと思う俺。電話に出る友人
髭人「おお!久しぶり~」
友人「どうしたの?何かあった?」
髭人「いやさ~前、花火に行った日がこの日だから(作り話)」
なんて言っていると、車が自分の脇に止まりそこから見た事がある人の姿が…
友人「え?何で来ているの?」
と、運転席で携帯片手の友人。逆に驚かそうとしている俺も驚いた。
髭人「え?何で電気ついているのに外にいるの?」(それもあるけど、運転中の携帯電話は非常に危険です。やめましょう)
部屋に誰かいるのか?彼女か?などと思っていると、友人はそこにある自転車を見て驚いた。
友人「ええ?自転車で?東京から?」
髭人「そうだよ…」
どうも話がかみ合わない髭人と友人。驚きのあまりって所なんだろうか?
友人は当然驚いていたが、髭人としては練りに練った計画が外れた事がちょっとショックだった。(どこが練りに練られてんねん!!)
まぁ驚かせる事には成功という意味では結果オーライと言えるかな?
後で話を聞いたのだが真相はこうらしい。
そのアパートから歩いて1~2分ぐらいの所にコンビニがある。
友人はそこで夕食を買おうと駐車場に車を止めて弁当を買おうとした。しかし、小銭が無かった。
札を崩すのは面倒だから、部屋にある小銭を取って来ようと、車は駐車場に置いたままで歩いて部屋に戻って小銭を取った。
明かりはつけっぱなしでコンビニに戻った。それで電気がついたから髭人が部屋の前にスタンバイ。
そして、友人は買い物を済ませて車でアパートの駐車場に移動させる所で髭人を発見。
思惑というのは必ずしもうまくいかないようです。ハイ…
友人宅は汚いらしいので外で5分間ぐらい待たされた。それで部屋に入れてもらった。
待たされた間、友人はシャワーを浴び、多少部屋の中を片付けたようだ。それから友人と話をする訳ですわ。
何で新潟の来たのか?どういうルートなどで新潟に来たのか?新潟に来るまでにあった事なんかを話していた。
が、2~3時間話していたうちで一番長い時間話していたのはコレだ。
『友人の仕事上での愚痴』
彼は、やめた俺の仕事を引き継ぐ立場にあるので
その仕事の大変さを誰よりも知っているのは仕事場の同僚ではなく俺だけである。
わざわざ自転車で新潟に行って仕事の愚痴を聞かされるのも辛い所だけど(笑)
一つの思い出話だし、下ネタを絡めたり、馬鹿な事を言ったりとかで、うんざりすると言う事もなかった。
それで時間などアッという間に過ぎて戻る事にした。明日も色々とやる事はあるし…
友人が見送ってくれたので何度か振り返ったりしながら走り去った。何と楽しい時間であっただろうか?
ホテルに戻って、露天風呂があるというので行ってみたのだが、何故か非常口を出た一角にある。
石鹸などは無かったので、軽く、湯船に入っておしまいである。部屋に戻って部屋の風呂で体を洗って寝た。
アダルト専用チャンネルを見ようとは思わなかった。
もしかしたら別料金と言う事も考えられたから…
って、既に料金支払ったから追加料金なんて事はないと思っていたけど…
無料であってもそんなんじっくり鑑賞する余裕はねぇわ。
とっとと寝ましたよ。
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自転車旅行リスト
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