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直感力12🌟マラソンのラップを刻むように🌟

2018-02-06 08:43:06 | お話
12🌟マラソンのラップを刻むように🌟


勝った将棋と負けた将棋。

どちらがより忘れられないかと問われれば…

どちらも、あまり覚えていない。

勝った喜び、負けた悔しさとともに体内に残らない。

必要ではないと感じられることは、どんどん忘れていってしまう性質なのだ。

もちろん、何年の誰との将棋について語らなければならないということがあれば、

記憶の糸口さえ見つかれば、いつか対戦したそのときの手順をスラスラと思い出すことができる。

しかし、通常はそんなことはない。

それを思い返したところで、
先へとつながるものだとは思えないからだ。

必要なのは、前に進んでいくこと、そのための歩みを刻んでいくことだ。

これからの道のりも長い。

それを進んでいくために必要とされるのは、
マラソン選手のような意識とでもいうのだろうか。

一気にダッシュするのではなく、

瞬間的に最高スピードを出そうとするのでもなく、

正確にラップを刻んでいくことだ。

1キロを4分で走るとしたら、

次の1キロも、そのまた次の1キロも…と、

同じようにラップを刻むこと。

それを意識的に続けていくことだ。


それには、
「長い距離をずっと走り続けねばならない」

と考えるのではなく、

すぐそこの、あの角までを目標に、そこまではとりあえず走ってみようといった、

小さな目標を定めながら走るのがいいと思う。

ゴールまであと200キロあると言われたら、

たいていの人はイヤになる。

走るのをやめてしまうだろう。

しかし、あと1キロだけ、あと1キロ走れば…と思えば続けられる。

この1キロ、今度の1キロ…と繰り返すうちに、

気がついたら200キロになっていることもあるだろう。

そうなっていることを目指したい。


歩けない距離は走れない、という話を聞いたこともある。

なるほど、たしかにそうだと思った。

歩けるかどうかは、スピードとか記録とかの前にベースとなる最低限の保証だ。

まずはその距離を歩いてみる。

そこで無理だと思うなら、走るなど到底できないことだ。

他の誰かが隣を駆け抜けていったとしても、自分には無理なことなのだ。

だから、まずは歩いてみる。

そして、歩けそうならば、走ってみる。

急ぐ必要は無い。

同じペースでラップを刻みながら行けばいい。

それは、無理をしないことだ。

自然にできることを続けていくという健全さなのだ。


(「直感力」羽生善治さんより)

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