子供って、実は生まれてくる時から親を全部受け入れて生まれて来てるんだなって思った。
親の良いところ、悪いところ、親だけじゃなく、親が受け継いでいるそのまた親の良いところ、悪いところ、全部。
そういうことを、嫌がることも無く、全部持って生まれて来てくれる。
小さい赤ん坊や子供に、嫌がることも出来ないって言えばそう言えなくもないけど、でもそうじゃないと思う。
どんな癖があったって、それが心のことでも身体のことでも、それでも子供は赤ちゃんの時から毎日一生懸命生きる。
一生懸命生きて、自分の持てる手段で一生懸命親に色んなことを教えてくれる。
でも、親が自分自身を見れない親だと、子供のことが、その言動全部が疎ましいものになってくるんだろうし、絶対に「自分のコピーだ」とかいうことは思いつきもしないんだろうし、まさに子供は親の鏡なのにその子供を否定するってことは親が自分を否定するってことだし、そんなんじゃあ子供だって否定されてるってことだし。
子供は自分自身の生き写しだから、だから可愛いんだと思う。愛玩的な可愛さではなく。
どんなことをしても何をしていても、全部が可愛いし全部が愛しいんだと思う。もちろん、毎日の生活での様々なこと、ムカつくことなんかもいっぱいあるんだろうけれど、でもそんなことは問題じゃないんだと思う。
自分のこと、全部受け入れて、全部受け継いで生まれてきてくれるんだし、生まれてから後も、親自身を受け入れて、親の状態をいつも教えてくれる。
こんなにも有難く、大事な存在は無いと思う。
それだけ大きな存在なんだ。本当なら、それだけ繋がりの深い存在なんだ。だから、いろんなことにいつまでも親が影響してしまうし、何かあればその根っこに親の影があるんだ。
でも、なかなか、そんなふうには子供のこと見れないのだろうな。だから、事件も絶えない。
レッスンで、子供の中に親の良くない癖が見える時、可哀相になる。もちろん、どこの子供も親の癖を受け継いでいるし、まだそれを自分でどうこう出来る訳じゃないし、全部が悪いものではない。
でも、必要ないもの、あると苦しくなるものは、今のうちから何とかして行こうね。
・・・とは言っても、「今の行動はアナタの親の悪い癖です。だから治しましょう」とは言えませんので、もちろん音楽で。