「アイギーナの予言」 レビュー (ファミコン)

サイドビュー横スクロールアクション
同年、アーケードゲーム『バルバークの伝説』の続編（エイブルからの発売）
その為。正式名称は「～バルバークの伝説より～ アイギーナの予言」
開発＆発売はビック東海
１９８６年１１月２１日発売
「ゲームセンターＣＸ ～有野の挑戦～」プレイソフト＃１７０＆＃１７１



取説に書いてあるストーリー…かなり長い。
１万２千年ほど前、バルバ地方には高度文明が存在した。
当時の人々は精神の奥底の力を実体として使う能力があり、それを使って生活を送っていた。
その中で、ギラム（王の意）の地位にあった「アイギーナ」は地球に接近しつつある邪悪な存在を予知した。

「この宇宙の果てで、大異変が起こり、恐るべき教が我々のそばまで来ている」」

脅威というのは「暗黒彗星」であった。それは地球軌道を横切る形で通過するようで
その強大な引力により、地球は内部まで引き寄せられて、最後には破壊されてしまうだろう。

「アイギーナ」はこの最大の危機を回避するために、人々を集めてその方法を実施したのだ。
それは精神波（オーラパワー）を集中して強力なエネルギーを発生させ地球を引力より脱出させるという物だった。
天空に凶星が現れ、暗黒彗星が接近し、地上でも影響が起こりつつあった。
彗星の引力は強く、人々は次々と倒れていった。
地上波次第に闇に覆われ、太陽光も遮られたのだ。
「アイギーナ」は自らの命と引き換えに、彼らの持てる力、そのすべての力を星の形に石に込めて
オーラの祭壇より天空の闇に向けて投げ上げた。
皆をまばゆいばかりの閃光が包み、大地は揺れて引き裂かれた。地の底により巨大な雷が走り、
それは天の闇に向けて登っていった。
天を覆う闇の隙間より光が漏れた。暗黒すい星の脅威に打ち勝ったのだった。
バルバの地にはほんの少しだけ人々が残った。アイギーナの意志により、来るべき日に備える事にしたのだった。
地球を動かすほどの力を持つ「オーラスター」は使い道を誤れば破滅を引き起こしかけないと恐れた彼らは
この「オーラスター」を５つに割ってバル場の各地に隠したのだった。
再び暗黒彗星が現れて勇者がこれを必要としたときの為に、
これらを文章にして「バルバルークの伝説」として石碑などにして各地に撒いたのだった。

７０００年ほど前、バルバの地に新たに文明が栄えていた。
しかし、凶星が再び現れ、悲劇は繰り返されようとしている。伝承のままと人々は恐れた。
青年考古学者「ジェイソン」は伝説の意味を解明すべく、手掛かりを求めて遺跡調査する事にした。
そして、古代人が残したものと思われる予言書を発見したのだった。
彼はこの地球に振りかからんとする暗黒彗星の脅威と古代人たちの功績、そして「オーラスター」の存在を知った。
そんな「ジェイソン」の前に２人の老人が現れ

「我々は古代バルバ人の末裔だ」

と言った。そして彼に２つの「ライフオブスター」を私、

天より闇が来たりし時、星のかけらが集まり、光と影の挾間にそれは現れる。地の底より雷が走り、闇は消え去るであろう。」

そう語ると二人は去っていった。
ジェイソンは真の勇者として認められたようだ。
ジェイソンは地球の命運は自分の腕にかかっていることを悟り、オーラスターと完成するために旅立っていった。


なげぇなぁ…凝ってはいる。
次にゲームのオープニングで表示されるもの、そのまま表示

時の彼方の民に告ぐ
天空に凶星現る時、それ前兆なり、
大いなる闇が来たりて。この地に禍いをもたらす。
これ、すなわち、バルバルークの伝説なり
「影の神、光の神をたばかり、この地を隠す。
　光の神、大いなる怒りて雷の神を遣わす。
　雷の神、聖なる理力より、現れ、影の神戒めん。」
我が民、この聖なる理力を５つの石に封じ
大いなる闇より、この地を救う。
再び禍いが来たる時、その５つの石より
光ある事を祈りて、これをしるす。
これを手に入れたる者、
我とともにあり

アイギーナ

しっかり漢字が使われており、良い演出。

操作方法

左右キー：移動

Ａボタン：ジャンプ
上＋Ａボタン：ハイジャンプ
下＋Ａボタン：アイテム取得
Ａ＋ＢボアＴン：アイテム使用

「ジェイソン」は武器を持っていない。
バルバの遺跡にある「シューター」というものを使う事になる。
このゲームは「マリオブラザーズ」のように
足場が上下に複数存在する。まず、下から足場をジャンプして叩くことにより
双葉のような物が出て来る。これが「シューター」と呼ばれるもので
今度は、その「シューター」にキャラを合わせてジャンプする事で
その葉っぱ部分とも言えるものが左右に広がる。
これに敵を巻き込むことで敵を倒すのだ。

もっと、所持個数に限りがあるような「魔封じの玉」ではなく
通常攻撃でバシバシ倒せるような物を「バルバ」の民は作ってほしかったなぁ…



点数は３０点

良い点
・特になし

悪い点
・敵の動きのパターン少なすぎ
・過酷な謎解き
・コンテニューの仕様

・敵の動きのパターン少なすぎ
主に敵の数は結構あるが動きのパターンは主に３種。

①床に沿って歩き上下移動もする。
②軽く浮遊して下部に攻撃する。
③床を左右にゆっくりと歩き火を噴く。倒す事は出来ない。

以上である。
何とかならなかったん？



・過酷な謎解き
ハイジャンプを数回繰り返さなければ隠し部屋に入る梯子を発生させる事が出来ないのだ。
その場所は色など全く変わらない。
一応、石版を手に入れれば断片的にヒントはもらえるのだが『ここで飛べ』というのではない。

・コンテニューの仕様
集めたお金と鍵は没収である。アイテムだけ残るのが救いか？


後、個人的不満点というか何というか…
ＢＧＭが

「ピィ～」

という電子音多用しすぎで耳が痛いよ…
聴覚検査なん？



ゲームをプレイしていての感想。
上記②の敵。軽く浮遊する敵が非常にうざいんだが…
ちょっと降下しないとシューター当たらないし、真下をくぐろうとすると死ぬし…

このゲーム。
最初は大して操作感にストレスはなく楽しんでいたが敵のバリエーションもなく、ボスもいないのでダレる。
それでいてまず攻略本などで確認しなければ分からん隠し梯子場所。
このゲームを途中までノーヒントでプレイしていた有野課長には尊敬に値する。
というか、ヒントを知った時点で俺は怒る。

「こんなの攻略本でも見なきゃわかんねーよ！早く教えろよタコが！ここまでの時間徒労じゃねーか！」

と…
俺みたいなすぐに怒るヤツでは番組が成立しないな…（笑）






裏ワザ
無敵…
ギゼの洞窟（スタート直後にある洞窟）の４つ目のエリア（動かないイカみたいなのと溶岩のエリア）
で、ポーズして
Ⅱコンで

「ＡＢＢ右上左ＢＢＢ左上ＢＢ右上下右右下Ｂ右」を押してポーズを解除すると

敵に当たっても死ななくなる。だが、溶岩や穴では死ぬ。
後、当たり判定自体が無くなっているので無敵アイテムを取ってもすり抜けるだけで何の効果もない。

じじい激怒…
パスワードを４回間違える。
間違えるごとに反応が違ってきて、４回間違えると恐竜と化し、火を吐き出す。
操作は不可能となるのでリセットを置くしかない。別にペナルティはない。
面白いので一見の価値あり。逆にこればかりが有名になり過ぎた感がある（苦笑）

ここからがネタバレ

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ラスト付近

「ライラ」姫、「アイギーナ」の娘って事のようだが…
今まで眠っていたらしい。この時の為に？
１万年以上眠り続けていた「ライラ」姫。今の時代を生きる羽目になるのか？
可哀想過ぎないか？父親もいたようだが…
彗星の危機を乗り切ったらまた眠るのだろうか？


ラスト、スタッフロールと共に、エピローグが書いているっぽいけど…
英語だからアホの髭人では読めん。
どこかファンが訳してくれるサイトがあるかと探してみたけど…
ちょっと探した程度では見つからなかった。
ニコニコ動画のエンディング動画でコメントで訳してくれる人がいるかなぁ？

……

いたぁぁぁぁ！
人気実況動画集団動画のエンディングにコメント付けていた素晴らしいお方が！
ゲームのエンディングよりも感動！（おい！）

エンディングはどうやらスタッフロールではなく
登場キャラの説明の様子。

ジェイソン…知的な考古学者で私たちを作ってくれた最も勇敢なヒーロー
ライラ姫…アイギーナの娘。オーラスターの使い方を知っている。

という感じなのだが…
中にはこんなのもいる…

タカダイス…南野陽子とアイスクリームを愛している
商人Ｂ…魔法のインクを売っている。遠山の金さん好きのいなせな方。

スタッフの遊び心って奴か…
スタッフに対しての愚痴でなくて良かったね。

某メルヘンチックなアドベンチャーのように…（苦笑）


彗星の接近だからまた、襲来するんだよな。
次回の暗黒彗星の接近の為に「ライラ」は「ジェイソン」と子供作って眠らすんかな？
恐るべきアイギーナ家…辛すぎる宿命のアイギーナ家…