髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

自転車旅行日記 ~九十九里編~1日目 前編

2013-07-16 20:00:54 | 自転車旅行日記
先週言っていた「夏」ネタ
ということで髭人がかつて、行った自転車旅行の話を掲載しようと思います。

ええ~。相当、昔にHP上で公開していたものなので当時は今よりも文章を各能力が劣っていたので今も読みづらいでしょうが更に読みづらい。ですので加筆訂正してお送りします。

髭人のアホ発言などありますが、何分、未熟ゆえだったということでおおらかな気持ちになってご覧ください。
それに、髭人の行動をありのまま掲載してあるため「間違った知識」「誤った行動」などが多数見られます。
真似などせぬように心からお願い致します。
真似をして万が一何らかの被害を被っても髭人の責任は一切負わないということを予めご了承ください。

「→→→→」は今だから言えるツッコミです。






まず、九十九里浜に行くことにした経緯から説明しなければならないだろう。
もう何年も前のことだろうか?高校2年の夏休み。

東京、多摩地方から海に自転車を使って行く事にした。
その時は、友達と一緒だったのだが、行き当たりばったりの計画性ゼロだった。
何たって朝、集合してから

A「行き先は?」
B「海ってんなら湘南か九十九里だな」
C「湘南ってちかすぎね?」
髭人「どうすんだよ」
C「じゃ、九十九里にしようぜ!」

目的地すら決まっていない無計画さ。
だから当然ルートなんて分かっておらずコンビニで地図で調べながら進むという出たとこ勝負。
最終的に、千葉に入って少し経つとみんなバテていた。

A「もう無理だ」
B「俺も」
髭人「ええ~」
C「俺たちの目的って海に行くことだろ?だったら自転車にこだわる理由ってねぇんじゃね?」
髭人「自転車で行ってこそだろ?」
A「Cの意見に賛成」
B「だったら電車にしないか?」

多数決により、髭人の意見は却下された。その日は宿に泊まり、次の日、電車を使って海に行った。
電車の中で

髭人『ほかの連中はやる気がなさすぎる。来年は俺一人で行く』

そのように自分は決意していた。
ただ、3人をフォローするなら2人はママチャリ。自分とあと一人がマウンテンバイク。
そう考えるなら髭人の体力は残っていたと考えるのが妥当だろう。マウンテンバイクに乗っていたあとの一人は知らん。


そんな事もあり、1年が過ぎ高校3年また暑い季節がやってきた。
髭人のやる気は十分。リベンジを果たすべく気持ちのテンションも上がった。

8月8日。5時20分。セットした目覚し時計が鳴った。
去年、友だちと引き連れて九十九里に行った日に起きたのは確か6時頃だったはずだ。
その時は、それで8時ぐらいに集合していたのでかなり早いと言えた。
まず、パソコンを付け皆に『これから行ってくる』という要件のメールを送った。当然、去年一緒に行ったメンバーである。

そして昨日の残り物を冷蔵庫から出し一人食べ始めた。
そんで半分ぐらい食べ終わったかな?という時に上からガタガタと階段を下りて来る音がした。

髭人「あ~起きてきやがった」

とため息を1つ。
母親が起きてきたんだよね。非常に口喧しい。
人のやる事なすことに全て首を突っ込みたがって「あれ持った?」「これはやった?」ともう何もかもにイチイチ口を出してくる。
ハッキリ言ってうっとうしい存在である。
と下りて来て、案の定

母「あれはどうした?」

と聞いて来た。

髭人「昨日、起きる時間を教えなかったのは(昨日聞いてきたのだが黙っていた)こうやって起きるとごちゃごちゃうるさいからなんだよ!」

とめちゃくちゃ不機嫌になっていた。

母「見送ってやりたいから」

とオバサンは言っていた。
心配症だからな。うちの母親は特に。

母「気を付けて行ってきてね」
髭人「ハイハイ」

軽く流す。照れですわな。
リュックを背負い外に出て写真を1枚撮った。「行って来ます!」っていう理由でね。
今、考えれば遺影になるかもな。

さて、出発時の持ち物を書いておこう。
持ち物
替えのTシャツ、替えのズボン、財布、カメラ、水筒、シート、花火、万能ナイフ、バンダナ、タオル、パンク補修セット、ウェストバッグ、リュック

そんな物だろうか?昔一応、メモ程度に書いていたが流石に「パーフェクト」とは言えない。

→→→→携帯などがないのは当時の髭人は携帯電話を持っていなかったからだ。

そして物置から相棒を持ち出す(世話になる自転車。以後そのまま相棒と表記)
するとオッサンが出て来て相棒を見る。
タイヤの空気圧状態、ベルのなり具合とかそんなのを見ていた「ヨシ」って事で最後に簡易空気入れをもらい出発!
元気よく「行ってきます!」と走り出す。
これぐらい軽い感じが出発の理想。母親みたいにあれこれ聞かれるとこれから頑張ろうっていう意欲が薄れる。

朝早いというのにちょっとペダルをこいだだけで汗が吹き出す。
大きな坂を押して登った。体力の無駄使いをしないためであるが、大した違いにはなるまい。

登り終わり一気に下る!!歌を何か歌いながらで妙にテンションが高かった。
遠出するときの初期の段階は無駄にハイになっている。だが、1時間も経たないうちに無言となるが(笑)

走り始めてすぐに始めて通る道に入った。地図で調べた結果その道が最短である事がわかったからだ。
そのうち「ここがそうか~」と去年通った道に合流する...

そして直進。ひたすら直進。
朝早いせいか車もあまり通ってなく

髭人「ガハハハ!俺の道だ~!」

なんて騒ぎながら走る。車に乗っている人からすれば「何こいつ、キメェ!」だろうがwwwww
風もあまり無くスピードはかなり速い。
前回は新宿に付くまで1度休憩を入れたが、今回はぶっ続けで走る!走る!走る!

そうそう道路の標示板に「去年の都内の死亡者数250人」と書いてあったり交番や駐在所の前の掲示板に「昨日の都内の交通事故の死亡者0名」と...

髭人「俺はこんな中の一人になってたまるかぁ!!」

そしてスピードがめちゃ早い為か妙に高いテンションと共に走っていると都庁が見える。

髭人「新宿…早い…」

と、止まってちょっとしたでっぱりに腰を下ろし水筒の水を口に含む。
水筒といっても重くならない為に安物のプラスチック製の軽い物だ。そのせいか水は当然のようにぬるい。
でも体の中にいい水として入れ5分程度の休憩でまた走り出した。

→→→→今、考えれば荷物を軽くしたいのなら自販機かコンビニでジュース買えばいいじゃんって気もするが、当時はドケチ振りが異常レベルに到達していたからな。

髭人「新宿かぁ~今8時半だろ?ラッシュ時じゃん駅に人がいっぱいるぞ~」

と思いながら駅を走っていたそんなに人はいない。
「あれ?」と少し拍子抜けしながらも人がいない事はいい事だと一気に走り抜けた。
新宿をちょっと行くと新宿御苑って所の横を通るとホームレスの方々が所々で寝ているのを目にした。

髭人「明るい街、新宿ってイメージがあるけど裏を返せばこんな物か…」



田舎者で世間知らずの髭人さんですからね。国会議事堂の脇を通った。
次に東京駅。前回はは11時ぐらいに着いたぐらいだった。そこの時計を見ると8時50分

髭人「何?まだ9時前なのかよ!」

と驚き、前来た九十九里の友達に電話してみた。当時髭人は持っていなかったが友人は携帯電話を所持していた。
が、彼は寝ているらしく全く出てこなかった。

髭人「何だよ、俺が行く時は『1日中起きている』って言っていたのに」

と前、彼が言った言葉を恨んだ。

→→→→24時間テレビじゃねぇんだからそんなセリフは冗談に決まっているわな。


んで東京駅周辺は道が複雑でわかりにくかった。
10万分の一の地図をチラチラ見てそれと去年来たという記憶を頼りに走っていると目印となる日本橋を発見!

髭人「俺って冴えてる~」

などと自分を誉めながら日本橋をくぐった。

→→→→答え見て照らし合わせただけにしか過ぎないのに何を喜ぶのか…

前回、通った国道14号を地図や道路標識などを見てどうにか国道14号に乗る事が出来た。
複雑な所を越したって事で安心してか小腹が空いて来た。
その為近くのコンビニでパンとペットボトルのお茶を購入した。
お茶っていうのはですね甘ったるい物を飲むとすぐに喉が渇くって聞いた事があったので砂糖を使ってないお茶にしたというわけだ。

→→→→自転車に長時間乗るときは大抵、お茶系である。

バス停のベンチでパンを食べ残りを食べ、水筒の水を飲み干しお茶も飲み残った分を水筒に入れた。
休憩を取り終え再び直進を続けると大きな橋が見えた。

髭人「あれは…」

千葉と東京を分ける橋小松川橋。
そこの坂をやっぱり押して上がり走っていると遠くの時計を見て

髭人「10時50分か…去年飯食ってから渡ったからめちゃくちゃ早いな」

と自分に感心しつつ千葉に入った。そこで新しい地図の登場!!
東京まで10万分の1の縮尺の大きな地図のコピーした訳だ。千葉からは前回一緒に自転車で行った時に買った3万分の一千葉の地図をもらっていたのでそれを頼りにする。
今後の道の確認をし国道14号をそのまま突っ切る事にする。するとまたも大きな橋市川橋があり渡る。
そこの坂がめちゃめちゃ急であって上がるのが一苦労。
しかし上がり終わって川の上を走っていると海からの風が気持ちいい事気持ちいい事。長い橋を快走した。
橋を下りて疲れたな。とコンビニで休憩。しかしこの時驚いた

髭人「小松川を越えて10分は経った。なのになぜまだ10時前なのだ!」

恐らく遠目で見たから8時50分と9時50分を見間違えたようだ。

→→→→デジタルではなくアナログだったし疲れていたから…と、フォローしたって意味はない。

髭人「千葉に入ってまだ10時前?なんて速さなんだ」

と今度は感心するどころか驚いた。
コンビニでペットボトルの紅茶を買って飲んで友達にまた電話したが、出ない。

髭人「うう~俺がせっかく電話しとるっちゅ~のにぃ!」

と腹を立てながらまた走り始めた。
信号で止まっている時に地図で現在地を調べていた時だった。

おじさん「何処に行くのかね?」

と、聞いてきた。

髭人「九十九里です」
おじさん「あっちだよ」

と言って指を差した
親切なおじさんで軽くありがとうございますみたいな事を言ってまた走り始めた。
この時間になると太陽も真上になってくるのでクッソ暑い。

前回はは曇りだったからかなり楽だった。小さい雲に太陽が隠れている時と隠れてない時の差がまるで違う。「ザウス」を越えた。

→→→→当時、あった屋内スキー場である。客がヘリ経営破綻。
現在はもう解体されているだろう(よく知らん)。
CM「手ぶらでスキー」
なんて言っていたのを思い出した。


髭人「一息つくか?」

とコンビニに寄ってミネラルウォーターを買い友達に電話を入れた。するとやっと出た。

髭人「やっと起きたか」
友人「あぁ…」

かなりローテンション。たぶん寝起きだったのだろう。

友人「今、何処だ?」
髭人「ザウスを越えた所」
友人「じゃ今日1日で九十九里に行って来い」
髭人「無理だ」

→→→→今、考えれば十分可能だったと思える。

っていうようなたったそれだけの会話にもかかわらず残りのテレホンカードを使いきってしまった。
でもそのテレカ始めから残っていたのが5度数だったからな。でも1分ぐらいしか話してなかったんだが。
電話を終え残ったミネラルウォーターを水筒に入れて出発。そのうちに国道14号はかなりの大通りになった。

「広い広い」と走っていてなんか腹が減ったような感覚がしたのでマックに寄って食べた。
水を飲んだせいで腹が空腹感があった訳ではないが

髭人「食べなきゃ力が出ん」

と無理にでもすべてを食べた。そして道を見て出発。そのまま走っていると見覚えのある道だった。

髭人「ん?ここは…」

と、走り続けると去年みんながバテた場所だった。
まだ1時半なのにと思いながらそこを記念って事で写真を撮った。

→→→→なんの記念なのかは分からんけど

そして千葉の市街に入った。
ここから先は未知の領域。だからと言ってびびってられないので気合を入れなおして進む。

髭人「確かこの道から九十九里まで5時間とか去年言っていたらしいな。嘘言って~」

前回、挫折した場所の交番で警官に「九十九里まで自転車なら後どれくらい?」って聞いたのだ。
その時警官が答えたのは「5時間」
そんなバカなと余裕余裕という気で走っているとなぜか力が抜けて行った。


髭人「あれ?さっき休んだばかりなのになぜだ?」とスピードがかなり落ちる…」

というわけで栄養ドリンク剤を購入。

髭人「これさえ飲めばパワーが溢れてくる!!」

と思い一気に飲み干しまた走り出した。
しかし15分もしないうちにパワーダウン

髭人「なぜだ?なぜ?飲んだばかりだからパワーが出ないというのか?」と疑問を抱きながらも走り続けた。
しかしペースは驚くほど遅い。気力はあるのにペダルに力が入らないのだ。

髭人「パワーも抜ける上に向かい風なんて悪条件なんだ!」

またコンビニに寄り

髭人「俺は疲れているんだ。休めば大丈夫」

と、ジュースを買って30分くらい休んで出発。
しかし物の20分程度で体力が抜けていく。体に異常はない。頭が痛いとか身体がだるいとか一切ない。
ただ、力が無いらないのだ。

髭人「『顔が濡れて力が出ない』っていうアンパンマンの気持ちが良く分かる…」

そんな心境である。

髭人「ぐぞ~!」

暑さと自分の不甲斐なさが目眩のような感覚がして首を振って何とか平常心を保たせようとする。
そんな中腹が減ってきたような気がした。しかし、空腹という認識はない。
水分を取りすぎて、お腹の中がタップタップという状態なのだろう。
日も傾き時間は4時半前って所だ。時間も遅くなってきたのでコンビニでそこに入りパンとお茶を買った。
そしてかぶりつく。お茶で口いっぱいのパンを流して飲み込む。
そんな事を繰り返し何とか食べ終えた。

そして出発。すると疲れているものの体力の減り具合が全く違う。
俺はその時思った。

『お茶のようなカロリーの無いものばかり飲んでいたからエネルギーが無くなったんだな。だから水分を取っても一時的には満腹感で走れるがそのうち汗と一緒に出ていって後は何も残らないと…』

と一つ、学習をしながら走り続けた。

→→→→学習したつもりだったんだけどねぇ…

俺はこのこの少しのアップダウンと向かい風そして力が抜けて行くと言う所からこの道を「悪魔の調べ」と名付けた。

→→→→やや弱い中2病って所か?

何とかそれで房総半島の3/4ぐらい来て、後は南下していくだけとなった。
九十九里は東に着ける。しかしなぜ南に行く必要があるのか?
それはただ九十九里に行くだけでは面白くない。髭人は全快電車で行ったあの海を相棒と共に見たいという感情である。
それに、写真を撮ることにより信ぴょう性を持たせることができるからだ。友達にただ口で

髭人「あの時の海辺、チャリで行ったぜ!」
友人「嘘言うな」

と、言われるのがオチである。
まぁ、信じてくれるだろうけど証拠品がないと自分もそれ以上、言うことができないからな。
太陽もほとんど西に傾いて日差しも弱くなっていた。道路を走っていると反対車線の車が渋滞し始めていた。
九十九里に行って帰る車が渋滞していると言う所だろう。

髭人「チャリで来ればそんな事にはならないのに。ハッハ~」

と、憎まれ口を叩きつつ意気揚々と走っていた。


つづく…


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4 コメント

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こんばんは! (Dotama)
2013-07-16 23:54:05
お疲れさまです。

全部読みました。
暑い夏を 感じる文章ですね。 ( ´▽`)

続き お待ちしております...
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灼熱 (髭人)
2013-07-17 05:05:55
一応、二泊三日。
1日、昼夜の2部構成にしますので5話で完結します(3日目は夜間がない)。
サラサラッと編集出来ると思ったら、書き直すのが多くて意外と大変でしたわ(笑)
返信する
髭人さん こんばんは (ひでちゃん)
2013-07-17 22:50:50
関東圏の地理はほとんど分からないですが、
でも面白かったです。
次も楽しみにしてます!
返信する
Unknown (髭人)
2013-07-18 21:27:41
ひでちゃん殿
コメントありがとうございます。

最近はゲームレビューばっかでしたから
一風変わった感じが新鮮に映ったのかもしれませんね。
あまり期待なさらずご覧ください。
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