洋楽な日々

洋楽を中心とした音楽の紹介。海外サッカー、格闘技等の雑文も。

ジョン・カニンガム

2005-01-21 | CD
Happy-Go-Unlucky / John Cunningham

 ジョン・カニンガムって名前がデヴィッド(フライング・リザーズ)とカニンガム繋がりだな、くらいにしか意識してなかったのだが(つまり、ほとんど気にしてなかった)、2年くらい前に出たこの作品は非常に素晴らしく、まさに英国ポップ職人が丹念に作り上げた控えめな名盤って感じだ。

 CDを聴き始めた途端にビートルズ中期のポール・マッカートニーな香りが、まるで淹れたてのコーヒーのように部屋中に満ち溢れる。リボルバーやラバーソウル。英国ポップの黄金期。そんな時代の、空気の温かさまでもが感じ取れるような妙な臨場感があるなんともいえないノスタルジックなサウンド。目を瞑るとなんとユニオンジャックやテムズ川がフワフワと脳裏に去来したりする。思わず前世が英国人だったのだろうかと錯覚してしまいそうな気分だ。

 英国伝統芸能といえる珠玉のポップソングアルバムである。アコースティック仕立てで音的には特にヒネリもなく地味な部類なのだが、ノスタルジーの素といえる絶妙なストリングス、ポール~XTC(コリン系)直系といえる英国独特のメロディ、そして甘めのヴォーカルが織り成すアンアンブルは控えめながらもドリーミー。

 シーンとはまるで無関係な過疎地に生息するポップマジシャン達。チェンバー・ストリングスもそうだが、そんな連中の名盤を引っ掛けると妙にイイ気分になる。まあハズレも多いのだが。。。。

 

 

 



 

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