「ニューヨーク・ニャンキーズ」 レビュー (ファミコン)

サイドビュー横スクロールアクション
アトラスから発売
１９９１年４月５日発売

特徴

Ｂボタンで主人公が持っている鉄砲から先端部に
パンチ（じゃんけんでいう「グー」）が付いたマジックハンドを繰り出す（ゲームでは「パンチ」と呼称）。
この「パンチ」を活かしてゲームを進めるわけだ。

ダッシュアタック：障害物（壁）にパンチをすると
　反動で後ろにふっとび敵を倒す事が出来る。
大車輪：足場などにパンチをくっつけることで
　グルグル回る右向き時は右回転。左向き時は左回転。敵を倒せる。
回転ジャンプ：大車輪時にＢボタンを押すと
　そのまま離し回転しながら敵にダメージを与える。
キャッチハンド：Ｂボタンを押しっぱなしにすると
　鉄砲から手（じゃんけんでいう「パー」）を出し
　落ちて来るものなどをつかむ事が出来て、
　Ｂボタンを離す事でそれを飛ばし敵にダメージを与えられる。

これらを駆使してステージを進めていくのである。
特に「大車輪」は重要。
至る所で「回転ジャンプ」を用いた移動に迫られる。

例えば
右回転（時計回り）でＢボタンを押すと中心部分から下部にいるときは左方向にふっとぶ
右回転（時計回り）でＢボタンを押すと中心部分から上部にいるときは右方向にふっとぶ。

やや癖がある動きであるが後半ステージの必須技術なので身に付けるべし！！


ステージセレクト画面。テレビのチャンネルであり表示されているのは

「１」～「５」「Ｂ」「Ｓ」

数字は各ステージ。
「１」～「４」任意にプレイ可能。
「５」：「１」～「４」全ステージクリア後にプレイ可能なラストステージ
「Ｂ」（ボーナスステージ」）：
　お金をいくらか支払う事でお金を増やせるゲームをプレイできる。

　　『ルーレット』：自身が大車輪でグルグル回り
　　　　止まった場所の商品をもらえる。（ハズレもあり）
　　　　２回まで

　　『玉入れ』：土管から落ちて来る玉をキャッチし
　　　その先で上下に動く３つの土管に投げ入れて通す。
　　　土管が上であるほど高得点
　　　時間内に最大８個土管に通せる。
　
　
　　『バスケットボール』：自身がボールに見立てて
　　　まず、大車輪を使って回転し
　　　動く籠に乗る事が出来れば籠に書かれたボーナスを得られる。
　　　２回まで

「Ｓ」：「ショップ」…お金を支払う事でパワーアップアイテムを購入できる。
　　『ボンバー』：パンチと同時に射程短めの爆弾を繰り出す。
　　　　地面に当たると爆発
　　『ハンマーパンチ』：パンチが鉄球状になり攻撃力アップ
　　　　但し、掴みは出来なくなる「
　　『ツインボール』：パンチと同時に２個弾を出す。
　　『ジェットスニーカー』：ジャンプ中Ａボタン長押しでゆっくり下降する。
　　『１ＵＰ』：残機が増える。

　アイテムに使用制限はないが
　ゲームオーバー時には消失するのゲームオーバーになったらで再購入する必要がある。

操作方法

　左右キー：移動
　Ａボタン：ジャンプ
　　ジャンプ中に下キー＋Ｂボタン：下に向けてパンチを繰り出す。
　　　この時、地面があるとジャンプ力が上がる。
　Ｂボタン：パンチを出す。
　　Ｂボタン長押し：物を掴める。
　　上キーor斜め上キー＋Ｂボタン：物などを掴むと大車輪
　　　ジャンプ中も有効

あらすじ

猫である主人公「ウィリー」の恋人「ジル」がブルドッグの「ガズロ」にさらわれた。
それを救出する冒険

であるのだが、アメリカンな雰囲気でステージセレクトが出来る。
その際、テレビのチャンネルの模様。
で、ステージクリア毎に「ジル」を救出する事になる。
劇中劇なんだろうか？

得点は７０点


良い点
・大車輪アクション
・仕掛け多め
・難易度軽減の仕様

悪い点
・パンチの掴み判定がやや厳しい

良い点の解説

・大車輪アクション
　大車輪を用いたアクションは面白い。
　難しいんだけど、序盤は結構適当にやっても進めてしまう。
　後で苦労する事になるけど…

・仕掛け多め
　飛行機、ジェットコースター、スケボーなど特殊ステージは多い。
　ただ見た目が違うだけで操作は同じ物がチラホラみられるが…

・難易度軽減の仕様
　中ボスを倒した後にゲームオーバーになってもコンテニューは中ボス後とか
　１ｕｐがステージに１つぐらい配置されていたりとなかなかの親切

悪い点の解説
・パンチの掴み判定がやや厳しい
　後半ステージ、「大車輪」＆「大回転ジャンプ」が必須な所があるんだけど
　「大車輪」する部分をパンチがつかみにくく、「大回転ジャンプ」が難しくて良く死ぬ。

　「パンチ」はもっとつかみやすくならなかったんかなぁ…
　「大車輪」はもう少しゆっくりで良かったような気が…

　もっと練習を積めって事かねぇ…



パスワードがあって地味に嬉しい。

伸びる物で移動ってのは「ヒットラーの復活 ～TOP SECRET～」を思い出すな。
あっちは振り子。それでも慣れるまでは四苦八苦していたがこっちは回転式
「ヒットラーの復活」以上に移動が難しい。
後、「ヒットラーの復活」はワイヤーを縮めて上部の足場によじ登る事が出来たが
こっちは出来ない。結構やりたい場面があったのだがなぁ…
まぁ、別ゲーだから比較ばかりしていても良くないか…


にしても「ニャンキーズ」という複数形だったので髭人は

「『ニューヨークヤンキース』は野球チームだから、猫が野球するゲームなのかな？」

とか

「『ニャンキーズ』っていうチームがあって、仕掛けなどで使い分けていくゲームだな」

と、思っていたら「野球」ではなく「アクションゲーム」
「複数形」だからといって「操作キャラは主人公の『ウィリー』のみ」

猫キャラは「ショップ」や「ボーナスステージ」や「飛行ステージでの飛行機操作している奴」
などが出るけど操作は不可能。

「ただ単に『ニューヨークヤンキース』をもじりたかっただけか…」

ってな結論に至るんだよなぁ…



ここからがネタバレ

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ラストステージ「５」
足場がなくパンチをひっかけた「大回転ジャンプ」を駆使しないと
突破できない場所がある。
この「大回転ジャンプ」に慣れなくってさ～。

髭人「あ～。『ラッド・スペンサー』ならもっと楽に突破出来るのにな～」

って風に「ヒットラーの復活」の事を考えていたよ。


ちなみにエンディング
ラスボスの『ガズロ』をふっ飛ばしたら宇宙に飛び出して月に直撃する。
それから『ウィリー』と『ジル』が
タイトルの「ニューヨーク・ニャンキーズ」らしく
『自由の女神』の前で手と手を取り合っている。
最初は青空から夕陽になって夜になってからキスという流れである。
お前等どんだけ長時間、手をつないで見つめ合っとんねん！！


にしてもこのゲームは
「１～４」の任意で選べるステージをクリアすると
「ジル」が「ウィリー」にキスするのだが
「１～４」のクリア後に選べるラストステージ「５」

髭人「普段のステージクリアが普通にキスしていたが…
　ラストステージをクリアしたら一体、ど―なんねん！ど―――――なんね―――――ん！！
　ファミコンで表現できるのか―――――！？」

と、胸を膨らませていたら…
キスしただけ…

髭人「またキスかい！」

な～んか拍子抜けしたね。
１～４ステージ時はほっぺにちゅーで
ラストステージ時は本番のちゅーという順番で良かったんじゃないんかなぁ？
まぁ…当人達はステージなんかに差はなく、助けた事に意味があるって事なんかな？




クリア後に裏ステージをプレイできる。
パスワードがあって裏ステージを即プレイ可能。
パスワードは

「きついねこれきついね」

と、ニューリョーク・ニャンキーズ！！

…

………

………

と、勢いで誤魔化してみました…

うん。
まぁ…
その…


パンチを受けて私も『ガズロ』と同じく月に直撃された方がいいのかもしれません。